時にその関係は人間よりも深く美しい 【少年と犬】
その関係は時に
人間のそれよりも深く美しくなる
【本の基本情報】
〇ジャンル:小説
〇本の種類:単行本・ハードカバー
〇著者名:馳 星周
〇出版社:文藝春秋
〇第163回 直木賞受賞作品
■「少年と犬」を読んで
本書は読書が好きな方のインスタグラムなどでも、読んだという方が多い作品で、読みたくてしかたない作品でした。
タイトルも表紙の絵も、興味が湧くもので、さらに直木賞受賞作品ということで
絶対読もうと考えていました。
そして遂に読むことが出来ました。
読む前の評判はもちろん良かったので、楽しみにしていました。
期待通り、とてもいい作品でした。
内容は「人間と犬」の関係が描かれていました。
その様々な境遇の人間のまえに現れる1匹の犬。
その犬がその人間たちに与える温かさや、犬との関係。
1匹の犬が作り出すその神秘的な人間と犬との関係性をうまく描いています。
■人間と犬の絆、人間にとっての犬の存在
犬を飼ったことがある人なら感じたことがあるかもしれません。
犬は時に人間の心を癒したり、落ち着かせたりするのではないかと感じさせてくれます。
人間の気持ちがわかっているのではないかと感じることもあります。
人間と犬、この不思議な関係がこの小説の根幹で
その不思議な関係を改めて感じさせてくれる作品になっています。
犬が人間の人生にどうかかわっていくのか、人間にとって犬の存在とは一体。
様々な関係のドラマが描かれています。
■「少年と犬」を読んで!まとめ
本書は人間と犬が作り出すドラマを描いています。
人間にとって、とても不思議な存在である「犬」。
犬を飼ったことがある人なら、その不思議な関係、深い関係を感じたことがあると思います。
人間と犬は一緒に暮らしていると、徐々にお互いを理解しあうというか
言葉はなくても、その心を理解できるようになったと感じることがあります。
犬は人間、特に飼い主に忠実に従い、時には自分を犠牲にしてまでも
その関係を守ろうとしてくれます。
人間が傷ついたときに、犬がそっと寄り添ってくれる。
本書ではそんな場面がよく出てきます。
人間の心を、飼い主の心を癒そうとしてくれる犬の姿。
そして飼い主を守ろうとする、犬の凛々しい姿が何度も浮かびます。
人間と犬の絆、その関係が時には恋人や友人、家族でも超えられなかった壁を超えるような力をもたらしてくれることもあります。
本書で描かれるその関係は、まさに人間と犬の不思議で深い究極の関係を描いています。
その犬のあまりにも純粋でまっすぐな行動に感動が止まりません。
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