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自己矯正記53「アドラー心理学の転用」

とある介護事業所の責任者をしながら緒方賢太郎さんの凄さに圧倒される男、Tatsuyaです。

最近clubhouseで数回話しているのを見かけ、その話術に惚れてしまいました。

「アドラー心理学のおさらい」

たびたび登場するアドラー心理学。

私はまだまだ理解の浅い未熟者ですが、わかる範囲の実践を心がけている一人です。

まずアドラー心理学の中でもキーとなる部分をおさらいさせていただきます。

①課題の分離
課題は自分と他人にしっかりと分けます。
自分がすべきことを全力で行うことが自分の課題であり、それに対して他者がどうするかは他者の課題であるため、そこには介入しないことが大切。

「馬を水辺に連れて行くことはできても、飲ませることはできない」

②目的論
「原因論」: これは何かしらの出来事を原因としてその後の人間形成や人生のルートに影響する考え方。
「目的論」: 過去の影響を一切受けず、全ての決定は現在の自分にあるという考え方。
「〇〇があったから△△できない」であれば、あくまでも自分が〇〇という理由付けをして「できない」「したくない」という目的のために自己決定しているとされる。

③全ての悩みは対人関係から生まれている
他人に認められたい・褒められたい・評価して欲しい。
または嫌われたくない・悪く思われたくない・怒られたくない。
いずれも対人であることが前提であり、極論でいえば宇宙に自分しかいなければそんな悩みは生まれもしない。
そのため承認欲求を捨てるべきであると説いている。

④踊るように生きる
課題の分離と目的論そして承認欲求からの脱却ができた時には、「今すべきことを全力で行う」ようになります。
目的地はなくて全力で踊り(活動)続けた先に気づいたら立っていた場所が一つのゴールとなる。

「介護への転用」

前置きが長くなりましたが、これを介護に転用して考えてます。

①自分たちにできる最大のケアを実施。結果相手がどう反応してどんな結果になっても受け止めて改めて自分の課題として対応する。

②利用者がどうこうで難しい、というのは目的論的に言えば「やりたくない」という目的のために言っている可能性があると考える。

③相手に対してこちらの期待する反応を望まないで受け入れる。

④は上の三つを掛け合わせた実践です。

「誤解釈でもいい」

私は別にアドラー心理学という宗教に入ったわけではありません。

もちろん、アドラー心理学を正しく理解して実践する、なんて契約書だって書いてません。

大切なのは誤解釈でもいいから、自分の人生において必要な知識や方針として納得できる落とし込みができるかどうかです。

あくまでもアドラー心理学は私にとって参考。

仕事や生活の上で自分のプラスになると思う解釈で吸収できれば充分です。

たまに「全てを理解できなかったからやらない」という人がいます。

しかしそれは目的論的に言うと
「やりたくないことを目的にわからないという言い訳をしている」
ことになります。

せめて自分がやりたくないという自覚を持ち、正しく自分のための選択をできるようになりましょう。

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