寿司屋のコハダ~バーテンダーを値踏む時、バーテンダーもまた~

とりあえず・・・

みなさんは寿司屋でまずなにを頼みますか?
私は「あぶりチーズサーモン」です。
ガッカリされたことでしょう。回らない方は久しく行ってないのです。でも回転ずしのTPOではそれもアリかと思っています。

さて、回らないほうのお寿司ではどうでしょうか。

コハダ・タマゴ・マグロ・アナゴ・巻物・・・。
いろいろなご意見があるかと思いますが、これらは職人の技術の差が出やすく、初めてのお店で最初に頼むと良いということらしいです。

Barで最初に頼むもの

私は、初めて訪れるBarでは「ジントニック」を頼むようにしています。

もし、バーテンダーの力量を測りたいなら「ジントニック」「ジンフィズ」「マティーニ」「スコッチ水割り」などが良いと言われています。

ジントニックはカクテルの基本であり、どのBarでも頼むことが可能なシンプルなものですので、複数の店舗の比較がしやすいです。
また、カクテルの中で一番安価に設定しているところが多く、ラーメン屋の一番最初のメニューのようにお店としての顔となるものです。

ジンフィズは、いわゆる「レモンサワー(Bar仕様)」みたいなお酒です。レモンサワーのおいしい居酒屋がブランディングとして成立するように、ジンフィズのおいしいBarは評価されるようです。
ジントニックと違ってシェイクの工程が入りますので、より多くの情報を得ることが出来ます。

マティーニは「カクテルの王」と称され、こちらもシンプルな材料ながら細やかな技術がふんだんに盛り込まれています。せっかくBarに来たから、それっぽいもの頼んでみたいという方は、満足できるかと思います。

ウイスキーの水割りも、材料と工程が少ない分、どの銘柄でどの度数で提供するかなどの差を感じれるかと思います。詳細はマンガBartenderの1巻を参照ください。

お客様は神様?

バーテンダーの技量が分かりやすいオーダーを4つ紹介いたしましたが、これらを注文することはオススメ出来ません。
こういったオーダーが、バーテンダーの力量が出やすいのはバーテンダー自身は分かっています。

初対面の人に「君、学歴と年収は?」といきなり聞けば距離をとられるように、「バーテンさん、ちょっとマティーニ作ってみせてよ。」なんて言われたらどう思うでしょうか?

もちろん、「飲みたいものを飲むのが一番」ですのでオーダーをしてはいけない訳ではないですが、人を値踏みする目的ではオーダーするべきではないと思います。大切なのは理由です。
「いつもレモンサワーぐらいしか飲まないんで、ジンフィズとかいただけますか?」とか「映画で憧れて、マティーニっての飲んでみたいんですがお願いできますか?」とか、それを頼む理由を添えるとバーテンバーは喜んで作ってくれると思います。

私が初めてのお店で頼むのはジントニックだとお話致しましたが、もちろん値踏みを目的としていません。その理由は後々書いていこうと思いますが、今回はこの辺で。

自粛終わったら、一人でも多くの方にBarで楽しんでいただけるように参考になれば幸いです。



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