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「マンション」「注文住宅」「建売住宅」「売建住宅」

「マンション」「注文住宅」「建売住宅」「売建住宅」
この違いを明確に説明してくれる住宅会社の営業担当者は、少ない。
お客様がもともと知らないことを”あえて伝える”必要はないし、自社が持っていないカテゴリーの商品を積極的に案内する必要もない。
注文住宅の会社が「お客様の考えですとマンションがお勧めです!」と思っても絶対に言いません。
また、仮に自社が別カテゴリーの住宅形態を持っていたとしても部門や担当が自分とは異なったりします。
あえて、自分のお客様が他人へ渡るようなことを積極的に話す必要は、ないのです。
とはいえ、どのような住宅のカテゴリーを考えつつ、家づくり、家探しをしなければ、
選ぶ会社も、行く展示場・モデルハウスの場所も、大きくことなります。
まずは、この4つのカテゴリーの違いによる、それぞれのメリットは認識しておきたいところです。

「マンション」「注文住宅」「建売住宅」「売建住宅」

ここで「ああ。大きくはカテゴリーが4つあるんだな」ということを知っていだければ、あとはネットで検索すれば、それぞれの違いは、たくさん出てきますので、詳細は割愛します。
「マンション」と「建売住宅」は、すでにできている家を買うことになります。
「建売住宅」は、「分譲住宅」とも言われます。
住宅会社としては、カタチがない「注文住宅」や「売建住宅」に比べて、お客様との打ち合わせがなく、市場予想、顧客予測を元に住宅会社のペースで、住宅会社の企画にて、サクサク建築できる。
年間何棟もお家をつくっているのですから、そこそこ暮らしがっての良い家ができているはずです。
住宅会社が自分のペースでつくれているの、生産効率も高く、その分、建物原価に投入できているはずです。

一方で「注文住宅」は、お客様は、何もないところから家をつくっていかなければいけません。
そもそも住まいのイメージを持てていないお客様に暮らしのイメージをもってもらうための住宅展示場をつくったり、営業担当者が一生懸命説明します。
つまりそのためのお金や時間がかかります。
そう、経費がかかりやすいのです。
お客様を見つけてしまえば、打ち合わせによってできた家をつくりますので、お客様のお金を使いながら家がつくれるので、会社にお金があまりなくても事業展開できる。
お客様も唯一無二の自分だけの家ができますし、そもそもこの「家づくり」という過程にも価値があるのではないでしょうか。
「売建住宅」は建築条件付き土地を販売し、その土地を買っていただいたお客様に「うちで建ててね」とすることである。
注文住宅の先に土地を買っていただくバージョンである。
注文住宅なので、土地を先に買ってもある程度の自由度は高いわけであるが、作る会社の得意不得意もあるので、結果的に建つ家の方向性は決まってくる。

マンションは立地重視。
建売住宅は、経費や打合せ時間を省略。
注文住宅は、家づくりの思いを優先。
売建住宅は、建売住宅と注文住宅の間で、それぞれのパラメータが減って、バランスを取った感じでしょう。

アベコベは変な気もする 

一概にどのカテゴリーの住宅が良いとは当然言えません。
しかし、変だなと感じるのは「注文住宅なのに駅近にしたい。」
とか、「建売住宅でこだわりの家づくりをしたい。」とかそういうことである。
もちろん予算が限りなくあるのであれば、どんなこだわりも良いr立地で、実現できるわけですが、どんな方にも予算があります。
家づくりは、予算の配分をどうするかということが重要になります。

立地に配分したいのであれば、ひとつの限られた土地に多くの人が住むマンションのほうが土地に予算投下している。
拘りたいのであれば、土地代は少し抑えて、設計事務所等で設計費などの経費をかけて注文住宅をつくれば、こだわりの家づくりに予算投下できる。

家づくりは予算配分。
優先順位の決定が大切なのです。
まず、どのような住宅カテゴリーを選ぶかは、キッチンをどこのメーカーにするかを決めるよりはるかに大切なことです。

何を重視するのかポイントをつけてみる

まだまだ家づくりを始めたばかりで、何を優先したいか。
何にこだわりたいか。
ぼんやりしたまま住宅会社に行くと、行った住宅会社が得意なカテゴリーをお勧めさせて、フラフラとそちらの家づくりの流れに乗ってしまいます。
それはそれで、正解のない家づくりでの運命の出会いなので、良いのかもしれないが。

一方で、「せっかく一生に一度の家づくり、家探しの機会なので、考えてみたい」と思われる方は下のような要素で自分がどこを重視しているのかを考えてみると良いかもしれません。

予算  ☆☆☆☆☆
立地  ☆☆☆☆☆
環境  ☆☆☆☆☆
広さ  ☆☆☆☆☆
間取り ☆☆☆☆☆
建物こだわり(デザイン・性能) ☆☆☆☆☆

他にも項目は、いろいろありますが、ざっくりこれくらいで。

意外にパートナーの方など、関係者と自分の意見が不一致だったりすることもよくあります。
家づくりをうまくすすめるためには、それぞれの意見の違いをよく話し合い、お互い認め合いつつ、でも1つの答えを出さなければいけません。
お家は1つだから。
大変です。

次回は、そもそもなぜ、よくわからないまま住宅会社に行ってしまうと、その会社の方針に流されてしまうのか。
どこの住宅会社でも売れている営業担当者が実施している住宅営業の心理学について記載してみようと思います。


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