ベテランの知恵にふれたい若手、若手の力になりたいベテラン
世界を広げたい若手エンジニア
「もっと、つよつよエンジニアの方々と交流したいんです」
SlackのHuddleごしに私と雑談している彼は新卒入社2年目。「いつでも誰でも気軽に話しかけてね!」と開放している私のtimesのHuddleに、実際に入ってきてくれる人はそう多くない。
彼はその数少ない人間の1人で、私からみると自分が交流したい人たちのふところへ飛び込んでいく勇気をもった若者だ。そんな彼でも、「交流したいけど話しかけていいのだろうか」という気後れがあるのだ。
若手の助けになりたいベテランエンジニア
彼とほぼ入れ替わりで、ベテランエンジニアが私のHuddleに入ってきた。
私「若者がベテランと交流したいっていってたんだけど、縄文さん(仮名)だったら交流したいよね?」
縄文さん(仮名)「そりゃあ、話したいですよー。」
そう、ベテランはベテランで、若手と話したがっている。
ベテランの知恵を借りたい若手エンジニア
「もっとカジュアルに、アイデアとか意見とかいっともらいたいんです」
また別な若手エンジニアと話していたときのこと。若い人が中心のチームで、行く先に迷うことがある。経験豊かな先輩からのアドバイスが欲しい、というのだ。
若手を助けたいけど助けられないベテランエンジニア
「彼、もっとベテランのアイデアやアドバイスがほしいっていってました」
私が信頼してやまないベテランエンジニアにその話をした。
閣下(仮名)「いやー、アドバイスしたいなって時あるし、よっぽどなときはするんですけど…なかなかおじさんから話しかけづらいんですよね。」
ベテランエンジニアあらためおじさんも、若手を助けたいと思っている。けれど、おせっかいなんじゃないか。ハラスメントになるんじゃないか。いろんな考えがグルグル頭を駆け巡り声をかけられない。
小学生の恋愛のようなピュアさ
「私…あの人のこと気になってるの」「僕、あの人のこと気になるんです」
「「でも話しかけられなくて…」」
赤い実でも弾けたのかな?甘酸っぱいすれ違いを楽しんでるのかな?
はたからみて微笑ましいけれども。けれども。あなた方が話し合ったら。交流をもったら。いい未来しかない。
若者はベテランの知恵で前に進む。ベテランは若者に知恵を授ける中で学びを成熟させ、また刺激をもらう。はにかんでる場合じゃねえ!
とはいえ「ハラスメント」の時代だから
ただ、ベテランが話しかけづらいのはよくわかる。中年は、自分の見栄行為が何かしらのハラスメント、○○ハラとみなされるのではという恐怖と常に戦っている。
だから若者から話しかけてね!
いや、話はそんな単純じゃない。10も20も上の人に気軽には話しかけられない。
となると、ハラスメントの恐怖に怯える中年。ちょっとがんばってみませんか。
3ウェイハンドシェイク
ハラスメントに怯える中年に提案です。3ウェイハンドシェイクで話しかける、というのはどうでしょう。
中年「○○で困ってるみたいですね。私の知見からアドバイスしたいことがあるのですが、話してもいいですか?」
ポイントはここ。「話してもいいですか」とSYNパケットを送るのです。
ただ、関係性次第では本当は嫌でも「…ぜ…ぜひお願いします…」となるかもしれない。であればこれでどうだろう。
中年「○○で困ってるみたいですね。私の知見からアドバイスしたいことがあるのですが、話してもいいですか?もちろん、自分でもう少し考えたいということであれば、それで!」
断る選択肢も提示してあげる。なんてスマート!ジェントル!中年の鑑!!
丁寧すぎるところからはじめよう
正直、丁寧すぎるかもしれない。他人行儀かもしれない。でもいいじゃないの、他人だもの。
「あなたの意思を尊重しています」ということを示しつつ、「あなたの力になれることがあればなりたいです」ということも伝える。エルダーな方々の努力で、若手とベテランの間に橋はかけられるんじゃないかな、と思います。
もし、お互いにコミュニケーションとりたいのにとれてない若手ー中年の関係性が身近にあったら、または当事者だったら、ぜひエルダー側からアプローチしてみてください!
時代を創るのは老人ではないが、きっかけをつくるのは老人だ。
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