大学のハラスメントを看過しない会【動物問題連続座談会開催中】

わたしたちは早稲田大学元教授の文芸批評家からハラスメント被害に遭った原告A /深沢レナ…

大学のハラスメントを看過しない会【動物問題連続座談会開催中】

わたしたちは早稲田大学元教授の文芸批評家からハラスメント被害に遭った原告A /深沢レナ、支援者たちからなる団体です。交差的な運動を目指し、他の人権問題・動物問題についても発信します。 HP: http://dontoverlookharassment.tokyo

最近の記事

日本の大手飲食店におけるヴィーガン対応調査(ゆるめ)

以下は、日本の主なファミレス/カフェ/ファストフード等の飲食店における、ヴィーガン対応メニュー一覧です。 本当はきちんと一斉にアンケート調査を実施しようと思っていたのですが、なかなか手が回らないので、現段階でわたし個人が調べた限りの情報です。数年前の情報もあるので、最新情報をお持ちの方は教えてください。 * ドレッシング抜きのサラダ、ソース抜きのポテトといった、特別な対応が必要とされる商品や、サイドメニューのみ、白飯のみなど、ノン・ヴィーガンの食事と比較して明らかに量や食

    • 社会運動におけるヴィーガン排除について——あるフェミニズムのイベントにいったヴィーガンの記録(解説:井上太一さん)

      看過しない会ウェブサイトにて、「社会運動におけるヴィーガン排除について——あるフェミニズムのイベントにいったヴィーガンの記録」を公開しました。 解説にはヴィーガンであり翻訳家の井上太一さんによる「社会正義組織のビーガン排除に抗議する」も掲載しています。

      • 台北ヴィーガンぶらり旅②豆花にはじまり豆花に終わる2日目〜活動仲間編

        *①の続きです。 本気のスコールで雨宿り 台北2日目の朝は寝坊。宿の近くには美術館や博物館もあり、午前中はそのどれかに行こうと思っていましたが、あまり時間がなくなってしまったので、シャワーを浴び、ちょっと仕事をしてから近所をうろうろ。外はやはり暑いです。 わたしが泊まったホステルの周囲は学生街で、学習塾がたくさんあります。日本と同じかそれ以上に子どもたちの教育競争は激しいそうで、塾の前にはおそらく志望校に合格した学生たちの名前が張り出されています。 その足で台北病院駅

        • 台北ヴィーガンぶらり旅①台湾は本当にヴィーガン天国なのか実際に行って確かめてみた。

          台湾におけるベジタリアン・ヴィーガンの割合は、全人口の13%前後(推定330万人)で、インドに次いで世界で2番目に多いと言われています(台湾留学センターーwebsite より)。わたしも「台湾はヴィーガン天国だよ」という噂を前々から聞いていて気になっていたところ、台北在住のヴィーガン活動家の友人が案内してくれることに! 台湾ヴィーガン事情をリサーチしに、いざ、台北へ足を運んできました。 (文責 深沢レナ) 出国〜到着 7月9日。朝6時過ぎに家をでて成田空港へ向かいます。

        日本の大手飲食店におけるヴィーガン対応調査(ゆるめ)

        マガジン

        • ヴィーガニズム関連
          15本
        • 動物の問題
          53本
        • ハラスメント解説
          3本
        • 座談会〜動物から考える社会運動
          38本
        • インタビュー
          1本
        • 文献リスト
          4本

        記事

          動物運動小史④別の何かを踏みつけないために

          *③の続きです。 動物にたとえる必要性 ——次の質問です。「井上太一さんの本をたくさん読ませていただいております。現在パレスチナに対して行われている虐殺に関して、イスラエルの防衛大臣がガザの人たちを「人間動物(ヒューマンアニマル)」と呼び、虐殺の一つの心理的な証拠になりました。保井啓志さんという研究者が、井上さんの著作を引用しながら、批判的動物研究とセクシュアリティ、パレスチナ、ケアなどを交差させて考えられています。このあたりのことについて、もしお考えがあれば教えてくださ

