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一目惚れした彼女は、僕が助けるまだ見ぬあの娘 【ぼくは明日、昨日のきみとデートする】

ぼくは明日、昨日のきみとデートする_読書記録_ブログ用

【本の基本情報】
〇ジャンル:小説・日本文学
〇本の種類:文庫本
〇著者名:七月 隆文
〇出版社:宝島社

■「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」を読んで

「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」。。。
ん?タイトルを見ただけでは何のことを言っているのか?どういう状況なのか、分かりませんでした。

とにかく興味をそそられるタイトルで、恋愛小説だということぐらいしか分かりませんでした。
七月隆文さんの作品はこの作品が初めてだったので、一体どんな世界観での恋愛小説なのか、読む前から結構楽しみにしていました。

■彼女の秘密を知った時

主人公の彼は、彼女に一目惚れします。
これほど一瞬で人を好きになることがあるのかと感じるほどの一目惚れ、そして彼女と付き合うようになります。

彼女は付き合えば付き合うほど、一緒にいればいるほど、完璧な女性でした。
しかし、時々彼女の言動に違和感を感じるようになります。

そしてその違和感の原因となっていた彼女の秘密を知ることになります。
彼女の秘密を知った時、彼女の完璧さ、そしてその時の彼女の反応や言葉が作られたものだったと感じてしまいます。

本当の彼女の寂しさ、辛さも理解できずに。

しかし、その彼女の秘密を本当に理解したときに、彼女の本当の辛さを感じることが出来るようになります。

そして彼がとった行動は、そして二人の関係はまた新しい形で深くなっていきます。

二人が選んだその付き合い方に切ないながらも共感し、ずっとこの恋が続くことを願う気持ちになりました。

■「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」を読んで!まとめ

本作品は、ある大学生の男性が、ひとめぼれした女性と付き合いだすという、恋愛小説です。

しかし、ただの恋愛小説ではなく、付き合っている彼女にはある秘密があります。
その秘密は、現実的には想像できないような、信じられないような秘密だったのです。

その秘密を知った時にその男性の心は揺れます。
これまでの付き合ったことはすべて作られたものだったのか?と感じてしまうのです。

しかし、そこにはもっともっと辛い気持ちを抱えながら彼と付き合っていた彼女がいたのです。
彼女の本当の辛さ、この関係が迎えるハッピーエンドとは言えない結末。

それが分かった時、二人の付き合い方は、他のどのカップルとも違う付き合い方に変わります。
その付き合い方は二人にしかできない、二人にしか分からない関係。

最後まで二人で、ずっと二人でという恋愛が出来ない二人は何を思い、何を考えて、その一瞬を大切にするのか。
結末が見える、二人にしか分からない、この恋愛の切なさ、そして大切さ、純愛に感動しました。

切ない恋愛小説を読んでみたいという方にはおすすめの1冊です。
ベストセラー100万部を突破した人気恋愛小説です。

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