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ブレイディみかこさんと鴻上尚史さんが考えるコミュニケーション能力

久しぶりにスイッチインタビューの話。

「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」の作者であるブレイディみかこさんと作家・演出家の鴻上尚史さんの対談だった。

「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」はブレディみかこさんとアイルランド人の旦那さんの息子さんのノンフィクションの話。
ブレディみかこさんの息子さんはシンパシーとエンパシーの違いについて、「エンパシーは他人の靴を履くこと」と表現したらしい。

シンパシーは共感や同情で、同じ意見の人に対して抱く感情であるのに対し、エンパシーは同じ意見かどうかは関係なく相手の立場になって考えること。
「他人の靴を履く」の「他人」は誰にでもなり得る。

今回の対談は、ブレディみかこさんが鴻上尚史さんの人生相談を読んで、会いたいと思ったことから実現したらしい。



対談の中で、多様性の中で育まれるコミュニケーション能力の話になり、鴻上尚史さんがこう言っていた。

コミュニケーション能力って、誰とでも仲良くできることを意味していることが多いけど、本当はそうじゃない。誰かとの間に問題が起きたり、衝突が起きたりしたときに解決できる能力がコミュニケーション能力。これは、多様性の中で育つ能力。

ブレディみかこさんもイギリスで過ごし、多民族や貧富の差などによる多様性の世界を体験している。
きっと、息子さんもその多様性の世界の中で様々なことを敏感に感じ取ってコミュニケーション能力を育んでいるんだと思う。

問題や衝突が起きたときに解決できる能力がコミュニケーション能力。

覚えておきたい。

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