          動物運動小史③寄り添い(ケア)の倫理/狩猟をめぐって

          *②の続きです。 寄り添いの倫理(ケアの倫理)とは ——生田さんと井上さんは、ウェブ上でそれぞれの著書の書評を書かれて、その上で、いくつか異なる立場を巡って論争されています。とても面白いので、興味のある方はぜひ読んでいただければと思います。  その論争の一つが、先ほどからちょくちょく名前が出ている「ケアの倫理」で、井上さんの訳だと「寄り添いの倫理」と訳されています。まず、ケアの倫理とは改めてどういったものなのか、井上さんご説明お願いします。 井上 これはもともと既存の

          動物運動小史③寄り添い(ケア)の倫理/狩猟をめぐって

          動物運動小史②運動を担ってきた女性たち

          *①の続きです。 批判的動物研究とは? ——今日の本題、動物運動の歴史に入っていきます。井上さんの『動物倫理の最前線』は、批判的動物研究という学問を紹介する本となっていると思いますが、改めて批判的動物研究とはどういった学問なのか教えていただけますか? 井上  批判的動物研究は、動物倫理学から派生した学際研究ということになります。よく知られているように、ピーター・シンガー、トム・レーガンらが、動物解放や動物の権利の哲学を体系化して、その中で種差別や動物の道徳的地位について

          動物運動小史①ヴィーガニズムの広まり/養豚場で働いてみて見えたこと

          2023年下半期からはじめたシリーズ「動物問題連続座談会」。第7回目は、動物倫理に関する数多くの本を日本に紹介してきた翻訳家の井上太一さん、静岡県川根本町で古民家カフェを営む文芸評論家の川口好美さんをお招きし、日本・海外における動物運動や思想の流れ、運動を担ってきた女性たち、寄り添いの倫理(ケアの倫理)とは何なのか、狩猟の是非など、時に同じ・時に異なる意見を持った4人でとことん議論を重ねました。 * 今回は記事化をするにあたり、大幅に加筆・修正をおこないました。そのため、変

          動物運動小史①ヴィーガニズムの広まり/養豚場で働いてみて見えたこと

          はじめて学ぶ「動物実験」④Q&A

          *③のつづきです。 海外の運動との違いは? 生田 僕は先日フィリピンの貧困問題の現場に行って意見交換してきて、いろんな刺激を受けたんですが、JAVAさんは各国の支援団体と連携して日本との違いを感じることはありますか? 和崎 一番はやはり規模の違い——それは動ける人員の人数の違いもそうですし、財政的な点でも違いを感じます。やはり海外の大きい団体はすごい豊かで、サポーターの方の数も違います。何十万人といった規模のサポーターを有しているところもあって、一つのキャンペーンをやった

          はじめて学ぶ「動物実験」③わたしたちにできること

          *②の続きです。 犠牲になっている動物のことを考えずに医療を受けられる権利 ——私達はこれまで座談会を半年やってきて、畜産の問題や動物園の問題は特に踏み込んで見てきたのですが、動物実験については私も不勉強だったので新しい発見がありました。  やはり、畜産・動物園よりも一層、動物たちが道具として使われる、そして使い終わったら廃棄されることが肯定されている分野だという印象を受けました。畜産の場でも積極的に殴る蹴るといった虐待はあるし、犬猫に対してももちろん虐待はありますが、

          はじめて学ぶ「動物実験」③わたしたちにできること

          はじめて学ぶ「動物実験」②動物実験をなくすためには?

          *①の続きです。 動物実験の代わりにどうしたらいい?——さまざまな代替法 和崎 では動物実験がいけないのであればどうしたらいいかについてですが、「動物実験は良くない」という声が増えたり、動物実験に反対する人たちの世論が高まってきて、それを受けて研究開発され始めたのが、動物実験の代替法です。  1959年、イギリスの研究者のラッセルとバーチによって、「人道的な実験技術の原則」が提唱されました。それは後に、研究会における「3Rの原則」の指標として定着し、近年の実験動物福祉に

          はじめて学ぶ「動物実験」②動物実験をなくすためには?

