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冴えない男子高校生と不思議な美少女が学校に潜む謎を解決!!「マツリカ・マジョルカ」

こんにちは、読書子です。
本日、紹介する本はこちら。
相沢沙呼作「マツリカ・マジョルカ」

学園を舞台にしたミステリー小説です。
小説の表紙に描かれている女の子が可愛くて、読んでみました。

では、簡単なあらすじを紹介します。
高校1年生の柴山祐希は、クラスに馴染めず、冴えない学校生活を送っていた。
ある日、柴山は学校の近くの廃墟に住む美少女高校生、マツリカと出会う。

彼女は廃墟の窓から望遠鏡で、夕方になると学校の旧校舎裏に現れると噂される原始人を探していた。
ひょんなことから、マツリカの助手に任命された柴山は、苦手だった他人と関わり、学校の謎を解明しようとするが・・

マツリカシリーズの第一作目である「マツリカ・マジョルカ」は、短編4編から構成される小説です。
主人公の柴山祐希は、勉強、運動、人付き合いが苦手な高校一年生。
クラスにもなかなか馴染めず、クラスメイトに対して疎外感を感じていました。

ある日、ミステリアスな美少女、マツリカと出会ったことで、これまでの冴えない柴山の生活が一変。
マツリカの魅力に囚われた柴山は彼女の手足となり、学校の謎を解明するため奔走します。

高飛車なマツリカと彼女にメロメロな柴山のやり取りは、読んでいて面白く、青春だな~と懐かしい気持ちになりました。
マツリカの正体は最後まで分かりませんでしたが、それが彼女の魅力をより引き立てていると思います。

また、学校の謎については最終的に解明されますが、犯人については追及していません。
柴山の調査報告を聞いたマツリカが、その場で自身の推理を披露して終了です。

ただ、謎を調査するために人と関わる機会が多くなっていったことで、柴山自身の考えや思いにも変化がみられるようになります。

「世界はそれほど生きづらくない」
「クラスのみんなはわりと優しい」

俯き気味だった彼が前を向き、成長していく姿は読んでいて心が温かくなり、もっと柴山とマツリカの今後を見てみたいと思いました。

不思議な美少女、マツリカが求める謎とは一体、何なのか。
冴えない男子高校生、柴山はマツリカと出会い、どう成長していくのか。
気になる方は、読書の秋に「マツリカ・マジョルカ」を読んでみてください。





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