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『相手のために』は、押し付けになるから、気をつけた方が良いよ

▼音声を聴きながら、読むとより理解しやすいかも


「この放送はスタンドFMで放送している音声配信になりますが、YouTubeでも同時収録しています。動画で見たい方はYouTubeからご覧ください。。
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今日はですね、よく仕事で耳にする「相手のために」と言う言葉がありますが、この「相手のために」と言うのは実はよくないよ、と言う話をします。

僕の職場にいる、よく文句ばかりを言う人がいるんですが、その人がよく言うのが

「私は病院のためにやっているんだ」
「患者さんのために言っているんだ」

とか言うことがあるんですよ。

で、その後に来ること言葉が

「だからこれをやるべきだ」

なんですよ。


この言い方ってちょっと引っかかる感じしませんか。

この「相手のために」という言葉って、実は自分の思い込みがかなり入っている可能性が高いんですね。

「僕はこれを相手のためと思ってやるんだ」
と言う気持ち自体は素晴らしいと思うんですが、でもそれって本当に「相手のため」なの?と言うところがあるんですよね。

さっきの僕の職場の人の例を出すと、「病院のために」「患者さんのために」と俺は思い込んで、これをやりたいんだ、と言うことじゃないですか。

もちろんそこに論理的で合理性の高い根拠があるなら、ありだと思うんですよ。

でも彼にその根拠を聞いたら

「根拠?普通こうしてもらいたいから」
「みんながこう言っている」

とか言うから

「普通ってなにとなにをどうゆうフェアな方法で比べたんですか?」
「みんなって誰ですか?全員にどんなフェアな聞きかたをして調査したのかと、相手の思いつきじゃない根拠はどこにありますか?」

って聞いたら
「だいたい君はね」

みたいに僕の人格否定をし始めたんですね。

要はなにが言いたいのかと言うと、「相手のために」と言う言葉って、主観的な思い込みや決めつけの可能性があるよ、と言うことですね。

さっきも言いましたが根拠がしっかりしていることは、ありだと思いますが、根拠も説明できない思いつきの発言は、「相手のため」ではなく「自分がこうしたい」と言うことの裏付けなんですよね。
つまり「自分はこうしたい」では具合が悪いから、「相手のため」とあたかも大義名分を語って、相手を利用しているんですね。

では「相手のため」ではなくて、どう考えたら良いのかと言うと「相手の立場になって」と考えると良いんですよね。

これもよく言われることですが、全然意味が違うんですよね。

相手と同じ立場に立って「自分がこの人だったら、どんな気持ちかな」「どんなことを不便に感じるだろうか」みたいに、相手と同じ立場を想像することで、目線も下がるじゃないですか。

よく子供を叱る親とかで、「俺らの時代は中学校の頃は勉強ばっかりだったぞ。それに比べてお前はどうだ。遊んでばかりいて」みたいに愚痴る親がいるじゃないですか。

あれって、「俺の子供はこうあるべき」という思い込みから、子供のために言っているんだ、と言う、まさにさっき言った「相手のために」と言うのと一緒なんですよね。
つまり自分の思い通りにしたいから、愚痴っているって言うやつですね。
これは子供の心には1ミリも響かないですよね。

相手の立場に立つって言うのは、「あの子は今どんな気持ちなんだろう。本当はこうして欲しいのかな」とか相手だったら、どんな気持ちを抱くのだろうと考えることですね。

こうすると、余計なことを言う必要はないな、って思うと思うんですよね。

だから「相手のために」よりも「相手の立場にたったら、どうだろうか」って考える方が、相手への心遣いになるよ、って言う話ですね。
「相手の立場に立って考えてみよう」をクセづけると、愚痴もで辛くなるので、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。

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