見出し画像

『コロナ禍の下での文化芸術』 2章 「リモート演奏が突如、絶対的な決まりになった日」

『コロナ禍の下での文化芸術』
2章 「リモート演奏が突如、絶対的な決まりになった日 〜 21世紀に盛んになった〈モノ消費ではなくコト消費へ〉という流れがコロナ渦でかき消された」

その1
「2020年6月以降の国内クラシック界の現状と今後」


【前章以降の追加記事】

※1
ヤマハによる管楽器の飛沫実験

https://jp.yamaha.com/products/contents/winds/visualization_experiment/

《「新型コロナウイルス」の感染経路は主に接触感染・飛沫感染と言われています。株式会社ヤマハミュージックジャパンは新日本空調株式会社の協力を得て、管楽器や鍵盤ハーモニカなど息を吹き込む楽器の演奏時の飛沫の飛散状況を可視化する実験を行いました。この実験では、発音方式の異なる4つの楽器群の中から、フルート、アルトサクソフォン、トランペット、ソプラノリコーダー、鍵盤ハーモニカを選択し、演奏時の飛沫の飛散距離や左右への広がりなどを観測しました。比較対象として、くしゃみ、発声を用いています。その結果、今回の実験条件下では、楽器演奏による飛沫の飛散距離と左右への広がりにおいては、くしゃみ、発声と同等以下であることが観測されました。トランペットのマウスピースのみを使用した場合は、くしゃみ以下でありながらも、発声と同等またはそれ以上に飛沫が飛ぶ可能性が観測されました。また、トランペットやソプラノリコーダーの水抜き/唾抜きなどお手入れでも、飛沫が飛ぶ可能性が観測されました。》


※2
【追加記事あり】緊急提言「楽器演奏のエアロゾル飛散検証実験、実は管楽器演奏はコロナ感染の危険は少ない?」
https://note.com/doiyutaka/n/n3d36dadd4136

《ベルリンフィル、ウィーンフィルなど欧州オケの検証&試行と、国内オケ、関西フィルや日本センチュリーの例を比較し、本当にオーケストラ演奏でソーシャルディスタンスをとる必要があるのか?を考えます。》


※3
補足編1.5章「コロナ公演中止から復帰するオーケストラの試み〜 関西フィルの検証実験」
https://note.com/doiyutaka/n/n6b0cd35a10f7


※4
第1章の記事中に紹介した、ドイツにおける楽器演奏者のコロナ感染可能性の検証、公式声明文が出ていたので、以下、引用掲載する。
https://note.com/fukudayosuke/n/nd9be5dd9812a

全訳転記「新型コロナウイルス(COVID-19)パンデミック期間中のオーケストラ演奏業務に対する共同声明」〔翻訳:西南学院大学神学部教授 須藤伊知郎〕



2章 その1
「コロナ危機の緊急事態宣言解除ののち、日本国内のクラシック音楽はどうなっているか?」


⒈ ウィーン・フィルの場合


※参考記事
《6月5日、フル・オーケストラで始動! ビジョンを貫いたウィーン・フィルの3ヶ月——コンサート再開までの道のりとは?》
(取材・文 渋谷ゆう子 音楽プロデューサー)

https://ontomo-mag.com/article/report/wien-phil-20200605/

※ウィーン・フィルの演奏会再開(テレビ報道より)

画像6


この記事に書かれたウィーン・フィルの姿勢は、日本のオーケストラのあり方、姿勢にも大きな疑問を投げかける。つまり、ウィーン・フィルの存在意義とは、あの編成、あの伝統、あの形態での音楽づくりそのものにある、ということなのだが、それに対して、日本のオケ、あるいは海外の他のオケにしても、反論できるだろうか?
もちろん、こう反論することはできる。「ウィーン・フィルが元の演奏形態にこだわって、リモート演奏の動画などを配信しないのは勝手だが、他のオケにとっては、配信による合奏などの新しい試みも、今後、コロナ渦の音楽団体の生き残り策として、必要な努力なのだ」と。
しかし、一方で、ウィーン・フィルが暗に示唆したように、リモート配信の合奏ではウィーン・フィルの独特の音響、音楽づくりを実現することは無理なのだ、という現実もある。いくらデジタル技術が優れていて、動画音響編集のテクニックでいかなる音楽も合成できるとしても、ウィーン・フィルの響きをリモートで再現するというのは無理な注文だ、と主張したいのだ。
そう言われると、正直、リスナー側としては気持ちが揺らぐ。確かに、現状、リモートの合成音楽では、オーケストラの響きを十分再現できてはいないのだ。コロナ渦で苦境にある各楽団を支援する1つの方法として、リモート演奏を視聴するというのは、あくまで支援する気持ちが主であり、パソコンやスマホでユーチューブ音源を聴いていてもそれはあくまで、コンサートや録音音源をしっかりした機材で聴くことの代替にはならない。音楽体験とは、少なくともオーケストラ音楽に関してはやはり、コンサートホールや、音響に優れた機材で聴くというのがメインなのだ。
それを踏まえて、ウィーン・フィルの主張を考えると、日本のオケ団体も、リモート配信の音源作りはあくまでこの緊急時を乗り越える1つの手段であり、今後、コロナ感染がなかなか終熄しないとしても、コンサートや録音音源の代わりにリモート配信が主になる、ということは、当分、ありそうにない。
そう考えると、少なくともオーケストラという音楽活動においては、リモート演奏の配信や音源作りは従であり、あくまでもメインの音楽活動はホールでの演奏会と機材の完備した会場での録音音源、ということになる。
だが、コロナ感染が終熄しそうにない中、どこまでそれが可能か?
現状、日本国内のオケ団体は緊急事態宣言解除後、軒並み、演奏会再開のためにコロナ感染の飛沫実験を行ったり、その結果を元にソーシャルディスタンスをとって演奏しようとして、試行錯誤を重ねている。
その試みは大いに評価したいが、実際にホールでその演奏をきいてからでないと、これで大丈夫、とはいいがたい。
なぜなら、日本国内の標準的な会場では、オケがソーシャルディスタンスをとると、編成がどうしても限られてしまうからだ。編成の必要上、演奏できる楽曲がかなり制限されてしまう。だから、この6月から再開される演奏会の演目も、古典派から前期ロマン派の楽曲に変更される例が多い。



※関西フィルの事例(写真は関西フィルHPより)

画像1



※日本センチュリー交響楽団の事例(写真は日本センチュリー公式ツィッターより)


画像7

画像8

画像8

※なんと、指揮台の前に飛沫防止のアクリル板が!

