アニメ チェンソーマンを観て
チェンソーマンの原作はアプリで一通り読んでみて、好きでもなく嫌いでもない、今風の解りやすい少年漫画という印象だったが、今回体調を崩して自宅で数日過ごす事になり、ふと思い出して観返してみたので、お話の内容はともかく演出について感じた事を書いてみたい。
端的に言えば演出過剰が多い昨今、あえて音声による演出を控えめにする事で独特の雰囲気を演出しており、まるでASMRを聴いているような気持ちでアニメを流している自分がいた。
音声と言えば声優の演技も素晴らしいの一言で、もうこれ以外は考えられないくらいである。
総合評価としては漫画とはまるで違った作品になったと私は感じた。これは第二部も期待できるので是非とも早く続きを作って欲しいところである。
私は普段アニメはまず観ないので、こんな感想になるとは思っていなかったので自分でも驚いているくらいである。
せっかく文章にするので、もののついでに音楽について一言二言書いておきたい。
オープニングテーマについてだが、現象にはそれを支える構造が存在するという通り、当然に音楽にもそれを支える構造が存在する。
現象的にはオープニングテーマはロックやポップスの様ではあるが、その構造は見事に演歌であり、いくら上部(音色)を着飾ろうとも構造が演歌であればそれは演歌にしかならず、たとえジャズを着飾ろうが構造が演歌である以上それは演歌にしかならない。
J−POPの実態とはそんなものである。同じ歌手のレモンというヒットソングを聴いて、演歌みたいだなと感じた人も多いはずであるが、それは上記の通り構造が演歌になっているからである。
これもついでであるが、難しい話を持ち出す迄も無く、心霊現象が眉唾なのはそれを支える構造が存在していないからであり、心霊現象を写した写真や映像は加工しているだけか、偶然その様に見えるだけの事である。
構造が無いものは現象しないのだから。