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"人類総余生"時代

新年明けましておめでとうございます。

『お金のいらない村づくり』を目指す、Dongree代表ドリーです。
2020年に京都のコーヒースタンド店主から滋賀のブックカフェ店主に転身、現在はブックカフェの経営を中心に、新たに立ち上げたコーヒー焙煎事業をしたり、Next commons labのメンバーとして滋賀県湖南市の"地域おこし協力隊"にも就任中。

僕は30歳ごろ、貧乏と将来の不安MAXに達した時、「豊かな暮らしを目指したい!」と『Dongree』という個人事業を半ば強引に立ち上げました。
そして七転八倒しながらも活動を続けているなかで、自分のあらゆる判断基準に繋がっているなぁと思う考え、価値観を可視化して見直すために、時々noteに綴っています。

豊かな暮らしの象徴としての "縄文時代"

僕はDongreeという事業を始める時に、『豊かな暮らしを目指す、一人でも多くの仲間と一緒に』を決めました。それ以来、"お金や才能"を言い訳に何かを諦めるという一切をせず、無貯金のままで開業し、とにかくDongreeの旗を振り続けられるよう自分の持てるもの全てを投入して走り続けています。

そしてここ数年、本当の豊かさを考える時に『縄文時代』がキーワードに挙がることがしばしばありました。
友人知人との会話、オンライン上で偶然出会う記事、ふとしたきっかけで参加したイベント先など。
『縄文人こそが、人類の豊かさを極めた存在』のように語られる場面が散見されるように感じました。それは僕自身の視点、アンテナが変化してきているからというのもあると思うのですが、それだけとは思えなくて、何かある種の「流れ」のようなものを感じています。
この激動の現代において、『1万2000年も続いた時代』というのは、想像もつかない奇跡の社会にも思えます。

現代社会を形成している資本主義経済は、産業革命以降に資本と労働という概念が世界中に広がり、出来上がったシステム。そのシステムは出来が良すぎて、人間の方がその仕組みの中で良いように動かされています。
行きすぎた経済成長は歯止めがきかず、地球環境に甚大なダメージを与えながらも止まることを知らない人間社会の"発展"

発展とは、成長とは何か?

そんな問いは世界中のあちこちから上がり、日本国内でも「サスティナブル(持続可能性)」とか「エシカルな」というキーワードの元、暮らしのあり方を見直す活動が目立つようになってきました。
最近だと「SDGs」とかもありますね。

そしてその地球環境や暮らしの見直しの動きの中で、よく耳にするようになったのが「縄文時代」
その時代を生きた縄文人たちは、元祖持続可能な暮らしを体現していた人類とみなされており、自然の声を聞き自然の一部となることで、それまでの人類史では初という「定住」も可能にしていた、まさに「スーパーサスティナブル時代」
さまざまな視点で縄文時代が語られ、現代社会のこれからの在り方として学ぶべきところがあると思われています。

それでも終わりを告げた縄文時代

確かに1万2000年も続く社会って、現代では想像が出来ない規模で、「それはとても豊かな暮らしだったのだろうなぁ」と思ったりもしますけど、それでもその社会は終わりを告げて、そして今尚続く現代社会に向かっていきました。

1万2000年続いて、そして終わった時代なんですね。

そういう意味では『サスティナブル(持続可能)』じゃなかったんです。

だからといって決して縄文時代がダメであったという考えではありません。

地球との共生を本気で考えて行動を変えていこうとする時に、縄文の歴史・文化は多くのことを教えてくれると思います。
物を直して使う、物を大事にする、という文化は縄文土器の『漆』から始まっているともされています。

ただ僕はこの縄文時代を原点としたときに、また違った視点が生まれました。
それは『人間の一生と人類の寿命』についてです。

人生の時間感覚と、人類の歴史

人間って誰もが知ってるように『寿命』がありますよね。
体の動かし方も声の出し方も分からないままに、この世に生を受け、いつのまにか体と言葉を駆使して働き、生活し、そしていずれ死を迎える。

遠い記憶、いつまでも続くと思っていた見るもの全てが新鮮な幼少期。

少しずつ大人になって、出来ることが増えていく一方で社会のルールにも準じなければならなくなり、だんだん『忙しさ』を覚える学生時代。

社会に出てからは、ますます『忙しさ』を中心にした生活が始まり、いつしか『時間が経つの早いな』と感じることが増える20〜30代。

『忙しさ』との付き合い方も年季が入ってきて、体よりも頭を働かせる工夫をしていく40〜50代。

そろそろ引退を視野に、若い世代に仕事を引き継ぎ、身を引き始める60代

そして仕事から解放されて、生を全うするまでに『自分は何をしようか』と考え直し、より活発になる人、ゆっくり過ごす人、あえて新しいことにチャレンジする人、新しいことには一切手をつけない人。
多様な人生の選択肢があり、そのほとんどは"生産活動"ではなく、"非生産的な個人活動"として、時間とお金が費やされる。
大雑把なくくりですが、僕はこの"非生産的な個人活動"が余生の本質だと思ってます。生産活動をし尽くした人が、「もうここらでよかろう」と、その足を止め、過ごす時間。

なんだかこれって、いまの世の中に似ている気がしませんか?

