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くじらのうた。

くじらが僕の身体を支配する。精神的な潮吹きを強い、身体は超音波を発する為に再組成される。くじらに僕の身体は小さいから、ぎゅうぎゅうに詰まる。痒い。

僕は潮騒の意味を知り、地球の発話を理解する。音波は言葉以上に意味を付帯でき、言葉以上に奥行きがある。地球は人間を馬鹿にしている。楽観的な人間をおぼこだと笑っている。

例えば、何かが僕を支配したとして、僕がいかなる厄介事に巻き込まれないとしたら、ご都合主義がすぎる。しかし、くじらはその理を無視して、僕を支配することだけに享楽を覚えた。くじらは時に人を愛してしまう。僕はその寵愛をうけているだけなのだ。

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