どっかの一級建築士

この世のどっかで建築設計事務所やってます。 主に住宅(個人)のお客様側の参考になるよう…

どっかの一級建築士

この世のどっかで建築設計事務所やってます。 主に住宅(個人)のお客様側の参考になるようなこと書いていこうかな? ひと通り読んだら最強の施主になることでしょう!!!・・・を目指します(笑)

最近の記事

住宅の構造と耐震等級その②

その①では、木造住宅の構造面でのお話の入り口部分、着目ポイントをいくつかご紹介しましたが、ここではもう少し掘り下げていきます。 ■耐震等級と建築基準法 耐震等級という言葉はマイホームをお考えの方なら目にしたことはあると思いますが、耐震等級とは品確法の中で定められた構造強度の基準で、現在1~3まで設定があって、3が一番強いです。 耐震等級1は建築基準法レベル、耐震等級3はその1.5倍となっており、長期優良認定や性能表示の評価を受けるのにわざわざ等級1は狙わないし、等級2にす

    • 住宅の構造と耐震等級その①

      ここでは、住宅に関しての構造についてのおおまかな説明と、現実社会における問題点、注意点を書きます! まず、建築の構造は、大きく3つに分かれて、鉄筋コンクリート造、鉄骨造、木造があります。(もちろん他にもありますが) コスト比較でいえば、鉄筋コンクリート造>鉄骨造>木造となります。(木造もいろいろありますが一般的な在来、ツーバイ) それぞれ一長一短あるのでどの構造にするかはさまざまですが、一戸建て住宅は低層建築物なのもあり、コストのかねあいもあって木造の割合が圧倒的に多いかと

      • 住宅と省エネ

        省エネとは、消費エネルギーを抑えることを言うと思いますが、空調や湯沸かし、電気製品等の高効率化もだし、建材等の製造にまつわるCo2排出削減も省エネだとは思いますが、ここでは建築(住宅)の断熱性能について簡単に説明します。 「断熱性能等級」という言葉をよく見かけると思いますが、これは品確法という法律の中で定められた基準で、断熱性能を段階的にランク付けしたものになります。 現在(令和4年11月)は、等級1~7までありますが、つい最近までは等級4が最高でした。 では、断熱性能

        • 住宅土地購入・敷地に対する考え方の要所②擁壁や高低差など

          本テーマ①では、計画における土地の魅力の考え方の基本の話を書かせていただきました。 ②では、現実的な問題に触れてみたいと思います。よくある話をいくつか注意点として書きます。特に土地を新たに購入しようとされている方は参考にしていただけるといいのではないかと思いますが、建て替えやすでに所有の土地についても関係してくる話です。 ■崖条例 恐らくどの地域にも都道府県による「崖条例」が存在してると思います。2mを超える敷地の高低差がある場合の規制となってます。道路や隣地との高低差が

        住宅の構造と耐震等級その②

          住宅土地購入・敷地に対する考え方の要所①

          これから住宅を建てよう、家を建て替えようとお考えの方は敷地の特性よりも建物そのもののことばかり頭にあるのではないでしょうか。 特に、土地を探してる方は「南側に開けた土地」を探している方がほとんどで、南向きの土地をゲットして、さぁどういう家にしようかなと、土地についてはあまり深く考えていないことが多いのではないかと思います。 それは確かにそうなのですが、限られた住宅地の敷地等の場合、南側に開ける=南側道路で北側に寄せて建てれば南側が広く確保できるではないか、というパターンが

          住宅土地購入・敷地に対する考え方の要所①