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冴えない男子高校生と不思議な美少女が再び学校の謎に迫る!「マツリカ・マハリタ」

こんにちは、読書子です。
本日、紹介する本はこちら。
相沢沙呼作「マツリカ・マハリタ」

マツリカシリーズ第2弾。
前作マツリカ・マジョルカの続きが気になり読んでみたのですが、相変わらず面白くてあっという間に読み終わりました。

では、あらすじを簡単に紹介します。
『高校2年生に進級した柴山祐希は、学校の近くの廃墟に住む不思議な美少女・マツリカからの命令で学校の怪談を調べていました。

ある日、同級生から「1年生のりかこさん」の噂を耳にします。
なんでも、1年生の時に自殺した少女が幽霊となって校内をさまよっているとのことでした。
柴山は噂の真相を確かめるため、早速調査を開始しますが・・』

今回も前作同様、短編4編から構成されています。
それぞれの章に出てくるのは「1年生のりかこさん」の噂。
柴山はこの噂を調査していきますが、その過程で出くわした様々な謎も解明していきます。

人付き合いが苦手ながらも、色んな人と関わり、精神的に成長していく柴山。
自身の思いを上手く言葉にできないながらも、何とか伝えようとする彼の姿にはグッとくるものがありました。

ただ、マツリカの所作一つ一つにドキドキし、いらぬ妄想を膨らませているところを見ると、年ごろの男の子だなとクスッと笑ってしまいます。

相変わらず、マツリカの手のひらで上手く転がされているなと思いましたが、そんな想像力豊かな柴山と高飛車なマツリカとのかけあいは読んでいて楽しかったです。

実は今作では、ずっと謎に包まれていたマツリカの過去が少しだけ明らかになります。
「1年生のりかこさん」の噂を調べていくうちに、マツリカが1年生のりかこさんなのでは?という疑惑が浮上するんです。
柴山が少しずつ真実に迫っていく様子は、読んでいてワクワクドキドキしました。

「1年生のりかこさん」の噂の真相とは何なのか?
そして、マツリカに隠された過去とは一体?
気になる人は「マツリカ・マハリタ」読んでみてくださいね。




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