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日日是好日〜「考えるな感じろ」の世界観

ある日、ひとり時間がいきなり与えられたら何をしますか?

わたしは、
基本的には読書やYouTube動画を見てだらだらとしているのですが、今日はちょっとだけ気分を変えておうち映画を観ました。

日々是好日(にちにちこれこうじつ)という映画です。

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今は亡き、樹木希林さんの演技も必見ですが、「日常の幸せ」について感じさせられるものがあったので、つらつらと思ったこと、感じたことを書いていこうと思います。

特に
・日々の忙しさに忙殺されている人
・幸せって何だろうともやもやしている人
に読んでもらえると、何か重荷が取れて心が軽くなるかもしれません。

映画「日日是好日」(にちにちこれこうじつ)

真面目で、理屈っぽくて、おっちょこちょい。そんな典子(黒木華)は、いとこの美智子(多部未華子)とともに「タダモノじ ゃない」と噂の武田先生(樹木希林)のもとで“お茶”を習う事になった。細い路地の先にある瓦屋根の一軒家。武田先生は挨 拶も程々に稽古をはじめるが、意味も理由もわからない所作にただ戸惑うふたり。「お茶はまず『形』から。先に『形』を作っ ておいて、後から『心』が入るものなの。」と武田先生は言うが――。青春の機敏、就職の挫折、そして大切な人との別れ。人 生の居場所が見つからない典子だが、毎週お茶に通い続けることで、何かが変わっていった……。

(C)2018「日日是好日」製作委員会

茶道というと、理由を説明できないような作法がいくつもあり、淡々とこれを作法通りに進めていく、堅苦しいものという印象があります。

しかし、その作法を自身のものにしていくと、体が自然に動いていくようになります。

同じことをしている中で、水の音、風の音、季節の変化、自分の心の変化を「感じる」ようになる。そう、それこそが、「道」なんですよね。

茶道を通して、自然の中にいる自分の存在や、自分の心と周りとの調和に気付かされていく様子がとても印象的でした。

書籍も合わせて読むと、深まりますよ↓

-日日是好日とは

ざっくり言うと、「毎日が好き日であると捉えること」

元々禅の書物『碧巖録』に記されている雲門禅師(お坊さん)と弟子たちのやりとりからきています。

雲門禅師「これまでのことは訊かない。これから先のことを一句言ってみよ」
弟子たち「・・・。」
雲門禅師「日日是好日

https://intosaihoji.com/journal/zengo001/参照

雨の日を例に挙げてみましょう。

多くの人は、

雨の日は「濡れるから面倒だな」「気分が下がるな」

と悪い日のように捉えがちです。

ですが、雲門善師の言う「日々是好日」の捉え方に考え直すと、


雨の日だとしても、「素敵な雨の音色が聞こえる」「いつもの景色がより輝いて見える」「ラッキーな日だ」

と一見「悪い日」と考えてしまってもおかしくないことでも、「好き日」だと捉えることができるのです。

好き日とまではいかなくても、毎日が「幸せ」で「大切だ」と思う気持ちをもつことの素晴らしさに気付かせてくれる言葉であり、映画だなと感じます。

-日々を大切に思う気持ちって?

・わたしが感じる日々の幸せ

教育現場で働いていると、それはもう怒涛の日々。
せっかく準備した教材なのにうまく活用できなかったり、
大きな心で関わろうと思っても思うように子どもは反応してくれなかったり…

ですが、そんな日でも帰りには笑顔で「さようなら」と言ってくれる。
むずかしい課題でも「できた!」と諦めずに取り組む姿が見える。
通りがかりに話しかけてくれる。
帰り道に、きれいな夕日の空が一面に広がっている。
家に帰ると、夫が待っていてくれる。

にこっとできる瞬間が毎日の中にたくさん散りばめられているなあとお風呂に浸かりながら感じるんです。

・落ち込むこともあるよね。それも大切な1日


割とポジティブ思考な私でも気分が落ち込むことはあります。

うまく言えないけどなんだか心がもやもやする。
ひとりでに涙があふれてくる。
なんてことも。

ですが、日々是好日の考えに立ち返ってみれば、そんなときもあってもいい。

落ち込むことができるのも、大切な日。

息をして、ご飯が食べられて、こうして物事を考えることができているんです。

落ち込むことで、気付く”何か”があるはずです。

私の場合、それは案外
・外の風を浴びることや自然を見ること
・自分のもやもやノートに書きだすこと
・しょうもないお笑いを見ること
で解消されることが多いです。

お散歩しながら好きなものをお買い物もあり


-ひとり時間で心掛けること

映画と読書から学んだことから、ひとり時間に心がけると良いことを3つまとめてみました。

①自分自身の「何がしたい?」に素直になる


 スケジュールがびっしり埋まっていることに安心するような人(私もそうでした)は、何もない時間を与えられると、何をしてよいか分からなくなるものです。
そんな時こそ、自分の心に素直に向き合うのが大切だと思います。

「考えるな、感じろ」

です。

寝たいな、食べたいな、歩きたいな、ぼーっとしたいな

自分は今、何をしたいかに耳を傾け、その結果、何もしなくてもそれでいい。

周りや世間のことは気にせずに、感じたままに動いてみる時間もたまには必要です。

瞑想をする、アファメーションもひとつの手です。

②何も考えないで過ごす

スマホやテレビなどからあらゆる情報が飛び交い、頭の中は常に情報であふれています。

脳が処理するより先に新しい情報が入ってきて、脳は休まることができない状態です。

だからこそ、ひとり時間には、あえてスマホを見る時間を減らしたり、ぼーっとする時間をとったり、考えずに寝転がったりしてはどうでしょうか。

近所をうろうろしてみる、知らない町へ繰り出してみるのもいいかもしれません。

スマホからの情報ではなく、自分の足で見つける情報の方がうきうきわくわくしますよね。

情報過多から一旦退避


③自然と調和する

最後は、「花鳥風月」に関することです。

便利な世の中になって、ぽちっとボタンを押せば何かができるのはとてもありがたいこと。

一方で、自分の体を動かして何かをするということが減ってしまったのも事実。

ひとり時間にわたしがすすめたいのは、自然に目を向けることです。

映画の中でも、主人公は、茶道の経験が長くなるにつれて、ちょっとした風の音や水の音、光の加減に気付くようになっていきます。

自然ありきの人間です。
ふとした瞬間に空を見上げたり、風の音に耳を傾けてみたり、草の上に転がってみたり…。

自然を感じることで、心がすっきりするし、明日への活力になるはずです。

ちなみに、この間は、アーシングを近くの公園でしていました。

裸足で読書




読書と映画から学ぶことは多くあります。
最近は、「自分の親に読んでほしかった本」を読んでいるのですが、自分の幼少期のころを思い出し、ジーンと心が熱くなる瞬間がありました。

知識だけでなく、感覚も研ぎ澄まされていく感じがしています。

毎日が大切な日であると実感しながら、幸せな毎日を送ることができているのも、映画や読書のおかげかもしれません。

興味ある方は、インスタの読書アカウントもぜひ見てみてください!

すーじー|読書記録

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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