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【企画:勝手にM&A提案】『キャン★ドゥ』のM&Aプラン

「この会社のM&Aが見てみたい」と思う会社を募集し、その会社に関連するM&A提案を勝手に作ってしまう

という企画を計画してもう2か月……お待たせしてすみませんm(__)m

応募いただきました中から、はんぶんこと全裸バトルでおなじみのままのすけさんに提案をしていただきました『キャン★ドゥ』さんを選んで検討をしてみました。

2か月もお待たせしたおかげで、まさかのキャン★ドゥ自身がイオンに買収されるという逆M&Aが現実化してしまい焦りましたが💦

勝手にM&A提案、まとめてみましたので、お遊び感覚でご覧ください(^^♪

(長い記事になります……趣味が高じすぎて申し訳ないです。できれば、詳細はかっとばして『まとめ』だけご覧ください)

キャン★ドゥ事業課題

キャン★ドゥの事業分析は前回記事にしました。

まとめると、

・キャン★ドゥは、ダイソーやセリアには及ばないものの100均3位
・国内事業が中心で、商品拡充・新商品開発に注力
・業績は2019年度以降改善傾向、財務状況は無借金で堅調

ということで、良い状況とは思いますが、ここから課題をひねり出してみると……

3位に甘んじず成長するために、国内事業集中でよいのか?

イオンと組んで国内事業を強化できると思いつつ、さらなる成長のためには海外を攻める必要があるのでは?という仮説に基づき、M&A計画を考えてみましょう。

イオングループの事業課題

親会社になる予定のイオングループとしては、中期経営計画によると、

①デジタルシフトの加速と進化
②サプライチェーン発想での独自価値の創造
③新たな時代に対応したヘルス&ウエルネスの進化
④イオン生活圏の創造
⑤アジアシフトの更なる加速

に注力していくとのこと。

キャン★ドゥ買収は②に関連するところでしょうか。

海外戦略について、現状の売上比率は、有価証券報告書によると、

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となっており、これまでもアセアンに注力してきていることがわかります。

競合であるダイソーの事業状況

非上場企業のダイソーは有価証券報告書などがなく公開情報が少ないのですが💦

でも、ダイソーの海外進出状況はHPから推察できます。

海外ダイソー店舗…2,272店舗(24の国と地域)

積極的に進出していますね。どこに進出しているのか、沿革から推察しますと……

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(合計36地域となりますが、現状は24地域なので、撤退している地域も含まれていると思われますが)

台中韓、東南アジア・アセアン、中東、北米には積極的に進出していることがわかります。

ところが、欧州・アフリカや南米には進出できていないようですね。

となれば、そこが日本初100均ビジネスの空白地と考えられそうです!

しかも、イオングループとしても(アセアンには注力しているものの)空白地域には手が出せていないようです。

キャン★ドゥのM&A戦略の方針を勝手に提案

海外(空白地:欧州・アフリカや南米)を攻めるためのパートナーを買収する!

うん、これにしましょう(^^♪

キャン★ドゥだけでなく、イオングループとしても空白地域への橋頭保になりうるはずです(^^♪

海外の100円均一

海外ってどんな市場状況になっているのか……これを調べるのにかなり時間をかけてしまいましたが、結果としてあまり良い情報は得られませんでした。素人調査の限界ですm(__)m

最後の頼みの綱としては……困ったときのWiki様!

これによると、他の通貨圏について記載があります。まとめると、

アジア:中国でも○○元店が増えており、韓国は1000ウォンショップ
アメリカ:1ドルストアあり、ダイソーは1.5ドル
ヨーロッパ:イギリスに1ポンドストア等、他数社の記載あり

お、ヨーロッパ!空白地の100均情報がありました。

ヨーロッパの100均企業のロングリスト

Wikiから得られた企業名しか情報がなくて、ロングリストというにはあまりにもしょぼくてすみませんが……(本当はロングリストといえば少なくとも100以上の企業リストになるんです)

ロングリスト
デンマーク:フライングタイガーコペンハーゲン
デンマーク:ソストレーネ・グレーネ
スウェーデン:ラガハウス

3社でロングリストと言い張るのは、どまんだかっぷくらいだろうな……

気を取り直して、ロングリストの企業を分析し、M&Aとして適しているかをチェックします。

フライングタイガーコペンハーゲン

会社名はZEBRA A/Sです。HP情報をまとめますと、

最初の店は1995年にコペンハーゲンにオープンし、その中のすべてが10 デンマーククローネ(約180円)だったとのこと。
現在は売上34億デンマーククローネ、約4,100人従業員に成長

財務情報も公開されています。

FY2020はコロナのせいか大幅に収益を落としていますが、FY2019は好成績で売り上げ5,150mDKK(約930億円)、調整後EBITDA=412mDKK(約74億円)

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EV/EBITDAマルチプルは、一旦キャン★ドゥとセリアを参照してみると、平均値で13倍なので、簡易的なバリュエーションは

EBITDA74億円✖13倍✖プレミアム=1400億円

くらいになりますでしょうか。皮算用ですが。

キャン★ドゥの時価総額が430億円ほどですので、本来であればなかなか手を出せる相手ではありませんが、イオングループ(時価総額2.3兆円)という観点で、キャン★ドゥだけでなく、イオングループとして欧州戦略に合致するのであれば、ワンチャンあるかもしれません。

さて、そもそもM&Aの余地があるのか(買収を提案する予定があるのか?アクショナビリティといいます)という点も重要です。
その検証のためには、やはり株主情報が必要になりますが、素人の私ではどうしてもわからなかったです。

が、役員情報から勝手に推察します。

今年の春から、この会社の取締役が以下のふたりになったようです。

Casper Lykke Pedersen:Owner & Co-Founder of Trevilleと兼任
Lars Thomassen:同じく

Trevilleってなんやねん!?

まあ、十中八九ファンド化と。

と調べていき、この記事にたどり着きました。

やはり、半年前にファンドに買われたようです。

一歩遅かったかな。でもまあ、ファンドが永年保有することはないので、数年後には出てくるチャンスがあります。(IPOを狙うという可能性もありますが……)

押し方によっては、もっと早く動かせるかもしれませんね。

IBGの皆様、いまからイオン&キャン★ドゥに提案しに行きませんか(^^♪

ソストレーネ・グレーネ

この会社はあまり情報を得られませんでした。

ウィキによると、

創設者の息子たちは今日会社を経営しており、ミケル・グレンがCEO、クレステン・グレンがクリエイティブディレクターを務めています。

とのことで、このミケル・グレンは若くてイケメンです。

今すぐに会社を売り出すという雰囲気は感じませんね。

ラガハウス

こちらも詳細は発表されていませんが、

Goodfellowsというノルウェーのファンドが2020年に買収しているようです。こちらもまだ1年しかたっていませんが。

やはりフライングタイガーコペンハーゲンと同じく、ファンドが保有しているということは、いずれ出てくる可能性があります。

まとめ

長い記事となってしまい失礼しました。

まとめますと、

✔キャン★ドゥは国内はイオンと協力し成長を目指すべき
✔海外は王者ダイソーも進出できていない空白地域がある
✔その中で、ヨーロッパにはいくつか候補先がある

・フライングタイガーコペンハーゲン
 →ファンドが保有
  EBITDA74億円✖13倍✖プレミアム=1400億円のサイズ
・ラガハウス
 →規模感はわからないが、こちらもファンドが保有

さあ、M&Aネタとして、いかがでしょう??

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