ゆうべはお楽しみでしたね


一発書きの為見窄らしい文章も
気恥ずかしくなる言葉もありますが
みなさまの優しさで温かくお読みください




Vo ムラカミカエデと喧嘩をしたのは
ライブの前日だった

活動を停止する可能性もある程大事な
互いの大切な感情をやり取りする時間だった





灰かぶりさんに誘って頂いたライブは
今年最後のライブになると決まっていた
杜撰な演出や演奏をして年を越すわけには
いかない とメンバーとお手伝いさん
総動員で 魅せ方 に対して綿密な
計画をたてた

血が鉄になっていく感覚

箱に音が詰まっていくにつれて

リズムの狂った心音

余裕が無くなるほどに時の流れが早まる

そんな不安も知らぬ存ぜぬで

 

幕が開く








何が起きたのかはわからない

それでも明確に身体が動く

その日僕は過去1番に 愉悦 を
感じるパフォーマンスを発揮できた

見えない糸が四人に直結してる感覚
隠し味のような緊張感
しかし 迸り過ぎず

ここまで話していいのかしら?
恥ずかしい部分なのかな?
でも、いいでしょう 
そのくらい我々からしたらライブとは
人生の一大事 又は命のやり取りなのだから



ここで小噺

呼んでくださった 灰かぶり さん
は我々の事を甚く気に入ってくださり
多くの褒めちぎりを頂戴した

MCを急遽することになったのだが

「灰かぶりさん 我々を買いかぶりすぎ」

と刹那的に浮かんだワードを
つむじまで出しかけたところで規制をかけた

危うく滑り散らかすところだった

小噺 終了



企画が終了して

「歌詞が素晴らしい」

そんな言葉を沢山の方々に貰った

外見というのはとても
分かりやすく
評価の対象としては単純だ
けれども それが世の常であり
醜い様をしてる人間は肩を窄めて
生活をこなすしかない

僕はそう思い込み
でしゃばる事を抑えて生きてきた

音楽 をやるのはそんな
自己肯定感ゼロ人間からしたら緊急事態だった。
ましてやヒトリヨブランコがちゃんと
活動を開始したのは僕が齢23の時

遅いったらありゃあしない

そんな緊急事態の渦中
マイナスからスタートした
僕の自己肯定感を高めるスイッチを
みなさんが押してくださるという幸福が
続いた

人とうまく喋ることができず

自分を傷つけるつもりが
まるで油ハネのように周りにも傷を負わせて
悲しくなる

とにかく考えて



考えて



考え抜いて 出した結果を発表する
機会もないまま
過ごした22年間

「歌詞が素晴らしい」

この賞賛は
僕の人生を肯定する花束

カンダタに放たれた蜘蛛の糸

生きてきてよかった と心から思える
存在意義の一欠片




音楽 はとても難解である

ハードロックしか好まない

バラードしか好まない

崇拝するアーティストが第一にいて
そのトレースのようなバンドから
崇拝するアーティストの香り感じて
愛する方々もいる

すべてが正解なのかもしれない

そんな不確かの道に迷う最中で

Baのあんじーが語ってくれた

それは昔 うまくいかなかったライブの帰路
ギュウギュウの電車の中、彼は

「演奏力やパフォーマンス、、、
僕らの劣る箇所はたしかに合った
けれど あのバンドの中
けえくんの書く歌詞が一番素晴らしかったよ」

とささやいた

酒気を帯びた学生のつまらない笑い声や

ボリューム調整を忘れた外国人の声がある中

たしかにその言葉は僕の心に突き刺さった

あの日から ライブをするときの
明確な理由と目標が僕の中で産まれた

演奏をする力

人々を魅了するライブパフォーマンス

それぞれのパロメーターがあり
それぞれの個性が輝く中

我々は 言葉 をライブハウスに充満させたい

みなさまがどのような感情で
言葉を生み出しているのか
想像もつかない

ましてや
想像する気もない

けれども

あの 迷子の毎日や地図なき世界の孤独は

確かに芸術となり得る 

そんな自信が満ち満ちている

僕のそんな 言葉に
立体感をだしてくれる

香りや質感を付け加えてくれる楽器陣

そして
「歌詞が素晴らしい」 と声を頂く
という事は

言葉が届いているという事実

素敵なバンドはたくさんいらっしゃるが
しっかりと歌詞が聞き取れるバンドは数少ない

Voのムラカミカエデの声 があってこそ
僕の 思想は完成に近づく

彼の 表現力 声質 人生観

この型に 僕の思想が注がれて

やっと人に提供できるものになるのだ
と自覚する

つらつら ウダウダ と言っているが
とにかく照れて逃げ出してしまうくらい
我々の本質を好いてくださる言葉をいただいた夜になった




活動が止まるやもしれない

そんな喧嘩をした

それを解決に導いたのは
僕らが大切にしている

言葉

であった

歌詞を聴かない

そんな方々は本当にたくさんいる

それを否定するなんてことはしない

けれども
どうしても気になってしまう

どうしても感情がシンクロしてしまう

このバンドの言葉には耳を預けてしまう

そんなアーティストになれならなぁ と
思う



21歳 の梅雨
ヒトリ で始まった ヒトリ夜ブランコ


まだまだ楽しもうと思う


もうヒトリじゃあない夜


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?