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自己矯正記48「チームの作り方」

とある介護事業所の責任者をしながら初日から寝坊して朝の瞑想を忘れた男、Tatsuyaです。

介護はどこに行っても必ずチームがあり、誰か一人で完結する介護というのはありません。

今回は私がチーム作りをする上で力を入れてきたことをお話しします。

「旧体制」

前管理者が行っていたのはざっくり言うと「ワンマン」です。

本人にそんな自覚はありませんでしたが、スタッフが勝手に何かをすればあからさまにイライラしてしまい余計なことは言えない時も少なくありませんでした。

スタッフもプライベートで関わろうとはせず、誰かのミスを陰で話すような状態。

そのため事業所の全てに近いものが管理者に依存しており、与えられた仕事をするだけでした。

「同じ方向を見る」

私が管理者になったのは3年前。

私には上に立つ人格もノウハウもなかったため、必死に事業を継続させることだけを考えて仕事をしました。

なんとか乗り切り3年目の2020年。

私は「チームケア」に力を入れるようになりました。

バラバラだった意思や情報をまとめ、同じ方向を向いて歩くことを目的として取り組みを開始。

ではその取り組み方とは?

「私が土台を作る」

最初は組織の中で私だけが意識高い系で、周りは変化を受け入れたくない思いがあり保守的でした。

まず始めたのが介護における基礎知識などの勉強。

今まで研修はしても勉強はしませんでした。
※感染症予防とか虐待防止とか部分的研修

ノーマライゼーションやQOL、自立支援といったいかにも拒否反応が出やすい専門用語です。

その後スタッフ全員にアセスメントを担当してもらいました。

アセスメントとは利用者さんの情報を項目ごとに分けたり必要な課題を探したりする作業。

これが専門的な学習をしていないと難しくて、未だにスタッフの頭を悩ませています。

これを整えるまでに半年を要しました。

「仕事はスタッフが作る」

この土台ができるとケアに対する理解力が飛躍的に上がります。

そのため今までケアプランを渡されて言われるがままにしていた仕事に対し、各々が考えながら課題を探すようになりました。

私はスタッフに対して
「チームで必要性とリスクを考えて決めたことなら事後報告で良い」
と伝え、与えられるのではなく自分たちで仕事を作ったり変えたりする権利を持ってもらいました。

他にも必要なものがあれば言いにくることや、安価なものであれば買ってきても良いことに。

するとまさかの事態です。

私の方が追いつかなくなるくらい、自分たちで新たに必要な仕事をドンドン作り始めてくれました。

「人は発信したがっている」

西野亮廣さんが言っていたこと。

人はすでに用意されたものを買うことよりも、用意して発信することに価値を見出している

自然と自分たちの作り上げたものには愛着が湧き、一生懸命取り組みより良くしようと考えます。

「チームが仕上がる」

ここまでくれば黙っていてもチームは仕上がります。

陰口が減り注意ではなくアドバイスやディスカッションになる。

考えた仕事が上手くいって欲しいから情報を共有するようになる。

自分たちの考えたものが成果につながり次のことを始める励みになる。

「終わりに」

今のチームは本当に頑張ってくれてます。

確実に過去16年の中で一番いい状態。

私自身がそのスタッフたちをフォローできるように、しっかり向上意識を持ってさらに大きな土台になれるよう努力が必要ですね。

…結局、気になって全て書きました。
現在夜中の2時。

6時起き習慣を始めたので寝ることにします。

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