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推しの殺人【その「推し」に覚悟はありますか!?】

あなたには推しのアイドルがいますか?
その推しをどこまで推しますか?どこまで推せますか?
推しがやることなら全て肯定したいですよね?
たとえ、○人を犯したとしても…

最近は、色々なメディアで多くのアイドルが活躍していますね。
テレビやYouTubeをみれば、アイドルがいない日は全くないくらいです。
『推しの子』というアイドルに焦点をあてたアニメも話題ですね。

私は正直、アイドルについてはかなり疎いのですが、それでも今回ご紹介する『推しの殺人』は興味がありました。
何やら物騒なタイトルですね…


○著者

遠藤かたる

○ジャンル

ミステリー小説
2024年 第22回『このミステリーがすごい!』大賞

○あらすじ

中の下の地下アイドルグループ「ベビスタ」の3人の物語。
ある日、事務所の社長が殺され、何とその現場にはベビスタのセンターであるイズミの姿が……
殺人事件をきっかけにメンバーの絆は深まると共に、アイドルとしての覚悟が芽生えていく。
果たしてベビスタの運命は?

○感想

・展開が早くページをめくる手が止まらない、そんな作品。会話が多く、ページ数の割には疾走感を持って読める。謎解きというよりは、スリル感、ハラハラするといった感じ。

・『推しの子』と同様に芸能界の黒い部分も描かれている。(どこまで本当なのかは分からないが……)

ただ可愛いだけでどうにかなる世界ではもちろんなく、並々ならぬ才能、努力、覚悟が必要なのだと感じた。中には私たちが想像していないような努力(?)もある。

・私なら殺人現場を目撃したら、一目散に逃げてしまう気がする。
しかし、実際のところいざ目の前にしたらどうするだろうか、どの登場人物の行動をとるのだろうかと妄想するのも面白い。

・アイドルにあまり関心は無かったが、私は単純なので本書を読んで、ライブに行ってみたいなあと感じた(笑)

○印象に残ったセリフ

本書は会話が多く、印象深いセリフも登場します。
私が気になったセリフを1つご紹介します。

”こうなってはいけない”と自分を戒めると同時に、”まだ下がいる”と安心できる。 私はテルマにとってそういう存在だ。 だからテルマは私にやさしい。

『推しの殺人』より

厳しい言葉です。
アイドルに限らず、日常生活でも感じたくなくても感じてしまうことがありそうな言葉だと思います。
他にも考えさせられたり、ハッとさせられる言葉が登場します。


以上です。
推しがいる人もいない人も、ワクワク・ハラハラ・ドキドキ間違い無しですので、ぜひ読んでみてください!


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