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作品をつくろうとする源流、根底にあるものを探して・1

作品をつくろうとする源流、根底にあるものを探して…それにどれだけ時間をかけているのか…


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Olympus PEN D
Lomography Metropolis ISO設定400
2020 summer 鎌倉 

私がつくるkodakポスターで一番最初にあげた一枚。ロゴをつけてアップしたデータがこの一枚だけ見当たらないのですが、実は、一番気に入っている一枚です。反応はほとんどなかったですね(笑)。

水子地蔵さまが多く祀られている地蔵尊のあるこのお寺を訪れ、前を通るたびにいつも、立ち止まっていきます。お地蔵さまは、亡くなった方が地獄へ行かないように導いてくださる。水子地蔵は流産や生まれてすぐ亡くなってしまった赤子のためのお地蔵さまだということを、ここで知りました。
数年前まで、自分の家系が死の影に覆われているような感覚があったのですが、大切な家族や友人、恩人との死別の経験やその悲しみは、誰しもそうであるようにしてきてはいますが、割り切れない感情というのがずっと残っていてました。(身内が新しい命を宿し、この世界で出会えた時に流れる熱い感情は、その数年間があった故な気もしています)

この数年、山を登って、茂みの中に隠れているお地蔵さまをふと見かけた時や、今月旅してきた東北では特によく見かける事の多かったお地蔵さま。宗教には無関心というか、家系が仏教でも、ほとんど関心などない典型的な日本人の私ですが、ふとして出会ったお地蔵さまには、手を合わせて行かないと心が落ち着かないのは、何かしらあるのだと思います。ただ願いが伝わるならば、もういなくなってしまったあの人が、あの方達が、少しでも心安らかにあってほしいと。あの苦しみから解放されていてほしいと願ってしまいます。

Lomographyがこの数年に出した新しいフィルムの一つMetropolis、とても興味があってたくさん撮影ができるハーフサイズカメラに装填して色々と撮っっていた時の一枚です。出来上がりを見た時に、作品を作る時に一番強く反応する心情が強く反応したような気がします。どこで使えば、一番自分の出したい表現に近づけるか、とても明確にその答えを出すことができている気がします。

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話が少しそれますが、アートアニメーションの夜間教室で作ったわずかな作品、どれも客観的には意味がよくわからないものなのですが、見る人が思った事が答えで構わないというのもあって、一貫して無題、無説明でした。が、実は本人も感情の流れで作っているものがほとんどなのでよくわかっていないというのがあります。
ただ、その作品を作ることになった動機や、源流というのを振り返ると、自分の中に一つテーマがあるような気がしていて、それをまだ言葉にすることはできないのですが。

それをつかめそうな1枚でした。

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今日も最後まで、ありがとうございました。


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