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【キャンピングカー】快適に過ごす為に必要不可欠な「電気」のお話

12月に入り毎朝車のガラスがカチンコチンな長野県北部です。
下界にも雪がちらほら舞うようになってきました。

前回の記事はコチラ↓


それでは本題へ。

キャンピングカーの最大の特徴と言えば、「寝る事」と「電気を使う」
ということ。

と言うわけで今回は車内で快適に過ごすために必要不可欠な電気のお話。

まずはざっくり。
それからちょっと難しい話を。


1. キャンピングカーにおけるバッテリーとは

通常車のエンジンを掛けるのに使われるバッテリー。
これがメインバッテリーと呼ばれる物。
主にエンジン始動からエアコン、カーナビ、ライトなど様々な物に使われております。

エンジンをOFFの状態でメインバッテリーでライトを付けたりするとすぐにバッテリーが消耗し「バッテリー上がり」でエンジンが掛からなくなってしまった。
なんて事は皆さん一度は経験があると思います。

コレでは車内で快適に過ごす事は不可能ですね。

そこでキャンピングカーにはメインバッテリーとは別に「サブバッテリー」と呼ばれる物が存在します。

2. サブバッテリーとは

キャンピングカーに「サブバッテリー」を装備することによりエンジンOFFの状態でも快適に電気を使えるってわけです。

サブバッテリーには大きく分けると2種類ありまして、ひとつが「鉛バッテリー」と呼ばれる昔から使われているバッテリー。
見た目はメインバッテリーと同じですね。

もう一つは最近支流になるつつある「リチウムイオンバッテリー」です。

どちらも共通しているのがメインバッテリーとは違い繰り返し放充電ができる所。

メインバッテリーは電気を沢山使うためには作られていないので容量を沢山使うと再充電しづらいような仕様のようです。

3. リチウムイオンバッテリーの進化

「リチウムイオンバッテリー」は現在物凄いペースで開発が進んでいて、1年前の物と比較すると、それはそれは性能も進化するし価格も下がってきます。

いわゆる「ポータブル電源」がリチウムイオン化してきているのですが、年々各メーカー安全性と容量は格段に増え、充電時間は短くなり、コスパは良くなってきています。

まさに今が発展途上で買い時を見極めなければいけません。

最近のポータブル電源の歴史をたどると、

三元系→リチウムイオン(いまここ)→半固体リチウムイオン→全固体リチウムイオン

※ようやく三元系からリチウムイオンにシフトしてきて大幅な進化を遂げたと思ったら今年早々に半固体のポータブル電源をリリースした会社が出てきました。

という流れになっているようですが、難しい言葉ばかりで難しいですが、安全性能とバッテリー寿命がちがうようです。(充電回数、三元系800回、リチウムイオン4000回)

特に車内温度が高くなったり揺れや衝撃などでの爆発事故なども多々起きてるようなので、トイファクトリー社は昨年ようやくリチウムイオンも選択肢のひとつとして選べるようになりました。

先程述べたように発展途上のため価格は鉛バッテリーのおおよそ6〜7倍の金額。

数年後はおそらく今の半値くらいで容量と安全性はアップしてるはずだと思うので我が家はとりあえず鉛バッテリーにしてみました。

数年後鉛バッテリーの交換時期が来たらもう一度考え直してみようかな…という決断に至りました。

4. サブバッテリーを使うには

さてサブバッテリーは鉛で決まりましたが、コレだけでは何も動かすことができません。

このままで使えるのは「FFヒーター」と「照明」くらいでしょうか。(FFヒーターに関しては後日改めて)

というのも電気には「直流」と「交流」の2種類があり(小学校で習いましたね)バッテリーに貯めた電気は直流(DC12V)車内で使う家電は交流(AC100V)な為、基本動かす事が出来ません。

コレを動かすために必要なのが、変換器「インバーター」と呼ばれる物です。

5. インバーターの重要性

インバーターもいろいろあって種類によって価格差もまちまち。

例えば安いインバーターですと、安全性もさることながら常に安定的に変換してくれない物なんかも存在します。

そしてインバーターにも容量みたいな物が存在してます。
「定格出力」と呼ばれる物でキャンピングカーで使える事を想定すると低い物では300wクラスから高い物では3000wクラスまであります。

この数値は単純に、電化製品には必ず動かす為にどれくらいの電力が必要か?の記載がされておりますがざっくりこんな感じ。

スマホ充電 15w
ノートPC充電 25w
サーキュレーター 30w
電気毛布 60w
テレビ 140w
炊飯器 700w
電子レンジ 1000w
ドライヤー 1200w
電子ケトル 1200w

といった感じ。

という事は、350wのインバーターを乗せてもてテレビまでですね。

それ以上の物は動かす事ができません。

という事は快適に使うようにする為には1500wクラス以上のインバーターが必要になって来るわけです。

350wと1500wのインバーターの価格差はおおよそ4〜5倍。

これは後々ストレスを感じないよう高出力な物を選んだ方が無難なようですね。

これで安心して家電を使えるようになる訳です。

6. サブバッテリーの充電方法

お次は充電ですね。

鉛バッテリーに関してはスマホの様に0パーセントまで使い切る事が出来ません。

せいぜい6〜7割使えれば上出来です。

なのでいくら容量の大きいサブバッテリーだとしても電力不足になりがちなのがキャンピングカーにおける最大の悩み。

バッテリー自体の寿命もさほど良くはありません。
さらに使ったら使った分だけなるべく早めに充電させないと寿命を縮める原因になるとの事。

基本的には3通りの充電方法があり、
「走行充電」
「外部充電」
「ソーラー充電」
があります。

走行充電とは字の如く走行時に勝手に充電してくれるシステムが組まれています。
実際はエンジンをかけた状態であればアイドリング時でも充電されるようです。
が…あまりモラル的に良くないので走行充電と呼んでいると思われます。

次に外部充電。
これは家庭用コンセントからケーブルを使って充電する方法。
出掛ける前に家で満充電させたり、旅行中は「RVパーク」や「電源サイト付きオートキャンプ場」などで車中泊中に充電する方法。

3つ目がソーラー充電
天井にソーラーパネルをつけて充電する方法。

この方法で旅先でもなるべく満充電を目指して旅をする事が大事になってくるのです。

我が家は鉛バッテリー2個積んで(最大3個まで増設可)計算上は乗り切れるかなぁ…と思っております。

旅先で太陽が出ない日が続き容量が減ってきたら、スイカのヘルメット被って充電させて下さい〜!ってお願いすればなんとかなりそうです。笑

7.最後に

今回は電気システムのお話でした。

なるべく節約しながら、足りないようならRVパークに泊まってみたり、もう一機バッテリーを増設してみたり、ポータブル電源を積んでみたりと、いろいろ試してみたいと思います。


次回は車中泊を快適に過ごすための冷暖房のお話ができればと…。

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