画像2





※東京都交響楽団の事例(写真は東京都響ツィッターより)

画像9

画像4

画像5


そうなると、これまで、オケの演奏会の定番演目だった後期ロマン派以降のオーケストラ曲が、演奏不可能であり、その状態でいつまでコンサートが続けられるか?見通しは不透明だ。
幸い、今年が「ベートーヴェン・イヤー」だったため、どのオケも、差し替え演目にベートーヴェンを持ってくるパターンが多い。最初からベートーヴェンの予定だった演奏会も多いことで、今年の残りのステージは、かなり自然に実施できるだろうと考えられる。
だが、来年以降、編成が限られる中で、古典派から前期ロマン派までの演目ばかりで、あるいは近代以降の小編成の楽曲を交えて、どのぐらい演目を工夫できるだろうか? その限られた演目に、リスナー側もどこまでついていけるだろうか?
もし今後、コロナ渦の影響が長期化するのなら、クラシック、特にオーケストラのリスナーは、自分自身も長い間、変則的な楽曲プログラムを聴き続ける決心を固めておくべきではないか?



⒉ 日本国内の各オーケストラ団体の動き

(1)在京オケの場合(各団HPより)

1)【NHK交響楽団】

《中止公演一覧(2020年3月~9月)
下記の公演が中止となりました。 公演の詳細、払い戻し方法などについては、リンク先をご参照ください。
[定期公演/特別公演]
4月11日(土)12日(日)[第1936回 定期公演 Aプログラム] 

4月17日(金)18日(土)[第1937回 定期公演 Cプログラム] 

4月22日(水)23日(木)[第1938回 定期公演 Bプログラム] 

5月4日(月・祝)[Music Tomorrow 2020] 

5月9日(土)10日(日)[第1939回 定期公演 Aプログラム] 

5月15日(金)16日(土)[第1940回 定期公演 Cプログラム] 

5月20日(水)21日(木)[第1941回 定期公演 Bプログラム] 

6月12日(金)13日(土)[第1942回 定期公演 Cプログラム] 

6月17日(水)18日(木)[第1943回 定期公演 Bプログラム] 

6月27日(土)28日(日)[第1944回 定期公演 Aプログラム] 

7月4日(土)[ケント・ナガノ指揮 ヴィトマン《オラトリオ「箱舟」》]

 7月17日(金)[明電舎presents N響名曲コンサート2020] 

8月2日(日)[夏休み特別公演|夏だ!祭りだ!! N響ほっとコンサート]
中止公演のチケットの払い戻しについて(N響主催分)
https://www.nhkso.or.jp/data/haraimodoshi200529.pdf

[そのほかの公演]
3月14日(土)
第108回 オーチャード定期
3月14日(土)「N響オーチャード定期 第108回」公演中止および払い戻しのお知らせ (Bunkamuraホームページ)
https://www.bunkamura.co.jp/orchard/lineup/nkyo/topics/3383.html
3月17日(火)
2020都民芸術フェスティバル参加公演 オーケストラ・シリーズNo.51
2020年4月8日 (2020年6月10日更新)
中止公演のチケット代金の払い戻しについて(日本演奏連盟ホームページ)
http://www.jfm.or.jp/concert/?m=detail&l=6&d=2001
4月2日(木)5日(日)
東京春祭ワーグナーシリーズvol1. 1《トリスタンとイゾルデ》 開催中止・延期公演の払戻しに関するご案内(東京・春・音楽祭ホームページ) https://www.tokyo-harusai.com/news_jp/20200228_2/
4月29日(水・祝)
第109回 オーチャード定期
4月29日(水・祝「) N響オーチャード定期 第109回」公演中止および払い戻しのお知らせ (Bunkamuraホームページ)
https://www.bunkamura.co.jp/orchard/lineup/nkyo/topics/3509.html
6月21日(日)
調布国際音楽祭2020 N響&BCJで聴く「第九」
調布国際音楽祭2020 公演中止およびオンライン音楽祭のご案内 (調布国際音楽祭2020ホームページ)
http://chofumusicfestival.com/cmf2020/
7月11日(土)
第110回 オーチャード定期
7月11日(土「) N響オーチャード定期 第110回」公演中止および払い戻しのお知らせ (Bunkamuraホームページ)
https://www.bunkamura.co.jp/orchard/lineup/nkyo/topics/3629.html
7月12日(日)
NHK交響楽団演奏会(渋川公演)
7月12日(日「)NHK交響楽団演奏会」公演中止のお知らせ(PDF) (渋川市民会館ホームページ)
http://shibukawa-civichall.com/schall/wp-content/uploads/92a5d2b1446ed3315692e64cfa36274b.pdf
9月3日(木)6日(日)
龍角散presents パーヴォ・ヤルヴィ&N響 オペラ《カルメン》
龍角散presents パーヴォ・ヤルヴィ&N響 オペラ《カルメン》公演中止および払い戻しの お知らせ
(Bunkamuraホームページ)
https://www.bunkamura.co.jp/orchard/lineup/20_carmen.html   》



