自信はあるけど自己効力感はまだまだ低い
最近折りに触れて思うんですよねえ、自己効力感が低いなあと。
人間としての自信はけっこうあるんですよ。
深く考える力、多角的な視点を持つこと、他者への寄り添い、人と話すのも嫌いじゃない、身体能力もまずまず、容姿に大きな悩みがない、など。
でも、『自分はできる』という自己効力感はけっこう低いままな気がします。
キャリア、コミュニケーション、恋愛、ファッション、表現力全般、、
そこに課題感があり、今後伸ばしていきたいところです。
ちゃんと考えたことのある人ってどれくらいいるか分かりませんが、自信/自尊心/自己肯定感/自己効力感とかの用語って似ているようでいて、実は1つ1つちょっとずつ違います。
HSPが実は医学上の用語ではない例のように、言葉ってどういう世界で何の根拠を持ってどんな文脈で使われているのかって、けっこう重要だったりします。
私も昔、知り合いから「自信がないんじゃなくて自尊心が低いんです。」と言われて、ん〜? そうかあ… と困ったことを思い出しました。
そんなこともあり、一応今回も、それぞれの言葉の意味をザクっと調べて整理しています。
ほぼ一般化している言葉ばかりですが、念のため心理学分野からの解説も参照しています。
【自信】
一般用語
心理学的な解説はすぐに見つかりませんでした。
私の中でも、かなり世俗的な用語のイメージがあります。
【自尊心】
一般用語
心理学的見地
日本心理学会の機関誌にある小特集を参考にしました。
心理学で古くから研究されているテーマ。self-esteem。最初に文献に登場したのは1892年。
顕在的自尊心∶初期から着目されてきた「自尊心」はこれ。自己に対する肯定的または否定的な態度や自己価値の感情のこと。
潜在的自尊心︰近年明らかにされつつある非意識的(潜在的)な自尊心。人々の意識が及ばず、非意図的に生じる自分に対する肯定的または否定的な態度のこと。
まだ結論は出ていないものの、顕在的自尊心が高い者のうち潜在的自尊心の高低で違いを研究したり(後者が低い人はナルシシズムが高く自己防衛的な行動や発言をしやすい傾向にあるとの研究結果が示されている)、顕在 × 潜在で4分類して傾向を見る研究者もいるらしい。
【自己肯定感】
一般用語
心理学的見地
まずは、こちらが分かりやすかったです。
そして、‘自己’ 肯定感だから他者は関係ないというわけではなくて、他者との関係性の中で育まれるんだよという話が、臨床心理士によって書かれています。
意外と見落としがちですが、大事なポイントだと思います。
【自己効力感】
一般用語としてどうだろうと探してみたものの、辞書サイトではあまり載っていませんでした。
心理学的見地
再びこのサイトを参照します。
自己肯定感(self esteem)に対しての、自己効力感(self-efficacy)。
「何か目標や達成したい物事がある時、自分ならできる」と思える感覚を指し、カナダの心理学者アルバート・デューラが1970年代に提唱したそうです。
改めて自分を振り返り
先に用語に関して。
「自信」は自尊心や自己肯定感と自己効力感のハイブリッドというか、間のようなニュアンスな印象を受けますね。とにかく抽象的。日本語らしいといえばらしいですが。
そして、自尊心と自己肯定感はかなり近い感覚があります。ただ細かな違いに着目すると、自尊心は「健全な自我の形成度合い」、自己肯定感は「自己受容度」という感じで、後者がより限定的な範囲を指す言葉になりますかね。
他方、自己効力感はより ‘do’ の意味合いが強いので、区別はしやすいです。
私でいうと、自己肯定感は比較的ある気がします。自尊心は奥が深いので自覚するのは容易ではありませんが、横道にそれる人生を送りながらもまだ「このままで終わってたまるか」という気持ちを持てているのは、わりとラッキーなことではないかと思います。
一方、これからの課題はやはり自己効力感。
これはもう、色んなトライをして成功したり失敗したり新たな発見があったりを繰り返すしかないと思うので、行動あるのみだろうなと考えています。
'24/06/23 最終更新
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