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くるおしいほどの愛って運命なのか。

サヨナライツカ
いつも人はサヨナラを用意して生きなければならない
孤独はもっとも裏切ることのない友人の一人だと思う方がよい
愛に怯える前に、傘を買っておく必要がある
どんなに愛されても幸福を信じてはならない
どんなに愛しても決して愛しすぎてはならない
愛なんか季節のようなもの
ただ巡って人生を彩りあきさせないだけのもの
愛なんて口に瞬間、消えてしまう氷のカケラ
サヨナライツカ
永遠の幸福なんてないように
永遠の不幸もない
いつかサヨナラがやってきて、いつかコンニチワがやってくる
人間は死ぬとき、愛されたことを思い出すヒトと
愛したことを思う出すヒトにわかれる
私はきっと愛したことを思い出す

サヨナライツカ  辻仁成


今回の素敵な言葉に出会った本は
「サヨナライツカ」 著 辻仁成

結婚を控えた好青年と呼ばれる豊は結婚を控えるなか、
謎の美女、沓子と出会う。
そこから始まる激しくくるおしい性愛の日々。
2人は別れを選択するが25年後の再会で・・・。

このお話は、最初映画で見たんですが、
映画もよかったです!
運命の出会いでも、タイミングを間違えればうまくはいかない。
でも、強く惹かれあうのに時間は関係ない
別れても運命ならば再び巡り合う
私の好きな恋愛小説でした。
では、出会った素敵な言葉を紹介

勿論愛したことも思い出すわ。
それは対になっていることだから。
でも女にとって愛されることはとても重要でしょ、
私は世界でただ一人の男性に愛されたこと、
愛し抜かれたことを何より誇りに思って生を全うできるなら、
それほど素晴らしい人生はないと思うのよ

サヨナライツカ 辻仁成

しかしきっと一生忘れることのできない人。
後悔という言葉を発明した人間を彼は呪った。
後悔のない人生なんてないんだ、と豊は自分に言い聞かせようとした。

サヨナライツカ  辻仁成

好青年め!
相変わらず君は好青年でいる気ね
私はあなたのそこが好きだった
生涯最高の日々だった
あんなことはその後、二度となかった
愛して
愛されたわ
ありがとう、来てくれて。
これで私の人生に意味がついた
ああ、ぼくの人生にも意味がついたよ

サヨナライツカ 辻仁成

あなたは愛されたことを思い出しますか?
愛したことを思い出しますか?
この本を読んで、あなたの出会った素敵な言葉を教えてくださいね。

Written by なおこ
アラフォー女


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