2)【東京フィル】

《2020年6月21日(日)15:00
Bunkamuraオーチャードホール
第938回オーチャード定期演奏会
第938回オーチャード定期演奏会

【謹告】6月定期演奏会・開催のお知らせ
指揮:渡邊一正
※当初出演予定のミハイル・プレトニョフは来日中止となりました
ロッシーニ/歌劇『セビリアの理髪師』序曲
ドヴォルザーク/交響曲第9番『新世界より』》



https://www.japanphil.or.jp/orchestra/news/24252

《7月の定期演奏会及び特別演奏会につきまして
新型コロナウイルス感染症の影響により日本フィルの演奏会は3月より公演中止が続き、お客様にはご不便をお掛けして参りましたが、7月より段階的に感染症対策を講じた上で、お客様をお迎えしての公演を再開いたします。感染症対策のための様々な制約の中ではございますが、ぜひとも日本フィルの生の演奏をお楽しみいただけましたら幸いです。皆様からのこれまでの温かい励ましやご支援の数々に、心より御礼申し上げます。

■第359回横浜定期演奏会について(7月4日)
開催検討中です。決まり次第お知らせいたします。(6月9日現在)

■第722回東京定期演奏会について(7月10日、11日)
感染症拡大のリスクを軽減するため、公演プログラムを1曲割愛し、休憩なしに変更させていただきます。ご来場の際は、体温検査やマスク着用、手指消毒等のお願い事項がございます。感染症防止策のお願い を必ず順守いただきますようお願いいたします。

政府や自治体等のガイドラインに従い、ホール定員の約50%(900席)を使用し、前後左右を1席ごとに空けます。
このため、誠にお手数ですがお客様が現在お持ちの座席券は事前に回収させていただき、ガイドラインに対応した座席券を公演までにお送りいたします。
座席変更及び、払い戻しの詳細はご購入者様へ別途ご案内いたします。到着をお待ちください。
当公演の新たな販売はございません。

【変更後公演プログラム】(休憩なし1時間)
2020年7月10日(金)19:00開演
2020年7月11日(土)14:00開演
サントリーホール
指揮:広上淳一
J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲第3番
ブラームス:交響曲第1番
※今後の状況によっては開催できなくなる可能性もございます。開催の可否は当日必ずホームページにて開催をご確認の上、ご出発ください。

・チケットをお持ちでご来場をご希望のお客様は、当団よりお送りするご案内をご確認の上、必ず本公演のチケットを添付いただき、期日までに同封の返信用封筒でご返送ください。
 ご来場ご連絡〆切:6月22日(月)必着
・ご来場に不安を感じるお客様や、体調が優れない等のお客様は、チケットの払い戻しをいたします。
 当団よりお送りするご案内をご確認の上、本公演のチケットを添付いただき、同封の返信用封筒でご返送ください。
 払戻し申込み〆切:6月30日(火)必着

 ※払い戻しのお振込みは8月中旬を予定しております。

・プレイガイドでご購入のお客様:以下ご確認ください。
払い戻しの手順やお支払い方法は、購入いただいたプレイガイド、ホールにより手続きが異なりますので、各プレイガイド、ホールまでお問い合わせください。
来場希望者もプレイガイドの案内に従ってお手続きをお願いいたします。》



3)【東京都交響楽団】

《2020.05.25 ニュース
新型コロナウイルス感染症拡大の影響に伴う出入国制限等により、指揮者の来日が困難となりましたため、7月12日(日)に予定しておりましたプロムナードコンサートの開催を中止とさせていただきます。
なお、チケット(会員券を含む)の払戻し方法については、「中止公演のチケットの払い戻しについて」をご覧ください。払い戻しにはチケットが必要となりますので、お手元のチケットは大切に保管ください。
公演を楽しみにされていたお客様には誠に申し訳ございませんが、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。

公演中止
7月12日(日)14時 プロムナードコンサート No.387
サントリーホール
指揮/ダニエーレ・ルスティオーニ
ヴェルディ:歌劇『シチリア島の夕べの祈り』序曲
ベートーヴェン:交響曲第2番 ニ長調 op.36
レスピーギ:交響詩《ローマの祭》

2020年ヨーロッパ・ツアーの中止について
2020.06.08 ニュース
新型コロナウイルス感染症の世界的な流行に伴い、公演を予定していた音楽祭が中止となったこと等から、下記のヨーロッパ・ツアーを中止とさせていただきます。
【予定されていた公演地】
・2020年8月7日 オランダ アムステルダム(コンセルトヘボウ)
・2020年8月9日 スペイン サンタンデール音楽祭(パラシオ・デ・フェスティバレス)
・2020年8月12日 英国 エディンバラ国際フェスティバル(アッシャーホール)》


※参考記事

https://news.yahoo.co.jp/articles/c0cd09af5932da3f40f1fd826a31b95142308353

《2月26日のオーケストラコンサートを最後に公演を中止していた東京都交響楽団が、11日、12日の2日間、再開に向け試験的に演奏を行いました。演奏が行われたのは、東京都交響楽団の本拠地上野公園内にある東京文化会館です。この演奏は、公演再開に備え楽団員の新型コロナウイルス感染リスクを抑えるため、全体的な音楽バランスを保ちつつ他の奏者との間隔を検証するため試験的に行われました。通常のコンサートでは、およそ60センチあけて座る奏者間の間隔を、今回は前後左右の距離を2メートル、1.5メートル、1メートルと縮めながら、ノルウェーの作曲家エドヴァルド・グリーグによるホルベルク組曲など2曲をおよそ2時間かけ演奏しました。
(最終更新:6/13(土) 22:39 TOKYO MX)》


※参考記事

https://ebravo.jp/archives/65937

《東京都交響楽団が「公演再開に備えた試演」を開催》
(ぶらあぼ 2020/06/12)
東京文化会館で2日間にわたり公開、実験の結果を広く提供


※参考記事
6月13日ツィートより
Kimihiko Masuda 益田公彦
@kimiMDPHD
(勤務医 総合内科専門医 呼吸器科専門医)
《昨日は呼吸器科医として都響に行ってきました。慶応大学工学部の先生方と感染症科の國島先生はじめとする私たち医師団と音楽監督の大野さんたちと検証していきました。楽屋で色々な楽器の飛沫の広がりを見る実験をしましたがどの楽器もほぼ飛びませんでした。最も飛びそうと思われたフルートでさえも。
オケは初め2m距離を保っていましたが、エアゾルを確認しながら徐々に詰めていき、最終的に元どおりの限りなく近い配置で演奏することができました。ただいま実験結果を分析していただいていますが、NHKとTBSが番組を作るようですので近く報道されると思います。是非ともご覧ください。》



