北緯43度線。
2019年12月。
生まれて初めてこの街を訪れた。
本州の果て、瀬戸内海に面した
穏やかな田舎に生まれた自分が
縁もゆかりもない、この土地に魅了
され丸2年、とにかく通いつめた。
想い描いた念願の2拠点生活を始めた
ものの、2021年3月末をもって、
この街へ通うことに一旦ピリオドを
打つことを決心。
寝込むほど、泣いて、泣いて、
泣いて、泣いて出した答え。
本当にこの街は、知れば知るほど
通えば通うほど自信が無くなって
いく事ばかりだった。
学べば学ぶほど、触れれば触れるほど
わからない事だらけ、知らない事が
膨大にあって、出来ない事ばかりが
目について、ゴールさえもわからない
道のりへと変化していった。
たったひとりで訪れ、苦しい事も
嬉しい事もいつもひとりだった。
手応えも、沸き起こる感情も、
常に自分と対話するしかなかった。
この街での学びの道は一旦、お休み。
ただ、苦しい事を乗り越えた代償に、
大きな財産を手にする事ができた。
この街で出会った人たちだ。
このまま『 やめそうでやめない 』
状態が続くかもしれない。
けど、この街で何をどう学ぶべきか
わからなくなった今、このまま
ずるずる通ってもダメだと思う。
ずっと進むことを辞めずに来たけど、
『 これまでやってきたこと 』を
静かに見直してみたくなった。
残された1ヵ月半。
精一杯の感謝の気持ちを伝えて、
静かにこの街を去りたいと思う。
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