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その向こうにある世界。

もう随分と魂の生まれ変わりを
繰り返してきた子なのだと。
かなり早い段階で気付いた。

その子はわたしの孤独を見透かし、
深いレベルで寄り添うかのように、
現在も魂を癒し続けてくれている。

2つの道を別々に、それぞれの場所で
歩み続けるあの人が抱える想いを別の
存在を通して接してきているような
感覚さえ与えてくれるほどの存在。

こんなことって....

理解に苦しむ体験や感覚だったりが、
もう何度も何度も続いてる。

それらは、いつしかあの人なりの
わたしへ対するメッセージなのでは?
と受け止めるようになってから、
自然と心がラクになっていった。

そんな2人の年の差は20歳。
2人はとてもよく似ていて、それらは
わたしの知り得るほとんどが似ていた。

思わずその子を、あの人の名前で
呼びそうになったこともあった。

まるであの人の幼少期時代を今、
わたしに見せてくれているかの
ような錯覚に陥ることも。

先月のバレンタインデーの翌日。
その子のママを通して、わたしが
その子の『 初恋 』の相手だった
ことを知った。

わたしに旦那さまがいることを知り、
「 ぼくが〇〇ちゃんと結婚する
はずだったのに 」とさみしそうな
表情で静かに布団に入っていったと。

それから数日後のお出掛け中、
ママがその場を離れたとき、
その子にそっと尋ねてみた。

返ってきた言葉はとてもシンプルで、
愛に満ち溢れていたものだった。

あの人の声も同時に重なって
聴こえた気がした。

その子の頭をやさしく撫でながら、
ママが戻ってくるのを静かに待った。

言葉はもうそれ以上、必要なかった。

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