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①カナダの謎を解きに行く旅(首都オタワ)

今回から、桐島が印象的だった、旅の特集を始めます。過去の内容ですが、振り返りの価値があると思います。

桐島は、2018年2月22日、23日にカナディアングースで有名な、カナダを訪れました(留学先のボストンからの旅です)。

さて、桐島ゼミらしく、問題です。

●カナダとアメリカの違いは何でしょうか?
●カナダをカナダらしくしている要素は何でしょうか?

以前、ニューヨーク州から陸路(車)で国境を越えてナイアガラの滝とトロントに行きました。
その時に、カナダに変わったと気づいたのは、カエデの国旗が沢山掲げられていたため、自動車の標識の表示がmileだけでなくmileとkmが併記されていたためです。

あとは、カナダ人の方が美女・美男子が多いこと、レストランでの清算がアメリカよりスムーズでその場でチップの金額も確定させてクレジットカード決済が終わることも新鮮でした。

政治に詳しい方なら、カナダのジャスティン・トルドーが50歳のイケメンで、政治家としての経験年数7年にして首相になったこと(トルドーとの比較で小泉進次郎も首相になれる政治経験は積んでいると言えます)。

2015年の就任時に閣僚の男女比率を50%、50%にして理由を問われた際に、because it’s 2015と華麗に答えたことをご存知でしょう。

経済に詳しい方なら、2017年11月のアメリカを除く11ケ国でのTPP大筋合意時のカナダの行動を知っていると思います。トルドー首相は「文化例外」規定の拡充にこだわり、協定内容の修正を求めてきました。文化例外とは、自国文化を保護・育成するため、書籍や映像、音楽などの文化産業を自由貿易の原則から除外することです。

これは、首相がカナダからの独立機運が強いケベック州の動向を気にしているためです。フランス語圏である同州は文化的な独自性の維持への関心が強く、カナダの歴代政権も同州への考慮などから、過去の通商協定で文化例外の規定を盛り込むよう求めてきたという経緯があります。

このように考えていくと、カナダとアメリカの違いは何でしょうか?
カナダをカナダらしくしている要素は何でしょうか?という問いの答えは、ケベック州に行けば見えてくるのではないでしょうか?

というわけで、今回はオタワ→モントリオール→ケベックとカナダを一筆書きで、駆け足で巡ってみます。

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まずは、2018年2月22日、朝一番の9時25分の飛行機に乗るためにボストンのローガン空港に向かいました。カナダはアメリカの国外のように見えて、国内のような感じだろうと予想して空港に到着したのが、8時40分でした。

そうすると、やはり1時間前に到着しなければならなかったようでAir Canadaのカウンターで叱られました(; ・`д・´)

しかも、カナダに飛行機で行くにはeTAという事前Online申請が必要のようです。知らなかった私は、「それは何ですか?」と尋ねると、「あなたこれを事前に申請していないと飛行機乗れないのよ!いますぐOnline申請しないと手続きが間に合わなくて飛行機に乗れないわよ」と脅されたので、その場で急いで申請をしたところ7カナダドルかかりました。2分後には登録したアドレスにメールが送られてきたので、それを見せたところOKと言われました。

荷物チェックの場所に走って行って、急いでいる理由をパスポートと旅券をチェックする係員に伝えたところ、「急ぐ必要ないわよ、飛行機乗り場すぐそこよ、見えるでしょ」と言われて、あっけにとられて指さされた方向を見ると、ガラス越しに飛行機乗り場が見えました。。。。(笑)

国際空港で荷物チェックから飛行場まで、こんな近かったのは初めてです。

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(Air Canadaは荷物チェックから搭乗ゲートまで1瞬の距離です!)

なるほど、ローガン空港でそもそもおかしいと思ったのが、ローガン空港にはA、B、C、Eターミナルがあります。

(Dはなぜか存在しない)A、B、Cが国内線、Eが国際線ターミナルとなっていますが、Air CanadaのターミナルはBでした。

そうなのです!
カナダ行きは、アメリカでは国内線と同じ扱いなのです。考えてみれば当たり前で、オタワはDCに行くのと飛行時間が同じ1時間20分程で変わりません。ボストンからはアメリカ国内の感覚で行けるのです(そもそもみんな車で行くという発想しかないぐらいに近い)。

