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2018年 小学生部門 最優秀賞『いじめっこ』

受賞者
小峰 眞子さん(小2)

読んだ本
『いじめっこ』ローラ・ヴァッカロ・シーガー作 なかがわちひろ訳 あすなろ書房

作品
「いじめっこにはならないで」
 こみね まこ

 小さいうしが、大きいうしとけんかをした。小さいうしは、大きいうしに、
「あっちいけ!」
といわれた。
 いやなきもちになった小さいうしは、ちっちゃい子をいじめればいいんだと思って、うさぎや、とりや、かめに、
「ちび!」とか、
「ぐず!」とか、
「ぶた!」とか、
いって、いじめはじめた。
 いやなきもちは、どんどんふくらんで、小さいうしの体も、どんどん大きくなっていった。
 ところが、やぎに、
「いじめっこ!」
といわれた小さなうしは、ハッと、われにかえり、体が、シュルシュルシュルと、ちっちゃくなっていった。そして、
「ごめん。」
と、みんなに、あやまり、なかなおりをした。

 小さいうしは、大きいうしのまねをして、いじめっこになったのだけれど、わたしは、大きいうしも、だれかにいじめられて、まねをしたのかな?と、思った。いやなきもちは、めにはみえないけれど、どんどん大きくなっていってしまうもの。
 だから、じぶんがされていやなことは、だれにもやっちゃ、いけないんだよ。

 この本は、文がみじかくて、文字が大きくて、よみやすかった。
 やぎのせりふが、「めえ~」の文字だけ、めだっていることに、きづいたとき、すごくおもしろかった。
 いまから、としょかんに、おなじさくしゃの本を、さがしにいってくるね。

受賞のことば
 ある日の夕方、ことみちゃんとあそんでいると中で、家に入ると、ママは電話をしていて、パパが、「すごいことになっているよ」としらせてくれました。とてもびっくりしました。
 つぎの日から、いろいろな人に、「おめでとう」「すごいね」と言われて、うれしくなりました。なによりもうれしかったのは、わたしの大すきな人たちが、え顔になってくれたことです。これからも、がんばります!

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(注:応募者の作文は原則としてそのまま掲載していますが、表記ミスと思われるものを一部修正している場合があります。――読書探偵作文コンクール事務局)

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