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自己矯正記34「最悪をイメージできるか」

とある介護事業所の責任者をしながら4月サービス開始に向けてパソコンと向き合う男、ryuです。
オンライン空室管理サイト「今日の空室共有板」を形にするため奮闘中。

「心の清さや浅慮が隙になる」

ある夜勤スタッフがどうやら夜間の仕事で手を抜いている。
他のスタッフに「僕から注意を促す。内容も看過できないものだから、手を抜かないよう話しておく。」と伝えた。

それを聞いたスタッフたちが「良かった!」と安堵の表情を浮かべ散って行く。

誰も気づいていない。
みんな真面目だし温かい心の持ち主だからか全く想像できていない。

注意することで「結果がやったように見える中身スカスカの仕事になるかも」「悪いことが潜在化するかも」というリスクに頭がいかない。

「完璧なルールなんてない」

脱法ハーブがわかりやすいですね。

本来違法になるモノは「違法薬物」と呼ばれますが、グレーゾーンで似た効果を持っていたのが「脱法ハーブ」でした。

今は違法となりましたが、こうやってルールの隙間を狙って新しいものを考え出す。

つまりこの注意を受けるスタッフがグレーゾーンを探すのではないか?と考えました。
要はどこまで手を抜くのか、です。

「理想で仕事しちゃダメ」

私のような立場の人間は特に注意。

仕事をする時はあくまでも理想的な現実ではなく現実的な理想で。

理想的な120%を目標にするんじゃなくて現実的な100%近くを目標にすべきということ。

そして必ず0%以下も想像する必要がある。

むしろマイナス、リスクにこそ目を向けなければ全てが後手に回ります。

「リスクマネジメント」

西野さんが言っていた気がします。
「まずは成功する方法を考えるのではなくて、失敗しない方法を考えた方がいい。」

これって今日の話に対する一つの答えだと思う。

リスクマネジメントとは起こりうるリスクを想像して対策することですが、ここで最悪のパターンを想像できなければ話になりません。

今回のスタッフに対する注意でも私は真っ先に「何か問題が生まれないか」と考えました。

これは社員を疑うとか心が汚いって話じゃなくて、舵取りをする人間に絶対必須な思考です。

常に最良のパターンと最悪のパターンに思考を巡らせ、起こりうる可能性に対処できる姿勢を作っておきましょう。

今回も読んでくれてありがとうございました。

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