2000年ごろからスローライフ(和製英語)というキーワードの元、関連するイベントや商品、サービスが人気を持ち始め、行政主導のものとワークライフバランスという考え方が広まり始め、最近では『働き方改革』という号令さえ求められている現代社会。

ベーシックインカムに見る"余生の準備"

ようは『働きすぎ』ってことで、加えて日本は高度高齢化社会。それを解決していくのがテクノロジーやAIだとされていて、その目的は『人間の仕事を減らすこと』。
そして「仕事がなくなると生きていけない!」という考えはもう過去のもので、実は仕事がなくなっても食べていけるシステムが近づいてる。
長くは200年も前から世界各国、とくにヨーロッパ諸国で活発に議論、提唱されている"ベーシックインカム"が正にそれです。
コロナ以前から実現に向けた実験は各地で行われていましたが、コロナウイルスの世界的流行で、一気にその必要性が迫られ、より実現に向けた動きが始まっていくようです。

ベーシックインカムの賛否やその実現性についてはまだまだ論争や実験は続くと思いますが、僕自身はこの制度は何らかの形で、「ほどなく実現するだろうな」と思っています。一生懸命発展し続けてきた人類は、自分たちがもう働かなくてもいいくらいのテクノロジーを発明しているはずだと。でなければYoutuberって成り立たないって思いませんか。暮らすための道具や家、食べ物を一切生み出さず、ただカメラの向こうのスマホやタブレットを使ってる視聴者の時間を消費するサービス。Youtubeだけでなくて、あらゆる娯楽が当てはまると思うのですが、本質的に生き物としての活動には必要のないことが経済の中心になっていってる。つまり自分で物や食料を作らなくても生きていける人が増え続けてるってことなんだと思うんです。

そうなるとですね、もはや人類全体が余生に向かっているとしか思えないんです。"生産活動"には携わらず"非生産的な個人活動"に時間を使っていく。

縄文時代に今の人類の社会基礎のようなものが形成され、人間の"幼少期"のような長い長い時代を終え、農業革命、科学革命、産業革命、IT革命と経て、あらゆる出来事がスピードアップを続け、そしていま人類全体が足を止めることが求められている。

「もうここらでよかろう」

そう思う人も増えているはずです。

かつて数多いた人類種を全て淘汰して、この地球上で唯一の人類となった僕たち『ホモ・サピエンス』
人間ひとりひとりに寿命があるのならば、いずれのこの人類種にも終わりが来るというのは突拍子も無い考えでしょうか。

とっととみんなで幸せに

僕は長らく続いた(人間の時間感覚として)今の人類の時代も、もしかしたら終わりが近づいてるのかもしれないと感じています。
そしてそれを全く悲観もしてません。むしろ希望とすら考えてます。

もう余生に入ったんだから、みんなでとっとと力を合わせ余生を楽しくハッピーに過ごしたらいいんじゃないかな。
しがらみ捨てて、とっとと幸せになりましょうよ。
みんな幸せになりたくて生きてるわけで、目的は一致してるんだから。

だから奪い合ってる場合じゃなくて、お金や人をとにかくシェアしていって、戦争も競争も必要なくしてしまって、テクノロジーやAIを平和に使う。そうしたらみんなが心から気持ち良いこと、楽しいことに時間が使えるようになると思うんです。

ご先祖様達が築きあげてきた歴史・文化の中で、長らく問われてきた『本当に豊かな暮らし』
僕自身、そして多くの現代人がいまだ答えの出せない問い『生きる意味、幸福』の答え合わせ

縄文時代ではなく、僕らの新しい時代で見つけませんか。

僕はそのつもりです。

Happy new year the world!


Dongree 代表 ドリー

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『お金を稼ぐのが苦手』という理由で、大学卒業後一度も就職したことがなく30歳までフリーターだった男がまさかの起業。小さなコーヒースタンド店主から始まり、いかにしてDongree村を実現させていくのか。

これはDongreeの村づくりドキュメンタリー

興味ある方は是非試しに覗いてみてください!

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