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-映画館へ行こう 1月~6月邦画編-

旅の話の箸休めに映画のお話を一つ

「52ヘルツのクジラたち」監督:成島出 3月1日公開

 2021年本屋大賞に輝いた町田そのこさん原作の映画化 大分県が舞台友人に誘われて観に行ったのだけど、良かった。主演の杉咲花さんの演技も重みがあって良かったのですが、志尊淳さんの演技が素晴らしくて涙を誘いました。これまで個人的に何とも思わなかった俳優さんでしたが、何だろう息使いまで心に響いてきました。

 クジラは独特の音で仲間と会話をするという生き物、ただ周波数の範囲が決まっていてそれ以外の音は聞こえない。52ヘルツは仲間には聞こえない。。。ずっと一人で生きていかなくてはならない。。。現代社会が抱える色々なことを考えさせられる作品のひとつです。

「あまろっく」監督、原案:中村和弘 4月19日公開


 兵庫県尼崎市が舞台の映画 尼崎の開閉式防波堤が通称あまろっく言われている
町工場を経営している近松竜太郎(笑福亭鶴瓶)の家族の話 頭脳明晰の娘、優子(江口のり子)と後妻として嫁いできた早希(中条あゆみ)が織りなすドタバタハッピーエンドの作品
役者全員が関西出身だけあって、エセ関西弁ではないほんまもんがものすごく面白い映画

 江口のり子の演技力はお墨付きだけど、少し複雑な幼少期を送っていた早希を中条あゆみが柔らかく演じていたので、俳優として好きになりました。脇を固める俳優も良い演技していました。きっと、本が良かったのかな、台詞の掛け合いが絶妙でした。皆さんに観てもらいたい作品です!

「ディア・ファミリー」監督:月川翔 原作:清武英利(アトムの心臓) 6月14日公開


 世界で17万人の命を救った大動脈カテーテルの誕生の実話化
小さな町工場を経営する大泉洋演じる坪井憲政と菅野美穂演じる陽子の次女には生まれつき心臓疾患があり余命10年と言われたが納得出来ない坪井は人工心臓を作ることを決意
莫大な資金をつぎ込み東へ西へ奔走していく様子は見ていて辛かったが全ては娘の為


 数年かけても人工心臓は作れなかったが、バルーンカテーテルが出来上がった。町工場の社長である坪井は会社そっちのけで人工心臓に時間を費やしていくので、ついてこれない社員がぞくぞくと辞めていく社員も出てきて傾きかけることもあった。
家族の絆、これこそが描きたかったのだと思う。脚本はあの「糸」を手がけた林民夫
 これは原作本が家にあるので休み中読まなくては。。。

 この暑い夏にお出かけするのは映画館がおすすめです。次回は洋画編をお届けしたいと思い〼いや~映画っていいですよね!

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