言った言わないにする人がきたら、『ごめんなさい』と言ってしまった方が得だよ
みなさんは周りに、言った言わないにする人っていますかね。例えば、「あなたはこないだこう言ったから、私はこうした」とか「え、そんなこと言っていないですよ」っていうことに対して「いいや、絶対こう言った。私ははっきり覚えているもん」とかいう人っていますよね。
これです、これ。
こうゆう人がいた時っていうのは、「ごめんなさい」って言って、折れちゃった方が良いですよ。
なんでかっていうと、基本的に、この「言った言わないをする人は嘘つき」なんで。
まず人の記憶っていうのはそんなにちゃんとしていません。
これはドイツの心理学者である、ヘルマン・エビングハウスが提唱した、「エビングハウスの忘却曲線」で証明されています。
「エビングハウスの忘却曲線」って何かというと、簡単にいうと、人の記憶が時間と共にどの程度忘れるのかを数値化したものなんですよ。
これを見ると、人が時間と共にどれだけ記憶していたことが頭に残っていて、どれだけ忘れているのかが数字で見ることができるんですけど。
まず人は何かの出来事があったときに、その出来事から
20分後に42%忘れます。
1時間後に56%忘れます。
9時間後には64%忘れます。
1日後には67%忘れます。
2日後には72%忘れます。
6日後には75%忘れます。
31日後には79%忘れます。
つまり20分以上時間が経った場合は、半分以上忘れているんですよね。
でもこれ聞いて、「いやそんなはずない。私はちゃんと覚えているし」と思う人もいると思います。
このエビングハウスの忘却曲線って、一概にこの数字で忘れるというよりも、自分の記憶と紐づいていることは記憶として残りやすいので、自分の記憶に連想させて覚えられるものは記憶として残りやすいです。
だとしても、20分以上の時間がたてば、ほぼほぼ忘れるというのは変わりないんですよね。
じゃあなんで次の日とかになっても、前に日の出来事が覚えていると思います?
これ簡単ですよ。
自分の記憶や経験と照らし合わせて、忘れている部分を保管するために、記憶を捏造しているんですよ。
つまり自分にとって都合のいいように記憶を作り変えて覚えていて、都合の悪いところは矮小化してしまうんですよ。
だから冒頭で言ったように、こうゆう言った言わないをいう人は、嘘つきだって言っているんです。
言った言わないをする人と話ても本当に時間の無駄なので、さっさと自分のせいにして話を進めちゃった方が良いんですよね。
だって嘘の作話で話す人とどっちが正しいかなんて話したところで無駄だから。
だったら、「ごめんなさい」って言って、さっさと話を進めちゃった方が良いです。
僕は前はよくこの、言った言わないの人に絡まれてめんどくさい時は「言った言わないにしないで。そんなことを言っても、一生解決しないでしょ」って言っちゃってたんですよ。
でもこの言い方だと、「いや私は正しいんだ」って反発されちゃうので、あんまりよくない方法なんですよね。
じゃあどんな言い方をしたら丸く収まるのかって言うと、
「そうでしたか。おそらく僕の間違いです。僕はよく間違えるので、きっと今回のことも、僕が間違えたに違いないです。」って言っちゃうことです。
僕は医療従事者なので、患者さんを相手にするときはよくこの言い方をします。
話し合ってもしょうがないし、自分のせいにしちゃって、自分で自分をけちょんけちょんに悪く言っちゃえば、相手もそれ以上こっちを責められないでしょ。
この後に「そうだよ。あなたが悪いんだよ」って僕のことを責める人がいたら、超絶ダサいじゃないですか。
だから、先に謝って、自分で自分をいじめるんです。
そうすると丸く収まりますよ。
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