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NETFLIXおすすめドラマ ~ 多様性な社会って…~

最近、英語の勉強のために、ネットフリックスの海外ドラマを見始めた。
流行っているということで、「エミリーパリに行く」を観て、ふ~んと。
軽いストーリだなぁ。まあエミリーかわいいし、お洋服もパリで浮いてるけど、おしゃれだし、パリの街並みも素敵だし適当に観るにはいいか…て思った。
ただ、お勧めに上がってきた他の二つのドラマを何気なーく観て、強い衝撃を受けた。
「多様性」について考えさせられました。
やっぱり日本は極東の島国だなぁと、アメリカのティーンになりたい。

クレイジー・エックス・ガールフレンド

2015年 アメリカ

説明 偶然再会した、初恋の人を追いかけて、ニューヨークのエリート弁護士レベッカが、仕事も何もかも捨て、アメリカ西海岸の街へ。タイトルの通り、思い込みと極端な行動でまさにクレイジーな元カノ。ミュージカル&コメディ

主人公のレベッカの行動は、頭おかしいし、イタイ。しかし、笑える変な人、面白い人では終わらない。時折、幼少期のトラウマが出てきたり、精神科でのカウンセリング場面があったり、ただの友情や恋愛ではなく、レベッカが得られなかった母の愛(無償の愛)を与えてくれる存在がいたり、相手を通して自己愛を見たり…笑えるストーリーなのに、人間の複雑な心情がやけにリアルで、見ていてレベッカと自分を重ねてしまう。
また、レベッカの意中の王子様がフィリピン系のアメリカ人で、すっごくシンプルな明るい良い人なんだよね。愛ある家庭で素直に、育ったんだなぁって思える人。そういう男性に惹かれる、超、わけわからない、複雑な性格のレベッカ。
そして、私が海外ドラマほとんど見ない、古い価値観で生きてきた人間だったから、ヒーロー像が変化していることにとても驚き、感動しました。
フィリピン系のアメリカ人ってアメリカの恋愛映画、ドラマのメインキャストになるだなんて、本当に素晴らしいな。
今まで、セックスアンドザシティとかゴシップガールとかしか見たことなかったのでアップデートしないとなと恥ずかしくなりました。

私の"初めて"日記

2020年 アメリカ

説明 インド系アメリカ人の女子高校生が主人公。お父さんを突然亡くして、一時的に歩けなくなってしまうという辛い時期を乗り越えて、恋をしてイケてる女の子になるため奮闘する。

主人公のデービーは、インド系アメリカ人で、超真面目、陰キャ、すぐキレちゃう、この子もイタイ失敗しちゃう。これも私の時代遅れさを痛感したのだけど、アメリカのティーンの学園生活の主人公は、ステレオタイプの美少女ではないってこと。誰もが思春期にうまくいかなかった恥ずかしい黒歴史を今体現している、デービーの人間らしさ、一生懸命今を生きてる姿がとても魅力的。出てくる登場人物たちも、個性豊か。恋しているイケメン、イケイケ代表格で、水泳選手は、日系でダウン症の妹がいて、成績が悪い。仲良しの友達は、同性愛者で優秀な理系女子とアジア系の夢見る女優志望。勉強面でライバルの彼はユダヤ系の超エリート志望。
ティーンって思春期ってただでさえ、複雑でわけわからないのに、アメリカの現実ってこんな感じなの!?すごい!
ナチスの話題とか、原爆のこととか、アジア系への差別だ~とか、インド系っていう自身のアイデンティティへの反抗とか…。
日本で、日本人として生きていたらまず出会わないだろう価値観に興味がわきました。
すごく、甘い発言だと思うけど、こういう多様性ある社会で、嫌な思いをしたりさせたりしながら、それでもきちんと心から向き合って、他人をリスペクトするような青春を過ごしてみたかったと思った。
相手のナショナリズムとか障害や家族のこと、ハンディーキャップなどに、触れずに、わかったふりして、善人ぶって、それでいて本質的にはその人と関わらない。そんな生き方を日本だとどうしてもしてしまうような気がするので。
(もちろんすべての相手にずかずか入るべきではない)

今まで軽ーいラブロマンスばかりみていたけれど、
エンターテインメントはなかなかに骨太なんだな!と感じドラマ鑑賞でした。

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