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反復VS理解 暗記に強いのはどちらか?

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なかなか、暗記できないものをどうやって覚えますか?大抵の受験指導書やネットの情報だと

ひたすら、繰り返す

ことを薦められます。実際、繰り返しは、脳の記憶維持を一定期間は強化してくれます。しかし、個人的にはお薦めできません。その理由は

単純なくり返しは、パブロフの犬(条件反射)になるだけ

だからです。応用が一切、効きませんし、その他の事柄への波及効果も出ません。それに繰り返している間だけ、一定の期間、記憶が維持されるだけで、繰り返しを辞めるなり、

類似の条件を覚えようとすれば、それまでの古い反射は上書きされてしまう

ことになります。行政法なんか似たような制度がいくつか存在しています。主宰者だったり、審理員だったり、あれ、どっちの手続きだっけかなとなったりします。結局は、

理解して覚える

方が遥かに記憶定着率が高く、記憶の維持も長期間です。でも、皆、理解して覚えようとしない傾向があります。それは

めんどくさいし、難しいと思い込んでいるから

です。繰り返すって、数は必要ですけど、ただ、繰り返すだけですから、それ自体はとても簡単です。でも、単に繰り返すだけだと、記憶定着率が悪いんです。機械的反復は苦痛にもなります。実は記憶と感情は深い関係があって、

強い感情を伴った時、その感情とセットに暗記される

ことになります。そうなると、思い出すときに、”嫌な思い出”も一緒に想起されますから、どこかで思い出したくなくなります。そういう、脳の特性を考えない暗記法は最悪、逆効果になりかねません。しかし、理解して憶えると一言で言っても、

どうやったら、理解して覚えることになるのか?

これをきちんと説明することは案外難しいものです。結局、理解とは

納得感を伴う、整理整頓された情報

が脳に入った時だと思います。これは原則はこうなんだけど、こういう時はそうじゃなくて、こうなるんだ。なぜなら、アレだから。

「そうか、なーるほど」

となった時なんです。こうなれば、思い出すときも、一度理解していると、

「たしか、これはこうなんだけど、こういう時はそうじゃなくて、こうなるんだ。なぜなら、アレだからだったよな...。」

と思い出すキッカケがあって、かつ、

「それなら、これも、こうなるはずだな、アレだから

と波及効果もあります。ところが、単純反復による条件反射だと、理屈も何もありませんから、そのような想起法はありません。

反射的に答えが浮かばなかったら、ハイ、それで終わり

です。もちろん、実際は全ての暗記物で理解して覚えるのは時間的に不可能です。反復に頼るものもあれば、理解と反復の組み合わせもあるでしょう。ただ、

肝心要の部分は仮に既に覚えていても、理解して覚え直した方がいい

です。というのも、

記憶はいつ、失われるかわからない

からです。暗記とはいつでも、記憶したものを思い出せることです。ならば、想起するための、キッカケは多い方がよく、キッカケ自体も記憶していないといけないんです。ならば、

多少、憶えるのに時間がかかっても、なかなか、記憶が消えないものに置き換えていかないと、怖い

んです。そして、それが結果的に

早く合格ラインに到達出来る

んです。


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