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翻訳書、読んでみよう!『僕とおばあさんとイリコとイラリオン』

中高生におすすめの本を紹介する「翻訳書、読んでみよう!」。今回の執筆者は「KA」です。

『僕とおばあさんとイリコとイラリオン』
ノダル・ドゥンバゼ作/児島康宏訳/未知谷

 1942年、ソビエト連邦の一共和国だったグルジア(現ジョージア)の田舎の村に、ズラブ少年は祖母オルガと二人で暮らしていた。小学生のくせに煙草を吸い、酒を飲む、悪ガキだ。口げんかばかりしている、はちゃめちゃな叔父のイリコとイラリオンに巻き込まれて、ときには犯罪まがいのことをすることもある。つらいことや悲しいことも起きるけれど、笑いとばして陽気にやりすごす。時は流れ、村の学校を卒業したズラブは、首都トビリシの大学へと旅立つ……。日本で初めてグルジア語から直接日本語に翻訳された、記念すべき小説。(KA)

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