4)【東京交響楽団】

https://tokyosymphony.jp/pc/news/news_4296.html

《【5月7日更新】東京交響楽団を応援していただいている皆様へ
news 2020.5.7
平素より、東京交響楽団の演奏活動に、並々ならぬご理解とご支援を賜り、心より御礼申し上げます。
新型コロナウイルスの感染が全世界を覆い、その影響は日本のみならず、世界の経済活動や個々の生活の隅々まで蝕み、私共オーケストラも極めて深刻な事態に直面しております。
公演の中止等は、演奏団体にとって大切な収入が失われることを意味し、それは演奏団体としての存続の危機に直結致します。1946年に創立以来、東京交響楽団が長年に渡って努力し、守り、引き継いできた文化の灯を消すことにならぬよう、いかなる時も最大限の自助努力を行ってまいりました。新型コロナウイルス感染症対策としても、ライブ配信やCD制作、過去の演奏映像の配信等、様々なアイデアを重ねて参りましたが、4月7日の緊急事態宣言を受け、誠に残念ながら、5月6日まで事務局を含めた全ての業務を休止することと致しました。これは苦渋の決断です。
5月4日の緊急事態宣言の期間延長を受け、5月31日までを目途に、一部の事務局業務を除き、業務の休止を延長することと致しました。この間、在宅勤務およびローテーション出勤を導入し、一部業務は行いますが、チケット業務など個人情報等の取り扱いのある業務に関しましては、緊急事態宣言解除を待ってからの再開となりますので、聴衆の皆様には何卒ご容赦頂ければと存じます。
感染防止の趣旨から公演の中止等が相次いでいることについて、ファンの皆様には深くお詫び申し上げます。
民間の企業・団体、さらに幅広い個人の皆様には、サポートシステムを通じた財政面でのご支援を何卒お願い申し上げます。
文化庁はじめ国・地方公共団体、また公文協・指定管理者や企業など公演を主催される皆様には、なんとか補償の可能性を探って頂きたいと存じます。収支相償が義務づけられている公益財団法人のシステムでは、内部留保が非常に少ない状況で運営せざるを得ず、今回の様な状況に自助努力だけで対応していくことは非常に困難です。また感染症危機が長期化した場合には、演奏団体の生き残りを目指すために、一律に一切の大規模イベントを中止するのではなく、必要な予防策を講じつつも、より柔軟で現実的な対応が必要不可欠です。クラシック音楽会、演劇、ロック・ポップス等、イベントにも様々な形態がありますが、ホールの状況や鑑賞方法は、全く異なるものです。イベントの催行についても、一律の全面的自粛でなく、地域ごとの状況や個々のイベントの性格を勘案したきめ細かいガイドラインの策定が望まれます。
ドイツ政府は、「アーティストは必要不可欠であるだけでなく、生命維持に必要なのだ」と発言されていました。我々も、この言葉を信じ、今は活動休止致します。再び聴衆の皆様と、ホールで、生の演奏でお会いできることを待ち望んでおります。
2020年4月8日
公益財団法人 東京交響楽団》


https://tokyosymphony.jp/pc/news/news_4308.html

《【6/15更新】主催公演開催時における、新型コロナウイルス感染拡大の予防に関する取組みとお願い
news 2020.6.15
東京交響楽団では、政府及び地方自治体の方針を踏まえ、公益社団法人全国公立文化施設協会等によるガイドラインをもとに、医師の指導と併せ、最大限の感染予防と拡大防止のための対策を実施した上で主催公演の開催に向けて準備を進めております。
開催にあたり、ご来場を予定されているお客様におかれましては、「マスク着用・咳エチケット」「こまめな手洗い・手指消毒」「社会的距離」などご留意いただきますようお願いいたします。ただし、東京都の定めるロードマップ「ステップ3」へ移行しなかった場合や、行政の指導、今後の感染状況によっては、公演を中止や延期とさせていただく場合もございます。
体調に懸念がありご来場が難しいなど、公演にお越しいただけないお客様には、チケット代金の払い戻しをさせていただきます。
ホールまで足をお運びくださるお客様に安心して演奏会をお聴きいただけるよう、細心の注意と対策を講じた上で、厳重な安全確保に努めます。何卒ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
2020年6月5日
公益財団法人 東京交響楽団

【 お客様へのお願い 】
① 新型コロナウイルス感染症を示唆する下記の兆候がある方はご来場をお控えください。
・37.5度以上の発熱がある方、または発熱が続いている方
・咳、呼吸困難、全身倦怠感、咽頭痛、鼻汁・鼻閉、味覚・臭覚障害、眼の痛みや結膜の充血、頭痛、関節・筋肉痛、下痢、嘔気・嘔吐の症状のある方。
・身近に新型コロナウイルス感染症の感染者がいる方
・その他、体調に不安がある方
・過去2週間以内に感染が引き続き拡大している国・地域への訪問歴がある方は、政府の指針に則った期間・方法で、待機要請等に従ってください。
*基礎疾患をお持ちの方、妊婦の方は、医師の判断や、関係機関の情報をご確認の上、慎重なご判断をお願いいたします。

②「マスク着用」にてご入場をお願いいたします。
咳エチケットにつきましてもご配慮ください。主催者にてマスクのご提供はしておりませんので予めご了承ください。

③「社会的距離」を保っていただけますようご協力をお願いいたします。
入場時・休憩時(お手洗いでの列)・終演後の退場時等の行列では、社会的距離として最低1メートルは確保していただけますようご協力をお願いいたします

