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PDCAでは遅い!STPDで取り組め!

『日本のデジタルトランスフォーメーション(DX)が進まない最たる要因は「データ活用」の遅れです!』

と、あちこちで言われていますね。
過激なタイトルで恐縮です💦

さてドーモ、みなさんこんにちは。DomoのKotaroです。

その遅れを解消するにはどう考えればよいのか。説明してまいりたいと思います。

❚ DXの阻害要因

<DXの成功における阻害要因のトップ3>

出典「デル・テクノロジーズ、日本企業のデジタル トランスフォーメーション(DX)への取り組みの現状と課題

こちらは2年前にデル・テクノロジーズ社が調査報告されたものです。

3位はクラウドを使うべきなのか、個人情報をどこに格納すべきなのか、情報漏洩しないのか、という点において二の足を踏む状態だと思います。

1位、2位は、日本では昨今のDXに限らず昔からずっと言われ続けている根深い要因ですよね。

そんな阻害要因があるからDXは進まない、という訳にはいかないですから、みなさんはいろいろ考えて、計画をして進めていこうと努めていらっしゃると思います。
計画をたて、実行する。そしてその結果を確認して、改善していく。
そんな活動をされているんじゃないでしょうか?

Plan(計画)⇒ Do(実行)⇒ Check(確認)⇒ Action(改善)

ところがドッコイ!ことデータ活用に関してはPDCAでは遅いんです。

『日本のデジタルトランスフォーメーション(DX)が進まない最たる要因は「データ活用」の遅れです!』と、冒頭に書きましたが、データ活用が遅れているのは、PDCAで取り組んでいるからなんです!

ダメではないんですが、もっと早く進める必要があるということです。
データ活用をより早く推し進めていくために取っていただきたい手法が、

See(認知)⇒ Think(分析)⇒ Plan(計画)⇒ Do(実行)

STPDです。

❚ STPDとは

STPDとは See Think Plan Do の頭文字で、すなわち 、
見て、考えて、計画を立てて、実行する。
現状を知り、比較分析して、対策を検討したら、実行あるのみ。
というサイクルです。

PDCAのPDの前に、STがあります。
ここがデータ活用を高速化するポイントなんです。

STPDをもう少し詳しく説明すると。

S 現状のデータを把握する
 まず現状のデータを収集し、正確に把握するのがスタート地点です。
 データの粗さ・汚さも把握するのが重要です。

T 比較分析をしてボトルネックを発見する
 いい場合と悪い場合の比較をしたり、データの問題でできないことを
 見つけ出します。

P 改善計画をたてる
 悪い部分をよい状態にする、良い部分をさらに伸ばす、できないことがあるなら出来ないなりに行えること、出来ないことを解決する方法を計画します。

D 実行する
 
データを可視化し、計画を実行に移していきます。

再びS
 結果のデータを確認して、TPDを繰り返していきます。

データ活用なのですから、データの実態を知らなければ始まりません。

にも関わらず、データの中身を把握しないまま、あーでもない、こーでもないと、Planに頭が行ってしまうと、データありきのデータ活用をミスリードしてしまう可能性が高くなります。

データがないのにゴールを決めると、そのゴールに対して不要なデータの作成や仕組みを作ることを余儀なくされてしまって、下手をするとデータを作るためのシステム開発に目的が変わってしまうかもしれません。

見るべきデータがない状態で、データを作ることや集めてくることを行うのは、データ活用の前段階であって、データ活用ではありません。

そうならないためには、とにかくデータを可視化して、データの内容、データの特性(粗や汚さ、文字揺れ、データ不備や欠損なども含む)を把握し、そこからゴールへの最短ルートを構築することが、データ活用の高速化につながるわけです。

データ活用のためにデータを作成することに時間を費やしてしまうことはデータ活用の本末転倒です。
「データが汚いからクレンジングしてから」なんて言ってたらデータ活用は遅れる一方です。

まずは存在しているデータをみる(見る)、使えそうなデータを見つけてきてすぐに使ってみる(見る)、とにかくデータを

ことから始めてください。

そうすれば、データから何ができるのかが分かります。ゴールとのギャップも見えてきます。

データ活用を高速推進するための手法として、STPDは非常に効果的なので、ぜひ皆さんも取り組んでほしいと思います。

❚ あとがき

DX推進としてデータ活用の全体的な進め方については以下のまとめnoteをご覧ください。

こちらに、「データ活用というキーワードに惑わされて、データを使って(なにかできる)経営の改善をしよう、という考え方では失敗しやすいです。」と書いています。
上記のSTPD「まずデータを見て考えて」というのとやや矛盾しているように感じるかもしれません。

データ活用から成果を導き出すには、ゴールに対して何のデータを使うか、と考えることはデータ活用の重要な考え方であり
何のデータを使うか、このデータは使えるのか、を知るには、データを見ること、すなわちSTPDはデータ活用の高速化の手法なので、
密接な関係にありますので、どちらも活かしていただければ幸いです♪

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