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2018年1月の記事一覧
ディストピアは本当にディストピアなのか
「ポスト・ディストピア」という概念が最近気になっている。近刊のSF映画小説では、小川哲さんの「ユートロニカのこちら側」が好材料になる。
ディストピアのポスト。それは、ディストピアは本当にディストピアなのか?という懐疑が原点にある。
ユートロニカ〜では、プライベートのあらゆる情報、例えば普段見たものや食べたもの、その際の心拍数とか血圧とか、その全てを情報会社に提供する代わりに、社会生活が
アカデミックな読書は礎になった
ジャレド・ダイアモンドさんの「昨日までの世界」を読み終えた。ニューギニアの部族などの伝統的社会を昨日までの社会と位置付け、現代社会との比較の中から、学びを抽出する内容。
ダイアモンドさんは、社会をグラデーションで捉える。
単なる、古い社会と新しい社会ではない。部族社会が首長を置く社会になり、国民国家(ネーション)が官僚機構を発達させてステートになる、というように。
ここで、大学生の頃に読んだ