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個性豊かな4兄弟が商店街で起こる事件を捜査!「ぎんなみ商店街の事件簿~Brother編~」

こんにちは、読書子です。
今回、紹介する本はこちら。
井上真偽作「ぎんなみ商店街の事件簿~Brother編~」

SNSで話題になっていたので読んでみました。
1話完結型で会話も多く、サクサク読めました。
では、あらすじを簡単に紹介します。

主人公は元太・福太・学太・良太の4兄弟。
絵本作家である彼らの母親は早くに亡くなっており、父親は海外赴任中です。

ある日、昔馴染みのお店に車が突っ込むという事件が起きます。
運転手は突っ込んだ時の衝撃で、食べていた焼き鳥の串が喉に刺さり即死。
事故の目撃者は4兄弟の末っ子・良太でした。
ただ、福太と学太は弟の証言に違和感を覚えます。
2人は良太が何か隠しているのではないかと考え、事件の調査に乗り出しますが・・

他にも、学太が通う中学校で同級生が手作りした楽器が壊され、その犯人を捜したり、誘拐事件に関わっているかもしれない元太を調査したり。
4兄弟が力を合わせて様々な事件に挑んでいきます。』

長男の元太はレストランで働く料理人
作中では、弟達に美味しい料理を振舞っている様子がよく描かれていました。
次男の福太は高校生で、この物語の語り部です。
少しおっちょこちょいですが優しく、2話では彼の発想が事件解決のきっかけになりました。

そして、3男の学太は中学生
書道部に所属しており、頭が切れます。
最後に末っ子の良太
やんちゃな小学生で、甘えん坊なところがあります。

この作品では個性豊かな4兄弟がぎんなみ商店街で起こる事件を捜査していくのですが、兄弟間の掛け合いが面白いです。
会話シーンを読んでいると、話している時の様子が明確に浮かび上がってきます。
個人的に、福太と学太が事件の話をしている最中に、お風呂あがりの良太がフルチンで部屋中を走り回るシーンにクスッとしてしまいました。

それから、亡くなった絵本作家の母親が4兄弟の名付け親なのですが、名前の由来や母親とのエピソードも所々出てきて、彼らが母親を大切に思っていることが伝わり、心が温かくなりました。

ちなみに今回紹介した作品は、『ぎんなみ商店街の事件簿~Sister編~』と合わせて読むのがおすすめです。
『Brother編』では小暮兄弟が主役ですが、『Sister編』では商店街の人気焼き鳥店「串真佐」の内山3姉妹が主役になります。

また、起きる事件は同じですが推理が全然違うので、そこも面白いポイントです。
気になる人はぜひ、手に取って読んでみてください。



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