赤ちゃんと天使
赤ちゃんが産まれた日々の話を綴っています。
赤ちゃんの名前はあだ名のくりちゃんで表記します。
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父がくりちゃんを見ながら
「仏様みたいな顔して眠ってるなー」
と何気なく言った。
確かにすやすや眠る顔は、優しく微笑む仏様みたいだ。
その時、むしろ仏様が赤ちゃんをモデルにしてるのかな?と思った。
そういえば、いわゆる天使(エンジェル)も赤ちゃんだ。
しかも裸ん坊の。生後3、4ヶ月くらいかな。
そうした聖なるものを赤ちゃんで表象した理由がなんとなくわかる気がする。
この頃の赤ちゃんは物心がなく、意思はあるだろうけど、本当に本能的な、人間とは程遠い感性で生きてるように思う。
私はくりちゃんが産まれる前から、
くりちゃんは私の子供だけど、1人の人間で、個人を尊重してあげたい。
いつかは私たちから去っていくことを受け入れたい。
子に依存せず、距離をきちんと持ちたい。
という思いが強くあった。
でも、産まれてきたばかりの赤ちゃんを見て、少なくともこの物心のつくまでの間は、不要なものだと思った。
ぎゅっと強く抱き締めてあげたい。
それ以上に、この子はぎゅっと強く抱き締めることを求めている。
親のエゴなんかではないと思った。
そういう1人の個ではない、特別な存在である赤ちゃんが天使として描かれる理由の一つなんじゃないかなと思った。
人間だとは思えない。
今だけは、全ての人々を幸せにする、癒しの不思議な力が赤ちゃんにはある気がする。
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