          はじめて学ぶ「動物実験」①そもそも動物実験ってなに?

          2023年下半期からはじめたシリーズ「動物問題連続座談会」。第6回目は、 動物実験の実態について学ぶために、特定非営利活動法人動物実験の廃止を求める会(JAVA)より、事務局長の和崎聖子さん・理事兼事務局職員の石島伊代さんをお招きしました。動物実験はどこで行われているのか? 実験に使われる動物はどこからくるのか? なぜ動物実験はいけないのか? といった基礎知識から、動物実験がなくならない理由、なくすための具体案、わたしたちにできることは何なのかまで、じっくりお話を伺いました。

          はじめて学ぶ「動物実験」①そもそも動物実験ってなに?

          台湾コンビニヴィーガン事情——台湾のコンビニでヴィーガン・ベジタリアン食品を正しく選ぶ方法

          ヴィーガン表記はあまりないので要注意 先日、台北に出張に行ってきたのですが、台湾のアクティビストである友人のモナに、「一番お気に入りの台湾のヴィーガンフードは?」と聞いたら、「コンビニエンスストア」という返答が返ってきました。それほど台湾ではコンビニにもあたりまえにヴィーガンフードが置いてあるようです。 しかし、台湾でも「ヴィーガン」という言葉はまだ新しく、広く普及しているわけではないそうなので、商品がヴィーガンかどうかを見分けるには、ある程度中文の知識が必要です。(ちな

          台湾コンビニヴィーガン事情——台湾のコンビニでヴィーガン・ベジタリアン食品を正しく選ぶ方法

          「野宿者にヴィーガン弁当を配ろう!」企画レポ②弁当配布編

          *①の続きです。 夜回りとは? 1995年10月18日、野宿しながらダンボールを集めて生計を立てていた労働者の藤本彰男さんが、若者によって道頓堀川に落とされ、水死させられるという事件がありました。この事件の意味を風化させず、野宿の問題を考えつづけ、取り組んでいこうと結成されたのが、生田さんが代表を務める野宿者ネットワークです。 あまり知られていないことですが、この藤本さんの件に限らず路上生活者の方への襲撃事件というのは、3日に一度ほどの頻度で発生しているそうです。殴る・

          「野宿者にヴィーガン弁当を配ろう!」企画レポ②弁当配布編

          「野宿者にヴィーガン弁当を配ろう!」企画レポ①準備編

          アメリカには「ブラック・ヴィーガニズム」というムーブメントがあります。安い加工肉食品による健康被害が、低所得者層のアフリカン・アメリカンに偏って生じてしまうという社会問題が起きており、そういった健康不公正への対抗と同時に、「ヴィーガニズム=白人の中流階級・上流階級による排他的な思想」といった固定観念を打ち壊すような動きです。 *詳しくは以下の記事参照のこと 日本においても現在のヴィーガニズムは、経済的にある程度余裕のある人にしかなかなか実践できないものになってしまっていま

          「野宿者にヴィーガン弁当を配ろう!」企画レポ①準備編

          京都ヴィーガングルメレポ【後半】——「食べられる」ということを巡って

          * 前半の続きです。 3日目 烏丸→京都河原町 ① Whitely by Toriba Coffee 京都大丸店 万全の態勢で挑みたいので、朝は空腹を我慢し、ホテルで仕事をしつつ、お昼を食べに京都河原町から大通りを烏丸方面へ歩きます。 京都大丸店の3階にあるWhitely by Toriba Coffeeに到着。 東京にもあるトリバコーヒーのやっているカフェ・レストラン。東京のトリバコーヒーにはヴィーガンカヌレがあって、わたしもときどき食べに行きます。ヴィーガンチー

          京都ヴィーガングルメレポ【後半】——「食べられる」ということを巡って