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ゲームとコミュニケーション

ゲームが好きです。縁あって、国外の大会まで出させていただく機会もありました。ありがたい話だし、今でも良い思い出となっています。
ゲームとコミュニケーションに関して、実は先日既に1本記事を書いております。今回はその続きという形になると思います。

前回のおさらい

コミュニケーションに於いて、曖昧さが許される条件は、
・お互いに敵意が無く、敬意を持って接することが出来る。
・お互いに達成すべき目的を共有している。
少なくともこの2つは、今回もクリアした状態でゲームをスタートしています。そして、今回新たに見つけた問題点は、

こちらのゲームプレイ中での出来事になります。
この友人とは初めてのセッションで、お互いにゲームをプレイするのは3回目だったそうです。相変わらず"こそあど言葉"は非常に多いですが、そこは今回問題にはしません。
Unrailed!は、簡単に言えば、勝手に進んでいく列車の線路を建設していくゲームになります。線路を作り切れず脱線してしまうと、ゲームオーバーになり、下にある進んだ距離が、そのセッションでのスコアになります。

同じ3回目のプレイでも

少し上でさらっと流していますが、お互い3度目のゲームプレイです。私の1回目2回目は、twitchの過去ログを漁れば出てきますが、同じコミュニティで10年以上付き合いのあるゲーム仲間と行っています。
普通に考えて、そのくらい長い期間共に活動していれば、所謂言わなくても分かるというやつが蔓延っていて、淡々とゲームをするのが当たり前なのかもしれませんが、その時の様子を少し見てみると

こんな感じでした。
純粋に各人の情報発信量が多いし、このゲームで課された任務に必要な要素とは何なのかを共通の認識を持って理解していて、それに対して必要な未来の行動に関する発言が多いです。

Portal2との違い

なぜ今回はこういうコミュニケーションになっているのか、結果的にそうなったのかと言えば、Portal2は、ギミックを攻略して突破しさえすれば良いゲームなのに対し、このゲームには、表示されてこそいないものの、明確に迫りくる制限時間があり、その制限時間内に如何に効率よく作業を分担して進めていくかのゲームで、当然ですが、このやり取りの上で無駄だと思われたり、考えても仕方がない情報は、殆どが切り捨てられています。この後者の普段のゲーム仲間とのコミュニケーションというものは、その上である程度最適化された形と言えると思います。
お互い3回目のゲームプレイで、かつ今回初めてセッションを組んだとなかいさんも、他の方と遊んだことがあると言う事を仰っていたので、ある程度ゲーム性を理解していると、私が勝手に期待した結果が、このミスコミュニケーションの多さや、ヒューマンエラーの指摘の多さに繋がってしまったように考えています。
そもそもヒトは、複数の物事を同時に認識・処理・思考・実行していくことを苦手としている人が多い動物です。こういう常に時間の余裕が失われ続けるゲームで、各自が画面を見て状況を把握し、今何が最も必要なことなのか優先順位付けて認識した上で、味方が何を考えて実行しようとしているのか報告を貰い、加えて目的を達する上で自分が考えて実行するという、とてつもない情報処理をこなしながら、自分もまた必要・不必要な情報とは何か判断してから情報発信する必要があるという、改めて見返すと、とてつもなく大量のマルチタスクを強いられることは、一般的に考えて非常に難しいと思います。
何か感情的に荒ぶるものがあったわけではないけれど、こういった慌ただしいコミュニケーションに慣れていないヒトにとっては、中々ハードルが高いものなのかもしれないと感じました。逆に言えば、それをさも当たり前にこなす歴戦のゲーマーというものは、ヒトとは一線を画す何か別の存在のような気にもなります。

ゲームとコミュニケーション

私はゲームでたくさんの仲間を手に入れた経験があるし、ゲームを通じてもっと何か出来るような気がしています。実際となかいさんとも、麻雀というテーブルゲームを通じて大分コミュニケーションして来たと思っています。
始めは本当に役も知らない初心者だったものの、回を重ねるごとに上手くなるとなかいさんに、つい先日オーラスで1位を捲られたと思いきや、その次の次の半荘で、初めてハコテンでぶっ飛ばされました。そのくらい、多くの時間を費やしてきたと思っていました。
Portal2をプレイした友人とも、その後の流れでL4D2を今少しずつ進めてて、こちらも特に何か気になる点はなかったからこそ少し油断していたのかもしれません。
少し仲良く話せるようになった相手と目的(ゲームを楽しむ・攻略する)を共有しさえすれば、よりたくさんのコミュニケーションが出来ると思っていたこと自体がまだ浅はかだったし、各々の理解度とかまで配慮した上で、どのようなゲームを選択するのが良いのか、もう少し考えながら選ぶ必要があるように感じました。
これもまた学びだと思うし、次に活かせれば良いとは思うのですが。

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