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殺人事件の犯人は翡翠の友人⁉「invertⅡ 覗き窓の死角」

お久しぶりです、読書子です。
本日、紹介する本はこちら。
相沢沙呼著「invertⅡ 覗き窓の死角」です。

城塚翡翠シリーズ第3作目の登場です。

今回の事件の犯人は少し厄介な人物。
翡翠はどう立ち向かうのでしょうか?

それでは、あらすじを簡単に紹介します。

『・生者の言伝
山荘で一人の女性が殺された。
犯人は15歳の青年。
慌てる青年だが、そこに来訪者を告げるインターホンの音が鳴る。
玄関の扉を開けて入ってきたのは、城塚翡翠と千和崎真。
彼女たちは台風の影響で車を動かせないため、一晩泊まれる宿を探していたのだ。
青年と彼女たち3人の奇妙な一晩が始まる。

・覗き窓の死角
山の麓にある別荘で、撲殺された若い女性の死体が発見される。
死亡推定時刻は13時~15時の間。
警察の捜査により、一人の女性写真家が被疑者として浮かび上がる。
しかし、殺人が行われていた時間、彼女は友人の城塚翡翠と行動していたというのだ。
翡翠は友人のアリバイを崩せるのか。
物語は予想外な結末を迎える!

前作の「invert」同様、犯人の視点から物語がスタート。
ただ、核心部分は分からないので、翡翠と共に推理しながら謎を解く必要があります。

特に印象に残ったのが「覗き窓の死角」です。

今回の犯人は翡翠の友人。
たまたま入った喫茶店で、翡翠と友人はミステリの話で盛り上がり、仲良くなります。

翡翠にとっては数少ない友達。
「仲良くなれて嬉しい」という翡翠の気持ちが、文字を通じて伝わってきました。
しかし、友人はアリバイ作りに彼女を利用します。

警察から、友人が犯人かもしれないと聞き、捜査協力を依頼された時。
翡翠は警察に協力しようか悩んでいました。
結局、千和崎真の後押しで協力することになりますが、辛かったと思います。

でも、「助けを求める誰かを救うため」翡翠は友人に接触し、徐々に追い詰めていきます。

ただ、ミステリ好きの友人も一筋縄ではいきません。
翡翠の追求をのらりくらりとかわしていきます。
物語の後半は2人のやり取りが続きますが、ハラハラドキドキさせられました。

友人が仕掛けたトリックを翡翠は見破れるのか?
怒涛の展開に目が離せません。

また、表紙の絵は「覗き窓の死角」のとあるシーンを表現しています。
翡翠の隠れた一面が見られるで、気になる方は読んでみてくださいね。
彼女の涙の理由も分かります。









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