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【小・中学校エッセイ】消しパチ

「バチン!」
「スー」
「ボテボテボテ…」

みなさんは、小中学校に通っていた中で、
「消しパチ」というものをやったことがあるだろうか。

机の上に自分の消しゴムを乗せて、
順番にデコピンで自分の消しゴムを弾いて、
相手の消しゴムに当てて相手の消しゴムを机の上から
床に落とす、超シンプルな遊び。


小学校や中学校、塾などでは、
休憩時間に誰かしらやっている超有名な遊びだと
僕は思う。


消しゴムだから落としても大丈夫だし、
デコピンの力具合、
消しゴムの大きさや素材、
カバー付きかカバーなしか。
いろいろな要素が重なり合って面白い。

消しパチなんて、子供の遊びだ、と思うかもしれないが、
意外と大人になっても面白いものである。
僕の学校の文化祭では、
生徒とお客さんが消しパチでガチバトルするという、
かなり本格的なものまである。

ここで、消しパチ歴5年の友達に勝つ秘訣を教えてもらった。
大切なのは、次の3つのポイントを抑えること。

・消しゴムは大きめに
・カバーは絶対にあったほうがいい
・攻める時はせめて、逃げる時は逃げろ

らしい。

いくらデコピンが強くたって、
自分が1cmの使い古した丸っこい消しゴムで、
相手がまだ1回も使ってない5cm×7cmの特大消しゴムだったら、
本気で打ったところで跳ね返されるか勢いのあまり自爆する。
大きさはだいたい自分の手の親指を2本縦に並べたぐらいの
縦と横の長さがちょうどいいらしい。


また、カバーの有無問題。
カバーをつけていると、
机の上をスムーズに滑る。
反対に、カバーをつけていない場合、
消しゴム本来が持つ物と物の摩擦力によって、
滑るのではなく向きを変えて転がる。

カバーありのほうが、
自分自身で力加減、距離、方向をコントロールしやすいらしい。


さらに、攻める時は攻めて、逃げる時は逃げろ。
相手が落ちそうであれば攻めて相手を落とすが、
自分が落ちそうな時には無理に相手に突っ込まずに、
横に逃げるとかしないと、
生存率が下がってしまう。
これは消しパチではなくても一緒だと思うのだが。


消しパチとは、
勉強、勉強、また勉強という中での、
数分という短い休憩時間の中で、
勉強に関係のあるものだけで遊べる、
数少ない癒しと一つだと、僕は思う。


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