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おづレポVol.2 中学生が「SDGsゲーム」をつくる

#e-donutsが支援している小津中学校の共創プロジェクトの活動紹介
泉大津市立小津中学校では、「共創プロジェクト」という独自授業を行っています。
「自分のやりたいことが、学びになる。」をコンセプトに掲げ、生徒自身がやりたいプロジェクトを提案し、学年問わず他の生徒を巻き込んでグループとして探究活動に取り組む授業です。

その中で、当社がサポートしているプロジェクトの1つを紹介します。

※この記事は対象の学校の許可を得て作成しております。


SDGsを地域に広めたい x ゲームをつくりたい 別々の生徒の思いが重なる

このプロジェクトは、異なる関心を持った2人の生徒が交差することで生まれました。
ニュースを通じてSDGsに関心を抱いた生徒は、それが身の回りの人たちに浸透していないことに課題意識を持ちました。ここに、小学生の頃からプログラミングを学んでおり、「ゲームを作りたい」というピュアな思いを持ったもう一人の生徒が加わることで、「SDGsを体感するRPG風ゲームを作る」というプロジェクトが生まれました。
大人の視点からすると、何も解決策は「ゲーム」だけではありませんが、異なる関心領域を持った子どもたちが協働するというのは大変価値あることだと思います。

他にも生徒がメンバーとして加わり、プロジェクトが進むことになりました。
e-donuts代表の藤原は、自身が教育ゲーム開発に携わっていた経験を基に当生徒たちのサポートを請け負いました。

ひとりではなく、チームで開発する。どういった視点での助言を行ったか

7月現在、プロジェクトも後半に差し掛かったタイミングで担当先生からメンタリングの依頼を受け、授業に参加しました。

メンタリングの様子

藤原は、バグ発生など個別の技術的な相談も受けながら、全体方針について主に下記のような助言を行いました。

「エラー箇所が複数ある時は、いきなり1つに飛び掛からず、まずはエラーを洗い出して整理してみよう」

意図:生徒はこだわりが強いからこそ、1つエラーを見つけるとどうしても気になってしまい、それだけで授業が終わってしまうこともある。限られた時間で進めるために優先度を整理してほしい

「今、ストーリー作成・開発・イラストのように上手に分担していると思うけど、定期的にお互いの進捗や気分を素直に確認しあうようにしよう。タイミングによってしんどいパートが変わってくるはずなので、自分の役割を大事にしつつも他のパートを助け合ってみよう」

意図:役割分担も大事だが、各生徒はその道のエキスパートではないので、行き詰まることや他のパートをやってみたくなることもある。自分たちでそれを察知して臨機応変にカバーしてほしい

担当先生からも「このプロジェクトは自分より生徒の方が詳しいことが多く、毎回声掛けに悩んでいた中だったので、とても助かった」というお声をいただいています。

中学生の「SDGsゲームの制作」に対する挑戦はまだ途上であり、私たちe-donutsも微力ながら今後も見守っていければと考えています。

このように、当社は探究学習で「進め方に迷う」「外部のサポートがほしい」プロジェクトを積極的に支援しています。ご関心のある方はぜひ、お気軽にご相談ください。


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