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ガチパラっ!(13)

「ガチパラっ!」を読んでくださっている方
これから読んでくださる方へ【お手紙】

「日本が沈没する」っていうのを信じている人たちがいましてね

「日本国民1億人が ” いざ!” というときに ” 南アフリカ ” にお引越し、移住できるように準備してるんですよ」っていうんです

リーダーは、高度経済成長からバブルを戦い抜いた元商社マンの方で

歳の頃は、もう還暦を優に超えていると思います

冗談なのか本気なのか、小松左京さんの「日本沈没」を読んで

「日本が沈没する!って心から思ってしまったんだよ」と

「日本沈没」といえば、最近も小栗旬さん主演でドラマ化されてますね

ここ数日も関東近郊で、少し大きめの地震が続いている

今日なんかも、山梨の富士五湖ですかね、が震源地で

富士山が噴火するっていうのは、東海地震と合わせて、もう何十年も前、子供の頃からずっと聞かされてますがね

火山噴火といえば、たくさんの軽石が海に流れて大変でしたね

二酸化炭素、脱炭素、うるさいですけど、地震も噴火も、人類がどうしようもない災害

脱炭素といえば、12月だというのに、暖かい上に台風が来たり

シベリアでは永久に溶解ないはずの凍土が、溶解てしまったとかなんとか

その影響で、日本海側も大荒れ、冬の台風なんてものまで発生してしまっている

とかく「史上初」だとか「異常気象」だとかいう言葉が乱れ飛び

聞き慣れない新しい天気の名前「線状降雨帯」だとかも登場したり

「線状降水帯」なんて、常に新しくアップデートされているはずのスマホの変換でも、まだ出てきませんよ

それは、そんなに使わないからかもしれませんが

子供たちの方が、中心となって「人類の未来」「人類の行く末」について、声高に叫んでいる

東北で起きた震災、311からちょうど10年

本当に「日本が沈没するかも?」って信じてしまうことはなくても、脳裏をよぎる程度は皆さんもあるのではないでしょうか

原作でも、映画でも、ドラマでも、問題となっているのは、日本国民の避難先、移住先

1億人以上もの人々の行き先、行く末

状況だけ考えてしまうと、他の国を奪うのと変わらないですしね

でも戦争ですよね、それだと

その南アフリカの「1億人お引越しプロジェクト」はといえばですね

不思議と「本当に実現できてしまうのではないか?」と思わせられてしまう、思えてしまうものだったのです

一滴の血も流さず
誰かを犠牲にすることも
誰かに憎まれることもなく

「そんなことが可能なの?」
僕も普通ならそう思いますよ

実際に311の震災で被災した人たちが、その地ですでに救われてたりしてるんですよ、すでに

たまたまなのですが、この「1億人お引越しプロジェクト」を垣間見る、関わる機会がありまして

どうやって?

本当に「日本沈没」を読んだってだけの安直な理由で、ここまで実現できるものなの?

など、僕が見たり聞いたりしたことをカキ記したものが、この「ガチパラっ!」です

日本が沈没するかどうかは別にして「日本国民をひとりでも多く救いたい!」という思いや

それを実現しようとしている取り組みから、学べること、学ぶべきことがいくつもあり

日本か沈没するときに、
1億人がお引越しできるところを、
南アフリカあたりに創ろうとしている人たちがいる

たった3行
これだけのこと

もし元商社マンの方の挑戦した理由が「日本沈没」を読んで、それを信じたから、だとするならば

小松左京さんが「日本沈没」というお話をおもしろく描いたから、ここまで発展した、ってことになる

僕はいま環境デザイナーという仕事をしています

そして「海に森をつくる!」などいくつかの取り組みを行っています

「海に森をつくる!」は、海にとって草木である「藻(も)」を増やすプロジェクト

「藻」とは、アマモとか、ワカメとか、昆布とか「海藻(かいそう)」と呼ばれる海の植物たちです

世界中の海で減ってしまいました

彼らは、二酸化炭素を減らしてくれます。なぜなら彼らが育つためには二酸化炭素が必要で、彼らの食糧、エサなので

脱炭素というよりも「活炭素」

これからも「人類が楽しく美味しく生きていける環境をデザインしよう」と日々取り組んでいきます

ネガティブなイメージのある環境対策を、おもしろおかしく描けるのなら、エンターテイメントにできるのならば…と思い立ち

クラブハウスで毎週木曜日に行われているライティングスクール「森塾」に入塾し、森先生に師事させていただき、この物語の執筆を始めました

クラブハウスとは、オンラインミーティングができる音声SNSのことです

こと環境問題や環境対策というと、あれがダメ、これがダメ、など人類を犯罪者みたいにいうネガティブな傾向が強い

きっと地球は、二酸化炭素が増えたくらいなんとも思ってませんよ

もっともっと酷い硫酸の雨が降ったり、めちゃくちゃ熱かったり、隕石がぶつかったり、とんでもなく寒かったり

そんな何十億年を過ごしてきているのですから

環境対策ってのは、すべて「人類がこれからも楽しく美味しく生きていくため」のもの

「ガチパラっ!」を皮切りに、環境への取り組みを、すべて「おもしろい話」にすることができたら

それだけの文章力を身につけられたら

そう祈りながら、今日も筆を…スマホでGoogle keepを開きつつ、カキ連ねております

2021年12月2日
日本の都内某所にて

(14)に続く☟


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