四月を過ぎても僕たちは、、、
私は小さい頃からかなりの本読みだったからか、時折読書家を気取る人の「本を読めばためになる」系の発言に、気味の悪さを感じていた。
私は本が好きだ。
だけど、“ためになる”から好きなんかじゃないし、小説を読んでいて“ため”になったことなんてない。
だけど、ああこの本に出会えてよかったと思える出会いがある。
この本も、そんな一冊だ。
この本に出てくる人間はみんな愛にがんじがらめだ。
恋に落ちて、この人を愛していることも、この人を愛している自分も、全部永遠に続く気がしている。
そしてそれが続かないと知った時、激しく揺さぶられる。
果たしてこれは愛なのか、自分はこの人をほんとうに愛していたのか、と。
私は最近考える。
この地球の、この時代の、愛の定義がちょっと難しいんじゃないのかと。
“究極の愛、恋愛”をたった一人とか、たった一回とか、はたまた永遠とかという言葉と結びつけて、勝手にこんがらがっている気がする。
まあこんな冷めた感想は傍に置いて、だけどどんな形であれ愛なしじゃ生きられない私たちには、この本はすごくキクと思う。
だって
そう。
あと、作中で私の大好きなシガーロスの曲が何回か触れられていました。
私はこの曲を藤代とハル、大島さんは一緒に聴いた気がします。
ぜひ曲を聴きながら、この本をお手に取ってみてください。
Written by あかり
アラサー女
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