インベンション 僕は未来を創意する


心に残った言葉、みなさんに覚えて欲しい言葉

  • 「失敗は必要であり、失敗すべきだ」
    -->発明とは才気のひらめきのように語られるが、そういう発明は滅多にない。発明の本質とは、成功の瞬間に至るまで、失敗を受け入れ続けることにある。

  • 「伝統に疑問を呈し、実験を行い、リスクを取り、誤るギリギリのところにとどまりながらやり遂げた」

  • 「リスクこそが惰性に対する解毒剤」

  • 「困難を克服するのに必要なのは、スタミナと強い意志、そして創造性である」

現場で実践してみて得た経験則

著者ダイソンは20代以降の人生は、リスクを取り続けた大変な人生だったのだと思います。ただ、彼は乗り越えられているのです。それは、彼の強い意志、サポートしてくれる周りの方がいてこそ成し遂げられたのだと本を読み進める中で知りました。
すなわち、リスクを取るか、否か。

私は、職業柄かリスクを取ることを躊躇してしまうことが多々ありましたが、それではいい意味での緊張感も高ぶらず、ダイソンのような商品開発ができないのだと思い、行動を見直してみようと思います。実際に、リスクを取ろうと行動してみると、責任を伴うわけですから、生半可な気持ちではなく、相当の覚悟をもって物事に臨もうと気持ちを奮い立たせることができました。

書評


恥ずかしながら、「ダイソン」を人の名前ではなく商品、会社名と思ってこの本を手に取りました。ものづくりにかける思いや、作れないものはないと疑わない精神、とにかく勇気・自身をもってチャレンジし続けることが大切なのだと学べる一冊でした。
なにより、エンジニアの最前線に立ちながら、経営の舵を切る壮絶な人生はそこらの小説を読むより心が揺さぶられました。
また、著者ダイソンがグローバル起業にするまでの道のり、特に米国アムウェイとの特許にかかる理不尽な裁判を5年以上も続ける精神力には脱帽です。

ダイソンの掲げる科学理念は、とにかく挑戦し続け、何があったら便利かをとことん考え、やり抜くことにあるのだと思います。そして、そこで生まれた技術力は連鎖的に他商品に使われ、シートラック、ボールバロー、紙パックのない掃除機(吸引力の落ちない掃除機)、ジェットタオル、電気自動車など様々なところに応用しているのだと知りました。
成功の要素を分解しそれを次の成功に横展開していく姿はいうまでもなくプロフェッショナルです。ダイソンの扇風機がありますが、安いコードレス掃除機を買ってみようかと思います。

本の後半になると、ダイソンの信念を貫いた今後の未来に対する思いが書かれています。ぜひ、この部分だけでもちゃんと原文を皆さんには読んで欲しいです。成功者が今後の未来をどのように捉えているのか、学びのタネにしてほしいと思います。


インベンション 僕は未来を創意する
著者ジェームズ・ダイソン


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