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どんでん返しのラストに驚愕!「#真相をお話しします」

こんにちは、読書子です。
本日、紹介する本はこちら。

結城真一郎著「#真相をお話しします」です。

新聞やSNSで話題の作品なので、知っている方もいるのではないでしょうか。
私はSNSを見て、この本を知りました。
タイトルから不気味な雰囲気がします。

では、あらすじを簡単に紹介しましょう。

『・惨者面談
家庭教師の仲介営業マンとして働く大学生の片桐は、社長からの依頼で、ある家庭へ訪問する。しかし、話していくうちに家族に違和感に感じて・・

・ヤリモク
娘がマッチングアプリをしていることに悩む父親。
実は、彼もマッチングアプリでの出会い探しをやめられずにいた。
今夜も若い女性とマッチングし、会うことになるが・・

・パンドラ
不妊に悩む夫婦にやっと授かった我が子。
平穏な日々を過ごす夫婦のもとに、「あなたの精子提供で生まれた子です」と名乗る娘が現れる。

・三角奸計
大学卒業、数年ぶりに集まった仲良し3人でリモート飲み会を開催。
ただ、彼らにはある思惑があって・・

・#拡散希望
島育ちの仲良し小学生4人組。
ある日、一人がiPhoneを持ってきて「ユーチューバーになろう!」と他の3人に誘いかける。
でも、ある事件を境に4人を取り巻く環境に変化が・・

全部で5話収録された短編小説集です。
どの話もハラハラ、ドキドキ。
そして、ラストにゾッとします。

また、読んでいくうちに、何となく結末が予想できますが、「その通りにならないといいな」と思わずにはいられない。
現実に起きてもおかしくない話もあり、余計に怖くなりました。

特にゾッとしたのが「惨者面談」です。
家庭教師の仲介をするため、大学生の片桐はある家庭に訪れます。

彼は子どもと打ち解けようと色々な話をしますが、どうも受け答えがしっくりこない。
母親も自分の子どものことなのに、質問に対して曖昧な返答。
カタチが掴めない家族に対して彼は当然、私も気味が悪くなりました。

最後は違和感の正体が全て分かりますが、予想の斜め上をいく結末に、ただただ驚きです。
怖いけど、先が気になってページをめくる手が止まりませんでした。

もちろん、他の話もラストまで面白く、ドキドキハラハラします。
気になる結末はご自身の目で確かめてくださいね。




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