介護の話「在宅介護か施設入居。迷ってる人へ」
とある介護事業所の責任者をしながら今日の休日は自分に楽しく使う決めたのに喉が痛い男、ryuです。
「在宅介護」
言葉の通り自宅などで外部の介護サービスを利用しながら行う介護。
介護保険では認定された介護度によって使えるサービスの量が異なります。
(決められた点数があってそれをやりくりする)
昼間はデイサービスやヘルパーさんの支援を受け夜間は家族が対応、たまにショートステイ(短期宿泊)を利用すれば家族もゆっくりする時間が作れます。
この辺りがベーシックな形。
「施設入居」
基本的なケアはほぼ施設で受けることになります。
外部サービス利用時も送迎があるため、家族の役割は病院の受診や生活必需品の持参など。
今はコロナ禍で難しいですが、何よりも大切なのは小まめな面会です。
施設に入居したからといって他人に丸投げできるわけではないのでご注意ください。
「どっちがいいのか」
これは考え方が本人主体なのか家族主体なのかで変わります。
基本的にはサービスを利用する「本人主体」で考えます。
そのため模範回答は「本人の望む場所」
家族とはいえ他者の判断で生活の場を勝手に変えてしまうということは、その人の自己決定する権利を無視することになるのでお気をつけて。
しかしながら、これは介護を受ける本人だけではなく介護をする家族の問題でもあります。
以下では普段入居相談を受けている時に話していることを書かせていただきます。
「介護は家族のためにも在る」
たまに「親を施設に入れるのは見捨てるようで…」と話される家族がいます。
自分が無理をしているということは、近いうちその無理が何かしらのリスクとなって親御さんに降りかかってきます。
介護が本人だけのものと思われがちですが、自宅で介護をする家族の負担を減らすことも介護職の役割です。
身体的な介護を施設が、精神的な介護を家族がすることになるので、施設に入居することが見捨てることでも介護が終わることでもありません。
しっかり小まめに面会に来て心のケアを続けてください。
私なりの殺し文句。
けど本音です。
親想いな人ほど限界まで家で看ようと努力されます。
そうやって身体を壊した方を相当数見てきました。
自分の子供が自分のことでどんどん辛くなるのを望む親なんてそうそういません。
少なくとも親想いな子に育ったということは、子供想いな親だったはず。
屁理屈かもしれませんが、一理あるんです。
介護が辛くなった時は迷わず専門職に相談して考えを整理してみてください。
初めて介護サービスを使う時は近隣の地域包括支援センターに連絡。
必ず各地域にあります!
※地域包括支援センターとは市の委託を受けて地域の介護が必要になりそうな方の手助けをする事業です。
1000文字超えの記事になりましたが、介護のことで悩む家族さんにはとてもおすすめの内容でした。
お付き合いいただきありがとうございました。
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