④感染者が発生した場合、チケットご購入者様の個人情報は、必要に応じて保健所等の公的機関へ提供させていただきます。
お客様への連絡の必要が生じた場合、公的機関の指示に従い、早急な対応をいたします。

【 会場での感染症対策について 】
ご来場を予定されているお客様にはご不便をお掛けいたしますが、感染予防のため、ご理解とご協力をお願い申し上げます。
■ご来場時の混雑緩和のため、開演1時間前から開場いたします。体温計測等をさせていただくホールもございますのでお早目にご来場ください。
■サーモグラフィー、非接触型の体温計の用意があるホールにおいては、会場入口にて設置・計測いたしますのでご協力をお願いいたします。お早目のご来場をお願いいたします。計測の結果によっては、ご入場をお断りすることがあります。あらかじめご了承のほどお願い申し上げます。
■客席使用については、各ホールのガイダンスに従って、一席置きに座るなど安全にお座りいただけるようにいたします。
*詳細については、チケットご購入者様へ別途ご案内いたします。依頼公演では各都道府県・公的機関の指示に基づいた席使用をいたします。
■チケット半券のもぎりは、お客様にお願いいたします。チケットはスタッフが目視で確認いたします。お客様ご自身で半券を切り取ってご入場ください。
■プログラムの手渡しは行いません。所定の場所からご自身でお持ちください。
■「こまめな手洗い・手指消毒」にご協力をお願いいたします。お手洗いには液体石鹸・アルコール消毒液等、ホワイエにはアルコール消毒液等を各所に設置しておりますのでご利用ください。入場時、休憩時、終演後の「手指消毒・こまめな手洗い」にご協力をお願いいたします。
■スタッフは全員、マスクを着用いたします。主催者のチケット窓口、受付でお客様と接するスタッフは、マスクと衛生手袋を着用してご案内と対応をさせていただきます。
■ホール館内は外気を取り込んだ十分な換気を行っております。そのため通常よりも寒く感じる場合がございます。
■ホール館内は、あらかじめ開場前にアルコール消毒液等を使用した館内清掃、消毒を行っております。
■ホワイエ等でのご歓談、お客様同士の近距離での会話はお控えくださいますようお願いいたします。
■ドリンクコーナー、クロークサービスの営業は休止いたします。薬の服用や水分補給のために必要な飲料水(フタ付き飲料)はご自身で持参ください。また楽器、キャリーケース等の大きな荷物はお持ちにならないようご協力をお願いいたします。東京オペラシティコンサートホールでは飛沫防止に透明ビニールカーテンを設置したうえで営業予定です。
■物品販売、チラシ等の配布は行いません。
■「ブラボー」などの掛け声は禁止とさせていただきます。
■終演後は、アナウンスに従って退出していただけますよう協力をお願いいたします。退場時は密集しないよう、社会的距離を考慮し、適度な距離を保ってご退場ください。
■サイン会は実施いたしません。楽屋口等での出演者の入待ち・出待ちはお断りいたします。出演者へのプレゼントはお預かりすることができませんので予めご了承ください。
■全ての出演者・スタッフは、検温を実施し、【お客様へのお願い】の①のいずれかに該当する場合は職務より外します。

【出演者・楽団員・スタッフの感染症対策について】
下記に加え、各ホールのガイドラインに従い、利用いたします。
○舞台上における対策
■管楽器から出る水滴の処理は、使い捨ての吸水の良い紙を使用いたします。
■舞台上は各奏者の間を十分にとるよう配慮いたします。
■リハーサルにおいては弦・打楽器は原則マスクを着用、公演時においては演奏に支障がない範囲でマスク着用を強く推奨しております。
〇リハーサル時における対策
■全ての出演者・スタッフの検温を実施しています。
【お客様へのお願い】の①のいずれかに該当する場合は職務より外し、関係機関の指導に沿った体調管理をしております。
■「こまめな手洗い・手指消毒」「マスク着用・咳エチケット」を徹底しています。
■アルコール消毒液等を楽屋口、オーケストラホワイエへ増設して、手指消毒を徹底しています。
■オーケストラホワイエ・楽屋は、アルコール消毒液等を使用した清掃を行っております。
■ホール内・オーケストラホワイエ・楽屋は、外気を取り込んだ十分な換気を行っております。
(ホール内は24時間、オーケストラホワイエ・楽屋は8時から22時まで)
■お手洗いのハンドドライヤーは使用しておりません。
■オーケストラホワイエでの出演者用のドリンクコーナーは中止しております。
〇演奏会当日における対策
■全ての出演者・スタッフの検温を実施しています。
【お客様へのお願い】の①のいずれかに該当する場合は職務より外し、関係機関の指導に沿った体調管理をしております。
■「こまめな手洗い・手指消毒」「マスク着用・咳エチケット」を徹底しています。
■アルコール消毒液等をお手洗、楽屋口、楽屋エリアへ増設して、手指消毒を徹底しています。
■ホワイエ・楽屋は、アルコール消毒液等を使用した清掃を行っております。
■ホール内・バックステージ・楽屋は、外気を取り込んだ十分な空調換気を行っております。
■お手洗いはペーパータオルや個々が用意したハンカチ等を使用しています。
■オーケストラホワイエでの出演者用のドリンクコーナーは中止しております。
<お問合せ>
TOKYO SYMPHONY チケットセンター 044-520-1511(火曜日・金曜日 11:00~15:00) 》



