USCPAとしてバンコクの米国企業で働いていた時の話など
バンコクに帰ってきているので、バンコクの米国企業でUSCPA(米国公認会計士)として働いていた時の話を少ししてみる。
6年間タイのバンコクに住んでいた。
タイもタイ人も大好きだった。
なのに、いったん日本に帰ったら新型コロナの影響でタイに戻ってこられなくなり。
やっといま、新型コロナの影響がなくなってきたので、久しぶりに戻ってきた。
私はUSCPAだからタイに進出している米国企業に採用してもらえた。
USCPAでなかったら採用されなかった。
この話をすると「モッテル」と言われるけど、本当だから仕方がない。
バンコクには英語ができる優秀なタイ人が多くて。
チュラ大(日本の東大みたいなもの)卒で留学経験のあるタイ人。
有名海外大卒のタイ人。
そもそも働く必要がない裕福な王族の方(日本の皇族より周りにフツーにいるらしい?)。
そんなエリートタイ人たちが私が働いていた米国企業では採用されていた。
タイというと下に見る日本人がいるけど、私が働いていた米国企業では、庶民の日本人の私では本来は入り込めないハイソな世界が広がっていた。
ただ、タイ人でUSCPAをもっている人はいなかった(タイCPAに挑戦しても、USCPAに挑戦する人はいない)。
なので、USCPAをもっている私は、米国企業に高く評価され、多くの求職者の中から採用してもらえた。
私が働いていたバンコクオフィスは、アジアパシフィックのバックオフィス業務を管理していた。
私はアジアパシフィックの1カ国、シンガポールの会計報告担当として採用された。
シンガポール子会社の会計責任者(マネージャーのようなもの)として、日次業務、月次業務、年次業務、監査対応までやっていた。
毎日シンガポールの社員とメールやチャットでやり取りをし、しょっちゅうシンガポール出張に行った。
米国本社へのレポーティングが一番メインの仕事のため、米国のController(レポーティングライン上の上司)ともしょっちゅうやり取りをした
タイにあっても米国企業なので、共通言語は英語。
社内メールも全部英語。
会議は、タイ語がわからない人が一人でもいれば英語(私は途中からタイ語がわかる人扱いとなり、私がいても会議はタイ語になった、、、)。
エリートしかいなかったので、タイ人社員は全員英語ができた。
それでも、ランチ、飲み会、雑談などは全部タイ語。
タイ人社員と仲良くなるため、そしてスムーズに仕事を進めるため、タイ語の勉強はかなり真面目にやった。
週末はタイ語学校に通い、平日は朝2時間はタイ語の勉強をしていた。
1年後には簡単なプレゼンがタイ語でできるようになった(みんな優しいので、発音・声調が変でも聞き取る努力をしてくれていた)。
タイで働きたいというUSCPAから「タイ語はできなくて大丈夫?」とお問い合わせをいただく。
英語でどうにかなる部分も多いけれど、タイ語ができないとキビシイ(サミシイ?)部分も多いでしょうね。
お客様状態が続いてしまう感じ。。
タイ語会話はそんなに難しくない。
少し勉強すれば簡単な会話ならすぐにできるようになるので、心配するくらいなら勉強してしまった方がいい。
ちなみに私は、この本の本文と単語を音声を聴きながら丸暗記してしまったら、日常会話はこなせるようになった。
バンコクの日系の総合商社などがUSCPAを採用している。
日系なら日本語ができるタイ人社員が多くいたりして、タイ語不問としていたりする。
とはいえ、そんな日系の総合商社の面接を受けてみたら、タイ語不問であっても、自己紹介は日本語とタイ語でさせられた。
面接の途中、タイ人社員と2人だけにさせられて、どれだけタイ語で雑談が続くか試されたりもした。
タイ語が全くできないと採用されるのは難しいと思っておいた方がいい。
話は戻して、米国企業での会計の仕事自体は、日本でやっていた仕事と大きく異なることはなく、最初から即戦力として働けた。
「会計は世界共通」というのを改めて実感した。
シンガポールのBIG4監査法人の監査対応もしていたけれど、「監査を理解しているから早く監査が終わって助かる」と言われていた。
USCPAのAUD(監査論)が役立った。
バンコクは国際会計事務所が多い。
日本人のUSCPAは高く評価されている印象。
私もUSCPAとして応募して内定が出て、高額な年俸を提示された。
このツイートは、アフターコロナでの話だけど、私がバンコクで働いていた時もUSCPAは高給取りになれた。
結局、私自身は会計事務所より事業会社で働きたかったので、米国企業で働くことにしたけれど。
USCPAだからといって米国で働く必要はない。
私のようにタイに進出している米国企業で働いてもいいし、バンコクの国際会計事務所で働いてもいいし。
タイは働きやすく、ストレスがない。
表向きはニコニコ、裏では悪口を言いまくる。
そんなところがタイ人にはあるけれど、反対に言うと表立って対立や喧嘩するのは好まない。
少なくとも上司は部下を人目がある場所で叱責するようなことは絶対にない。
社内はユルフワな空気が漂う。
日本で働くのに疲れてしまった人は、USCPAをとってタイで働いてみるのはどうか?
USCPAならビジネスビザ(就労ビザ)とワークパーミット(労働許可証)は出してもらえる。
タイは他の国に比べて物理的にも精神的にも、日本人にとって働きやすいと思う(ストレスに激弱の私でも楽しく働けていたので)。
結局は、USCPAが活かせるかどうか、評価されるかどうかは「場所」しだいでしょうねという結論も出しておく。
「USCPAどこのブログ」でも、バンコクへの海外移住・海外就職(海外転職)について解説しているので良ければ。
USCPAならTOEIC950点しかなくても米国企業で働けるかについても書いているので参考になれば。
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