というわけで、ますますカナダとアメリカの違いはわからなくなります。

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(がらがらの機内、オタワ行きは小型機です)
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(オタワ空港から出た所)
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(バスの雰囲気はアメリカと一緒)

そして、オタワの空港からバスに乗ること40分程(3.5カナダドル)で市内に到着しました。Jail Hostelという1862年に建てられた元刑務所の建物を利用したホステルにチェックインした後に、Le Caféという国立芸術センター内にあるおしゃれな高級料理店に行きました。

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(手前がJail Hostelです)

そして、椅子に座るともの凄い違和感。前の政治家のような2人組は、聞き取りやすい明瞭な英語で政治の話をしているのですが、後ろの60過ぎの3人組は、フランス語で話していました。

ウェイターの挨拶は”Bonjour”ですが、私と2人組には英語で話しかけて、3人組とはフランス語で会話を楽しんでいました。二重言語とは都市、恐るべし。。。と思いました。それと同時に、「そういえば、オタワって首都だし、そもそもケベック州なのか?!」と思って地球の歩き方を確認すると、オタワはオンタリオ州ですが、以下の説明がありました。


「カナダの首都オタワは、国内の英語圏とフランス語圏を二分するオタワ川沿いに位置する。橋を渡った対岸は、フランス語圏のケベック州の町、ガティノーだ」。オタワの現地にて勉強になりました。

国会議事堂がオタワ川に面しているので、首都では多くの人が英語とフランス語を話すのです。「みんなどちらの言語を得意としているのか?」かなり気になります。

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(消費税込で34カナダドルのランチ)
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(凍結するオタワ川、カナダの寒さが伝わってきます)

昼食後は、待ってました!国会議事堂見学

ホステルでは本日予約して明日の見学になるだろうと言われましたが、そんなことはありませんでした。観光案内所に13時30分に行ったところ、14時50分からの国会議事堂ツアーと14時からのPeace Tower見学カードの2枚を貰いました。まずは、国会議事堂の周辺を見学して、14時にPeace Tower(国会議事堂の最上階からの展望が楽しめる)に行って、14時50分からツアー参加と流れるように、時間が過ぎました。

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ツアーで知ったのは、カナダの上院議員の数は105人でアメリカ上位議員の100人に近い人数ですが、なんと人口比に基づいているので、州ごとの人数が全く違います!!!

ケベック州とオンタリオ州、マリタイムズが24名ずつ、ニューファンドランドが6名、その他の4州が6名ずつ、最後にTerritoryと呼ばれる3地域が1名ずつなのです。

政治区分として、政治力が圧倒的に東部(105人中78人)に偏っているのです。アメリカでいえば、当時の独立13州だけで国の全てを決めているに匹敵するほどです。

以下を見ると、ケベック(水色)、マリタイムズ(赤色)、ニューファンドランド(ピンク)の議席数の多さに驚きます。

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(下院のHouse of Commonsの定員は338人)
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(上院のSenateの定員は105人)
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(インスタ映えすると人気の国会図書館、確かに綺麗)

トルドー首相はじめ歴代首相がケベック州に気を遣っているのは、独立運動も辞さないほど、もともと政治力が強いからなのです。

観光ルートとしては、国会議事堂→ノートルダム聖堂→カナダ国立美術館(ロイヤル・カナディアン・ミント(貨幣博物館)は16時に行ったところ展示は終了、おみやげだけ見せてもらいました)。

カナダ国立美術館は、アメリカの美術館と違ってカナダらしい特徴を出そうとする努力が見られました。木曜17時以降20時まで無料とのことで、無料で見学させてもらいましたが、学生料金であれば7ドルなのでアメリカに比べて格安です。

ボストンからすぐの観光地としては、異文化体験ができてお勧めです。オタワの人の挨拶は基本的に“Bonjour”ですがそれ以外は英語が通じるので便利ですし、アメリカと違いを出そうとする新天地で生きた新鮮な英語が学べます。市内の主要スポットのみであれば1泊で十分楽しめると思います。

カナダとアメリカの違いは何でしょうか?カナダをカナダらしくしている要素は何でしょうか?

続きの旅で見つけたいと思います。

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(ノートルダム聖堂)
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以上、カナダ国立美術館です。

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(これで48USドルのJailです。刑務所に泊まるとは貴重な体験です、将来の予習にならないといいですね♪)

See you soon!!!


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