5)【東京シティフィル】

https://www.cityphil.jp/news/detail.php?id=163

《2020.06.12 お知らせ
【謹告】6/26 第335回定期演奏会の開催について
東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団では、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から公演を休止しておりましたが、東京都の定める休業要請緩和のロードマップが「ステップ3」へ移行したことを受けまして、最大限の感染予防と拡大防止のための対策を実施した上で、6月26日(金)の「第335回定期演奏会」の開催に向けて準備を進めております。
それに伴いまして、開催内容について予め下記の通りご案内申し上げます。
■第335回定期演奏会(指揮:藤岡幸夫)・開催内容について■
・公演時間を約1時間(途中休憩無し)の公演に内容を変更させていただきます。
・公演内容の変更に伴い、ソリストとしてご出演予定でしたチェロ:宮田大さんにはご出演を見合わせていただくこととなりました。
・出演者・公演内容の変更がございますため、および体調や来場することに心配があり公演にお越しいただけないお客様への対応として、チケット代金の払い戻しや公演お振替等の対応をさせていただきます。
・今後の感染症拡大状況等によりましては、無観客公演での実施や公演中止・延期の対応となる場合もございます。
詳しい公演内容と開催形態の詳細や、開催にあたっての感染症予防対策の詳細およびチケット代金払い戻し方法の詳細などは、改めて弊団ホームページ上にて情報を公開させていただきます。
一日も早く会場にて皆様に演奏会をお楽しみいただけるよう、引き続き細心の注意と安全対策を検討し講じてまいります。
皆様のご理解とご協力の程、何卒宜しくお願い申し上げます。
一般社団法人東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団》



(2)地方オケの場合


1)【札幌交響楽団】

https://www.sso.or.jp/2020/03/2020225/

《2020.3.31
【公演中止・延期一覧】≪2020月6月16日更新≫
下記の公演につきましては、中止(または延期)が決定いたしましたのでお知らせいたします。
●(中止)4月4日(土)「札幌友の会 第52回 こどものための音楽会」⇒ 演奏会詳細
●(延期)4月11日(土)→8月1日(土)「札響名曲コンサート~ド・レ・ミ・ファおもちゃ箱」⇒ 演奏会詳細
●(中止)4月18日(土)「ロジネットジャパンチャリティーコンサート2020」⇒ 演奏会詳細
●(中止)4月24・25日(金・土)「第628回定期演奏会」⇒ 演奏会詳細
●(中止)4月29日(水)「The MUSIC OF JOHN WILLIAMS:STAR WARS AND BEYOND」⇒ 演奏会詳細
●(中止)5月3日(日)「Kitaraあ・ら・かると ~きがるにオーケストラ~」⇒ 演奏会詳細
●(中止)5月9日(土)「札響シンフォニック・ブラス」⇒ 演奏会詳細
●(中止)5月15・16日(金・土)「第629回定期演奏会」⇒ 演奏会詳細
●(中止)5月21日(木) 市内公演
●(中止)5月27日(水)「第34回道銀ライラックコンサート」⇒ 演奏会詳細
●(中止)5月28日(木)「hitaruシリーズ新・定期演奏会 第1回」⇒ 演奏会詳細
●(中止)5月31日(日)「札響えべつコンサート2020」⇒ 演奏会詳細
●(延期)6月4日(木) 道内公演
●(延期)6月5日(金)→2021年3月28日(日)「札響置戸公演」⇒ 演奏会詳細
●(延期)6月6日(土)→2021年3月27日(土)「札響中標津公演」⇒ 演奏会詳細
●(中止)6月12日(金) 道内公演
●(延期)6月13日(土) 道内公演
●(中止)6月16日(火) ジュニアクラシック
●(延期)6月16日(火) 道内公演
●(中止)6月17日(水) ジュニアクラシック
●(延期)6月20日(土)「札響名曲コンサート~めくるめく夢幻∞ワルツ」⇒ 演奏会詳細
●(中止)6月23日(火) ジュニアクラシック
●(中止)6月24日(水) 市内公演
●(中止)6月27日(土) 「第35回 音文協 札響稚内定期演奏会」
●(中止)6月28日(日) 道内公演
●(中止)7月4日(水)「Kitaraのバースディー」⇒ 演奏会詳細
●(延期)7月6日(月) 道内公演
●(延期)7月11日(土) 道内公演
●(中止)7月15日(水)「札響ポップスコンサート」⇒ 演奏会詳細
●(中止)7月19日(日)「玉置浩二 PREMIUM SYMPHONIC CONCERT 2020」⇒ 演奏会詳細
●(中止)7月23日(木)「PMFホストシティ・オーケストラ演奏会」
●(中止または延期)7月25日(土)「鬼滅の刃」オーケストラコンサート⇒ 演奏会詳細
●(中止)8月28日(金) ジュニアクラシック
●(中止)8月29日(土) ジュニアクラシック

なお、2~3月末までは11公演が中止となっております。
何卒ご了承いただきますようお願い申し上げます。》



2)【仙台フィル&山形交響楽団】

https://www.sendaiphil.jp/topics/20200612-2/

《2020/06/12
「東北UNITED 山形交響楽団×仙台フィル合同演奏会」曲目を変更して開催します
「祈り」「未来」「希望」による三部構成

山形交響楽団と仙台フィルハーモニー管弦楽団は、7月12日山形市・やまぎん県民ホール、7月18日仙台市・東京エレクトロンホール宮城にて「東北を音楽でつなぐ」をコンセプトとして東北UNITED 山響×仙台フィル 合同演奏会を予定しております。
しかしながら、新型コロナウイルス感染症予防の観点から、開催にあたって次のように曲目を変更させていただくこととなりました。変更するプログラムは、山響と仙台フィルが手を携え「祈り」「未来」「希望」の三部構成で東北から発信する音楽による力強いメッセージです。
ブルックナー交響曲第8番を楽しみにして下さっていたお客様には大変申し訳ございませんが、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。

2020年7月12日(日)15時開演 山形市・やまぎん県民ホール(山形県総合文化芸術館)
2020年7月18日(土)15時開演 仙台市・東京エレクトロンホール宮城
指揮:飯森 範親 管弦楽:山形交響楽団、仙台フィルハーモニー管弦楽団

