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スワイプという新感覚の日常化

スマホが普及するまでに、「指を画面に置いて、特定方向になでる行為」をした人は何人いるだろう?

どんなに「変だ」と思える事柄も、何度も体験・接触すれば日常化する。

その事柄が軽ければ軽いほど、日常に馴染みやすい。


僕らは指先の動きによって、知識や娯楽をインプットしたりアウトプットしたり、誰かと連携したりする。

指先っていう質量ともに限られた存在によって、流行や大金といった"大きな事象"を作り出すことが出来る。

そしてポジティブな事象だけでなく、ネガティブな事象も手軽に作れてしまう。


さて、スマホの画面では何が起こっているだろうか?

法人個人にかかわらず、「いかに多くの人にクリックしてもらうか」等の策略がスマホ(インターネット)に蔓延している。

1人でも新しいユーザーに、スワイプしてもらったりタップしてもらったりするように。


指先を動かすには、脳からの指示が必要。
でも僕らは本当に、能動的にスマホを操作しているのか?

僕らが行うスワイプやタップは、誰かの策略によって誘発されているだけかもしれない。

自発なのか誘発なのかを自覚するのは、かなりの意識と訓練が必要で、普通に過ごす人がそれらを区別することは不可能だ。


1秒、1分、1時間...、僕らがスマホ操作に費やす時間は、僕らが本能的に望んだ体験なのだろうか?

熱狂的に求めるその体験は、誰かに誘発された下らない体験なのかもしれない。

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