【変更後の曲目】
「祈り」 山響と仙台フィル金管セクションによる開幕ファンファーレ
 ・J2 「モンテディオ山形」公式アンセム 早川太海作曲「SPIRIT OF YAMAGATA」
 ・J1 「ベガルタ仙台」ファンファーレ 内藤淳一作曲「闘志躍動」
 ・ブルックナー:アンティフォナ「マリアよ、あなたはまことに美しく」
 ・ブルックナー:モテット「キリストは従順であられた」
「未来」 両楽団の次代を担う若手奏者による弦楽四重奏と山響+仙台フィル合同弦楽合奏
 ・エルガー:弦楽のための「序奏とアレグロ」
「希望」 山響と仙台フィルによる合同オーケストラ
 ・チャイコフスキー:交響曲第5番 ホ短調 》



3)【名古屋フィル】

https://www.nagoya-phil.or.jp/2020/0608115029.html

《5月14日に国の緊急事態宣言が解除されたことに伴い、自治体から発表されました感染拡大予防ガイドライン※に沿って、演奏プログラム変更、演奏者の体調管理徹底など、主催者としての感染防止のための対策を講じたうえで、無観客で、下記の通り開催いたします。
※令和2年5月29日名古屋市観光文化交流局 文化施設における新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドラインほか

●公演内容変更
7月3日(金)18:45開演
指揮:太田弦
▊ メンデルスゾーン:劇音楽『真夏の夜の夢』 作品21 序曲
▊ ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調 作品92
無観客での開催となります。
ご購入されました、公演のチケットはすべて払戻しとさせていただきます。
皆様には、お手数、ご不便をおかけしますが、何卒ご理解、ご協力の程、重ねてお願い申しあげます。》


https://www.nagoya-phil.or.jp/news/news_2020_06_08_085537

《【公演内容変更による演奏会開催のお知らせ】7月10日/11日<第481回定期演奏会>
コンサート
2020/06/08
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、これまで数々の公演を中止しましたことを改めてお詫び申し上げます。
さて、5月14日に国の緊急事態宣言が解除されたことに伴い、自治体から発表された感染拡大予防ガイドライン※に沿って、プログラムの変更、入場者数の上限設定と座席配置の見直し、演奏者の体調管理徹底など、主催者としての感染防止のための対策を講じたうえで、第481回定期演奏会を開催いたします。
つきましては、販売済みの本公演のチケットを一旦払戻しのうえ、プログラムを変更し、新たな配席にてチケットを販売いたします。
ご来場を希望される皆様には、短期間でのチケットのお申込み等、お手数、ご不便をおかけいたしますが、何卒ご理解、ご協力の程、重ねてお願い申し上げます。
※令和2年5月29日付 名古屋市観光文化交流局「文化施設における新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン」
<1. 演奏会プログラム、客席の配置見直しについて>
(1) 公演内容や編成を見直し、適切な距離をとった客席※とし、チケットを新たに販売いたします。
なお、当日の演奏につきましては、インターネットでのライブ配信をあわせて計画しております。
(2)感染予防対策として、客席は前後左右を空けた席配置を行います。(参考座席表はこちら)
このため、すでにご購入されました「変更前の公演チケット」と同等の座席のご予約は確約いたしかねます。ご理解のほどお願い致します。

<変更前>
7月10日(金) 18:45開演(18:00開場)
7月11日(土) 16:00開演(14:45開場)
出演:アントニ・ヴィット(指揮)、小菅優、居福健太郎(ピアノ)、
窪田健志、ジョエル・ビードリッツキー(打楽器)
曲目:レイフス:ベートーヴェンの主題によるパストラーレ変奏曲
   バルトーク:2台ピアノと打楽器のための協奏曲
   ベートーヴェン:交響曲第6番ヘ長調『田園』

<変更後>

7月10日(金) 18:45開演(17:30開場)
7月11日(土) 16:00開演(14:45開場)
出演:小泉和裕(指揮/名フィル音楽監督)
曲目:ベートーヴェン:交響曲第6番ヘ長調『田園』 》


※参考記事

https://mainichi.jp/articles/20200614/k00/00m/040/069000c

《コロナで苦境の名古屋フィル応援、駅前で演奏会 愛知・東海市の依頼で実現
(毎日新聞2020年6月14日 11時43分)

名古屋フィルハーモニー交響楽団の「市民応援コンサート」が13日、愛知県東海市の名鉄太田川駅前の大屋根広場で開かれた。新型コロナウイルスの影響で活動自粛を余儀なくされている名フィルを応援しようと、同市が公演を依頼した。8月下旬までに今後11回、市民向けミニコンサートを予定している。
この日は、トランペットなど金管五重奏で「ウィリアム・テル」序曲や映画「サウンド・オブ・ミュージック」メドレーなど、なじみの曲を次々と披露。立ち見も含め観客約300人が久しぶりの「生の音楽」を楽しんだ。
市は名フィルなどと「ひとづくりパートナーシップ協定」を結び、市芸術劇場が開業した2015年から団員が子供オーケストラの指導などをしている。その名フィルが2月末から主催公演を休止するなど窮地に立たされていることから、市が公演を依頼した。総事業費は1000万円を見込む。
首席トロンボーン奏者の田中宏史さん(51)は「2月以来の公演で、初々しい気持ちで演奏した。個人練習しかできない日々が続き、先が見えず苦しかった。東海市にこういう機会をいただき、ありがたい」と笑顔を見せた。市文化芸術課の担当者は「今後もコロナ対策をしっかり取り、市民と名フィルの応援コンサートを続けたい」と話す。》



4)【大阪フィル】

http://www.osaka-phil.com/news/detail.php?d=20200605
2020.06.05
《「第539回定期演奏会」曲目変更のお知らせ
6月26・27日開催の「第539回定期演奏会」につきましては、新型コロナウィルス感染拡大防止の観点から曲目を変更することといたしました。公演時間約75分(休憩なし)と通常よりみじかいプログラムとなります。大植英次のR.シュトラウス&バーンスタインを楽しみにして下さっていたお客様には大変申し訳ございませんが、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。

変更後の演奏曲目
ベートーヴェン/交響曲 第4番 変ロ長調 作品60
ベートーヴェン/交響曲 第5番 ハ短調 作品67「運命」
*休憩なしの演奏会です。
*指揮者は変更ございません。

なお、全曲目差し替えという大きな変更であること、また昨今の社会情勢を鑑み、ご希望のお客様につきましては、払い戻しをお受けいたします。
また、全国公立文化施設協会の定める『劇場、音楽堂等における新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン』により、お客様同士の距離を保って鑑賞いただくことが求められています。このため、現在の配席のまま公演を実施することができないため、大変申し訳ございませんが、すべてのお客様にお席の変更をお願い申し上げます。
座席交換の手順や、新型コロナウィルス感染拡大防止のためご来場のお客様へのお願い事項等は、チケットをご購入済みのお客様へ郵送でお送りいたしますので、必ずご一読願います。
お客様へ様々な不自由をおかけしての開催となること、深くお詫び申し上げます。何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。
なお、現時点では開催予定ですが、再度の緊急事態宣言やイベント自粛要請等が発令された場合は、開催を見送る可能性がありますこと、予めご了承下さい。》



5)【広島交響楽団】

《6/26 広響ディスカバリー・シリーズ Hosokawa×Beethoven 5 の開催について
2020.06.08
いつも広響を応援いただき誠にありがとうございます。 ご連絡が遅くなりましたが、6月26日開催「広響ディスカバリー・シリーズ5」につきまして、誠に残念ながら、観客の皆様をお迎えする形での開催を中止させていただくことと致しました。
なお、この公演につきましては、無観客による無料インターネット・ライブ配信を現在検討中です。
詳細が決まりましたら、広響HP及びSNSにてお知らせさせていただきますので、皆様方には何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。
また、この試みが、今後の公演再開に向けた第一歩となることを切に願っております。
引き続き 応援よろしくお願い申し上げます。
※2020年3月定期公演の中止に伴う振替でのご招待で、本公演をお選びいただいた会員様には、追ってお便りをお送りさせていただきます。
公益社団法人 広島交響楽協会》



6)【九州交響楽団】

《2020.5.25【再掲】チケット販売休止について
いつも九州交響楽団をご支援いただき、誠にありがとうございます。
福岡県では新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言が解除されましたが、依然厳しい状況が続いております。それに伴い、九響チケットサービスでは以下の7月~9月に開催予定のチケットにつきまして、当面の間販売を休止することといたしました。販売再開の時期につきましては、決定次第お知らせいたします。お客様には大変ご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご理解の程よろしくお願い申し上げます。
[対象公演]
・7月17日(金)第387回定期演奏会
・7月23日(木)天神でクラシックVol.38
・8月8日(土)真夏の<三大交響曲>
・8月12日(水)九響スペシャル 室内オーケストラの愉しみ~2020夏の宴
・9月5日(土)第23回名曲・午後のオーケストラ
・9月6日(日)第69回北九州定期演奏会
・9月19日(土)第388回定期演奏会
以上》



(3)海外の動き

【ドイツ・バイエルン】
《シーズン最後を締めくくる 6/29(月) #BSOmondayConcerts にはバイエルン国立歌劇場 音楽総監督のキリル・ペトレンコが指揮台に。ヨナス・カウフマンと共にマーラー、そしてシェーンベルク作品他をお贈りします。当日ライブ・ストリーミング配信、追ってオンデマンド配信でお楽しみいただけます。》
Kirill Petrenko and
@tenorkaufmann
bid farewell into the summer break. The 13th and last #BSOmondayConcerts will be conducted by our General Music Director with pieces by Schönberg, Mahler, Strauss and Stravinsky on 29 June, 7.30 pm (CEST).
More info:
https://www.staatsoper.de/?no_cache=1

【ドイツ・ベルリン】

https://www.digitalconcerthall.com/ja/concert/53010

《2020年5月23日
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
キリル・ペトレンコ
ご挨拶 (2分)
フィリップ・ボーネン
クロード・ドビュッシー
《牧神の午後への前奏曲》(ベンノ・ザックスによる編曲版) (11分)
パウル・ヒンデミット
室内音楽第1番 (16分)
無料映像
キリル・ペトレンコ(聞き手:フィリップ・ボーネン) (11分)
アルノルト・シェーンベルク
《浄夜》(弦楽合奏のための1943年版) (32分)

大きな反響を呼んだヨーロッパ・コンサートの後、キリル・ペトレンコが再びベルリン・フィルのメンバーたちとフィルハーモニーにて無観客公演を行いました。今回のテーマは世紀末から1920年代にかけて生まれた作品。後期ロマン派の雰囲気に刻印されたシェーンベルクの《浄夜》、フランスの近代音楽の出発点となったドビュッシーの《牧神の午後への前奏曲》、そしてヒンデミットによる機知に富んだ室内音楽第1番というプログラムです。シェーンベルクの《浄夜》について、rbbKulturradioは「これ以上に美しい演奏はないだろう」と評しました。》


【英国 ロイヤルオペラハウス】
イギリスのロイヤルオペラハウスは「#Our House to Your House」と題して無料配信を行っています。6月4日までマスネの「シンデレラ(サンドリヨン)」を配信するほか、19日からはモーツァルトの「魔笛」も配信予定。
https://www.roh.org.uk/streaming


【フランス フィラルモニー・ドゥ・パリ】
パリの音楽ホールPhilharmonie de Parisによるコンテンツ「Philharmonie de Paris LIVE」では、ヴァレリー・ゲルギエフ指揮ミュンヘン・フィルのシュトラウス(ソリストはディアナ・ダムラウ)やマーラーなど、過去の公演を期間限定で配信中。
https://live.philharmoniedeparis.fr/




(4)ちょっと中休み〜 NHK交響楽団への失望


ここから先は

4,555字 / 2画像
この記事のみ ¥ 100

土居豊:作家・文芸ソムリエ。近刊 『司馬遼太郎『翔ぶが如く』読解 西郷隆盛という虚像』(関西学院大学出版会) https://www.amazon.co.jp/dp/4862832679/